Ichiro Seike

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人間の五感全てを満足させる芸術は、「料理人の入魂の一皿」をおいて、他にありません!

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福島(大阪)駅

フランス料理

4/12 大阪「ミチノ・ル・トゥールビヨン」 シェフの道野さんは、僕より2歳年上。関西フレンチ界の大御所とも称される。 豊中で長年営業されていたのは知っていた。 極めて独創的・前衛的なフレンチで一世を風靡していた…当時の僕には とても理解できないだろうと思ったし、面倒臭がりの僕にとって 豊中は遠かった。 まあ 今でも自信はないが、先月 大阪で買った本「いっとかなあかん店、大阪」にも掲載されていたし…やはり死ぬまでに一度は行っとかな…という訳で、遅ればせながら覚悟を決めた。 本日のメニューは、超お値打ちという 一昨日の杉本シェフとのコラボディナーと ほぼ同じ内容……ワインもペアリングでいただいた。 ★カサゴを使った 小さなブイヤベース いきなり しっかりとした味わいのブイヤベース。最初から濃いめの味で攻めて来られた…と思ったが、これはクラシック派の杉本シェフの作品だったそうな…… ★下関のウネクジラ・ハコベのヴィシソワーズ・サラダ仕立て なるほど!クジラ料理 発祥の地、大阪のフレンチらしい……小さい頃は貴重なタンパク源だった…久しぶりの懐かしくも濃厚な味。 緑が鮮やかに美しい…… ★クニサキオイスター・白アスパラのピューレと牡蠣のジュレ かのヤンマーが養殖しているという…大分は国東半島の牡蠣。「R」がつかない月に牡蠣が出てくるのが、牡蠣好きには嬉しい。 牡蠣・ピューレ・ジュレのバランスが絶妙…好っきやなぁ〜(^ν^) ★千葉 器械根サザエ・よもぎとサザエの肝のマヨネーズ これも初めての食材。とんでもない大きなサザエらしい…繊細な火入れでプルンとした食感。キンメ・筍も添えられ、ポトフ仕立てでいただく…スープが優しく旨味を増幅している。途中で食べるタラの芽のフリットのパリパリの食感が、いいアクセント! 肝のマヨネーズの苦味に、熟成した甘口の白ワインがピッタリと寄り添う。 ★舌平目のボンファム これもまたクラシックな一皿。濃いめのソースを吸ったジロール茸の淡い甘みを、舌平目に載せていただいた。 ★京都産 窒息合鴨のドディーヌ・オレンジ風味の赤ワインソース フォアグラなどを肉で巻き込み 丸々と太った合鴨を、丸々と太った僕が食べる……これぞ、ドディーヌの極め付けではないか……などと訳の分からぬことを、1人でニヤニヤ考えながら食べていた。 ソースは鉄板のオレンジ風味…不味いわけがない…大好きな赤ワインは やっぱりオカワリ! もう1杯、僕の好きなボルドー系の重厚なワインを飲んでみたかった。 ★タヒチ産タヒチ種のヴァニラアイス ★お花のマカロン(奥様の作品) もうコースも終わろうかとする頃、道野シェフが出てこられ、いろいろとお話を伺い、楽しく話が弾んだ。 意外なことに僕のFBを見て、傾向と対策を考えられたそうな……それで クラシック系なんだ〜と吹き出しそうになった (๑˃̵ᴗ˂̵) イノベーティブの某有名レストランに、否定的な見解なのも一緒だった…我が同意を得たりと チョット安心しながら、その口調が可笑しかった。 我が人生を振り返れば…バブルが弾けた頃からドン底を見たのも一緒。まだまだ現役続行、止まってたまるかい!と考えているのも…… 道野さん、今回 僕の記憶に残った一皿は、以外と思われるかも知れませんが、春を感じたサザエの一皿でした。「コイツ、何も分かってへん奴やな〜」と思われるかも知れませんが(^^;;……苦味をアクセントに 素朴な優しさで包んだ、道野さんらしい一皿だと感じて…僕は好きでした。 料理は人だと思いますし、その料理人を食べに行くものだ…と思っております。 今日 僕は、道野さんというシェフを、少しだけ かじらせていただいた気がします。いろんなシェフに慕われるお人柄も、垣間見た気がいたします。 お話したように、残りの人生 いろんな店を巡ってみたいと思っておりますので、次はいつになるかは分かりません……が、次回は 是非、道野シェフのドストレート・豪速球をお願いしたいと思っております…… 傾向と対策の成果が出て、思う壺!…「意外とチョロい奴やなぁ〜」と思っておいででは??……(*^^*)

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北新地駅

寿司

4/11 2軒目は北新地の大御所「鮨処 平野」 相変わらずの見事な檜のカウンターに敬意を表し、時計を外して着席! ヒラメに鯛、毛ガニとワタリガニ、マグロのヅケなど、鮨屋らしい小粋なアテに 冷酒を1本いただいた後、お茶に切り替え 握りを10種類ほど……最後に大好きな穴子を2種いただき、かんぴょう巻きと玉子で締める。 握りの姿がしっとりと美しい…酢飯は弟子の多田さんのが一番好きだが、握り姿の美しさは お師匠さんのコチラだと思う。 最後はいつものように 女将さんが横に座り、大将と3人で、お弟子さんの話やら新地の話やら…世間話に花が咲く……

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長堀橋駅

割烹・小料理屋

4/11 大阪「太庵」(ミシュラン三つ星) 先日、千里山「柏屋」のソムリエ松岡さんが来られて、二人で僕の話題で盛り上がったそうな……僕と彼の共通点と言えば…無類の酒飲み……(^^;; ま、モンキーのジンを教えていただいた コチラの親父も、ほぼ同類と言っていいような気も、しないではないが……(^-^) ★八寸…ホタル烏賊の黄身酢和え、ハマグリに おぼろ昆布のすり流し、山芋にこのわた、もずくにトマト、そら豆。 ひとつひとつが、しっかりと存在を主張する。 ネバネバの山芋とこのわたを混ぜ、掻き回す…強烈な腰の山芋にビックリ! 黄身酢がなんとも美味い…たっぷりとタッパーに入れて持ち帰りたい…(._.) ★椀…朝掘り筍と車海老 やはり椀がいい、あんまりいいので3枚も写真を撮った。表現不可能! ツヤツヤとスベスベとツルツルと香り高く深い……いい椀は全ての煩悩を洗い流し、幸せを呼び寄せる……^ ^ また、今日は 何とも酒がいい! 全国新酒鑑評会出品酒の、土佐しらぎくの生酒。同じく、火いらずの黒龍生酒!この季節の限定品だそうな…… 可憐に儚く香り立つ…切なく淡く舌を包む…抜けるような白い肌の花魁の背を撫でているような……もう、たまりませんな〜〜(^ν^) ★お造りは、鯛に烏賊。 桜の塩だという……桜鯛に桜の塩を振って……桜の香りのほのかな甘さの鯛を食らう……ああ〜これほど日本人で良かったと思う瞬間はない…(^^) ★焼き物はキンキの塩焼き。 出て来た瞬間に、極上のキンキだと分かる。 だって、キンキがコチラを見つめて…艶を見せびらかせて、そう言っている…脂の旨さが尋常ではない。 また、添えられている肉味噌が…酒飲みには絶品!(°▽°) ★ホワイトアスパラの、おかき揚げ ★筍とウニとフキを海苔で包んだ、炊き合わせ…今までに経験のない炊き合わせである。 海苔がしっかりと旨い、濃厚で塩気も含めて味が濃いのに、すこぶる まろやかである。 その海苔をまとった、朝掘り筍がシャキシャキと旨い。 ★山菜ご飯にキャベツの辛子漬けと塩昆布、汁物。 ★デザートは、しっかりとお酒に浸かったイチゴとマンゴーのゼリー。面白いことにコチラのデザートは他の割烹のそれと、全く趣を異にする。 また、珍しいシャンパーニュのマールを、ご主人から食後酒にいただいた…僕のスピリッツ好きを、もう気付いているのだろうか?! 酒飲みの心遣いがありがたい……^_^ 前回は、透き通るような透明感をしみじみと感じたが、今回は、それに加えてほのかな色気を感じた……春の筍のいたいけな甘みと、切ない苦味の交錯というか……和食の清らかな深さを 考えさせられる名店である…(*^^*)

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淀屋橋駅

フランス料理

3/9 淀屋橋 7度目の「プレスキル」 ランチなのに…予約時に「清家さん用に特別メニュー、用意できますよ!」と言っていただいた。 ワクワク感いっぱいでメニューを開くと、ゴクっと唾を飲み込むような、素晴らしいコースを用意していただいていた……(#^.^#) 洋梨のような爽やかなシャンパンで幕開け…… ★オーロラの枕 シェフがFBによく投稿されている一皿…豚・鳥・リドヴォーなどが使われているという……複雑ですね〜赤ワイン呑みたい(^^;; ★鴨のジュレとボタン海老のタルタル 鴨と甲殻類の安定した組み合わせ。 鴨とボタン海老のタルタルとを一緒にいただいて下さいとのこと…ヒンヤリしながらの不思議な旨味の抱擁… ★オマール海老とホワイトアスパラガス・モリーユ茸 何よりもソースがいい! 全ての素材の旨味を熟知し、膨らませ…ソース自身も洗練された美味しさを、時折 主張する…フレンチらしい一皿。 このソース、大盛りでタッパーに入れてくれないかなぁ〜〜( T_T)\(^-^ ) ★舌平目のルーロ・キャビアと富山のホタルイカ 平たく伸ばして焼くと火が通りやすい舌平目を、巻いて焼くのだという…舌平目の表面はカリッと甘く、中心部はしっとりと美味い。 ★仔ウサギのステーキ・ベアルネーズソース……痛恨の撮り忘れ (T-T) そしてコレが待望のメインディッシュ! 見た瞬間から興奮してしまって…写真は撮り忘れるわ、クロスにソースはこぼすわ…もう 大変! モモ・肩・背肉・心臓・肝、あらゆる部位を焼き並べた。 焼き方もいろいろ、味もイロイロ…ソースは仔ウサギのジュから…旨味抜群! モモはフワフワ、天使のように軽く味も優しい…肩はしっかり噛み締め、エキスが滲み出る。背肉は鮮やかな緑のハーブで染められ、ハーブの香りと絡み合う柔らかな肉が、僕を惑わせる…… 心臓は心臓!鉄分の味・香りが仔ウサギの血・命を感じさせ、大好きな肝は、大人びた切ないエロスさえ感じさせる……(*⁰▿⁰*)♡ ワインは仔ウサギに合わせて、血・鉄のニュアンスのブルゴーニュ……もう、昼間っから……僕はふらふらと、甘〜〜いフレンチの迷宮を彷徨っている……(´-`).。oO

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大江橋駅

フランス料理

3/8 北新地「メゾン タテルヨシノ」 昨秋オープンながら、もう3度目。 テット ドゥ コション、鳩のヴェッシー包み…と巨匠タテル ヨシノ氏のクラシカルなフレンチの世界へと、見事に引きずり込まれている。 ★アペリティフ…エリンギのブリュレ・ブーダンノワールetc ★キャビアのゼリー仕立て・クレソンのクーリー ★モリーユ茸と春キャベツのブレゼ・クレーム ド モリーユ しっかりめの春キャベツに、モリーユ茸が ねっとりと甘旨い。泡状のソースが軽く寄り添う。 ★オマール海老のブーダン・根セロリのピューレ添え オマール海老・帆立などの詰め物。詰め物とは信じられないほどに柔らかい……淡く透明感のある甘さに包まれる。 ★キジのブイヨン仕立て・腿肉のキャベツ包みとクネル タテルヨシノ氏のスペシャリテだそうだ。 ややもすれば繊細すぎるキジの旨味を、透き通るようなコンソメが補う。胸肉は恥じらうように口の中で弾み、腿肉は包んだチリメンキャベツがコンソメをしっとりと吸い込み、しっかりとした旨味を感じさせる。 ★ドーバーソールのヴァプール・ソース ヴェルモット 優しい甘さの手長海老を、力強いドーバー海峡の舌平目で巻き込み 焼き上げた……舌平目と手長海老が舌の上で抱き合う旨味の競演を、キャビアがキリっと引き締める。 ★ヤマシギのロティ・アンショア風味 予約時に「可能ならば、べキャスが所望です。」と伝えておいた。時期的に少し遅いかも…と思っていたが、キング オブ ジビエ!…3年ぶりのべキャスは、頬を染めて 僕を待っていた。 これほどに しっとりと潤む鶏肉を僕は知らない…やはりクチバシをつまんで、脳味噌からいただく。ん〜〜ジビエ! 胸肉さえも豊潤に旨味を含み、噛むたびに愛おしく、気を遠くさせるような… おまけに、臓物をパテにして柔らかいパンに乗せてある…パンがソースを吸い込みパテと絡みあう…反則!(*_*) ワインが止まらない… あとは ★チーズ数種類 ★艶やかな飴細工のアヴァンデセール ★ため息が出そうな香りの、ふわふわの黒トリュフのスフレ…コレも絶品! 最高ランクのコースに、メインを2人前?のべキャスに差し替え、舞い上がってワインも食後酒も ガバガバ飲んだためか…お値段も、超…高級……(T-T) 今夜は、寿司もBarもオアズケ!絶対禁止!…トボトボとホテルに帰ろう……(¬_¬)