自宅から車を走らせること2時間半。 連休の渋滞も考えて随分早く出たけど渋滞は無くて スーイスイ♪ 店の周辺になると、要所要所に羊の絵が書かれた 標識が掲げてあります。 その絵が可愛くて店に着く前からほっこりしました。 その標識に従って山の中をグイグイ進むと店に到着! 敷地内には山羊も飼われていて、近づくと寄ってきた♪ まずは山羊に挨拶して、周辺を散歩。 空気が綺麗し自然豊かで気持ちいいです。 食事はカウンターの6席、そして隣にカフェスペース があります。 店に扉はありません。 自然の風を取り入れてるんです。 目の前にはガラスのない窓から見える外の景色が 絵画みたい♪ 陶芸家の奥様が作られたオブジェがいくつも飾られて いて格好いい。 着席して最初に出てきたのは大きな石。 実はこれ石に似せた陶器の様で保温効果があります。 この日は暑かったので冷やして石のクーラーとして 出してくれました。 それに手を置いたり肩に押し当てたりして癒されて いると準備が整った様ランチコースの始まりです。 ◆お任せコース 価格4300円 ・紫蘇とミントとジャバラのドリンク 初っ端から聞きなれない名前が出て来ました、笑 ジャバラとは和歌山名産の柑橘系でカボスや柚の 様なもの。 さっぱりとして見た目も鮮やかで良い具合に喉を 潤しました。 ・小料理5種 細長い木の上に、白ナスオランダ煮、初物枝豆 らっきょ梅酢、とうもろこし冷製茶碗蒸し、紀伊長島 えぼ鯛の握り、紀伊長島サザエの五色和えが乗って 出て来ました。 これ、すごく格好いい出し方♪ 見ただけでうっとりしますわ! 色々手を加えていてほとんど覚えてませんが、冷静 茶碗蒸しはオクラの餡やとうもろこしの髭、さらには シークワーサー胡椒と、どれも食べたことが無い 食材や調味料を使っていました。 えぼ鯛とは、大阪ではウオゼと呼びますが寿司で 食べるのは初めて! しっとり柔らかで甘みがある美味しい握りでした。 他ももちろんウマウマです♪ ・焼き鮎 鮎は泳いだままの姿で焼かれていて器は陶器にガラス を合わせて水面をイメージしたもの。 これが鮮やかで素晴らしい。 この鮎は1時間15分かけてゆっくりじっくり焼いた ので何と頭から全てた食べれるのです。 そして、口を大きく開けているのは、腹わたの臭さを 口から出す為らしい。 焼き鮎ひとつとってもこだわり抜いています。 頭からかぶりついても全く臭みはなく、内臓もエラ から抜かれていたのか苦味も皆無、臭みも皆無で 香ばしくて美味しかった。 ・穴子の葛打ちの入った蒸し物?です。 丸められたアナゴの他にはトマト、オクラ、焼きなす、 花丸きゅうり。 花丸きゅうりとはきゅうりの赤ちゃんが付いたきゅうり の花のこと。 こらに煎り酒の餡がかかってます。 葛打ちの穴子の身はホクホクで皮がしっかりしていて 美味しい♪ 餡がかなり美味くてどの野菜にも合います。 ・雌の熟成鹿肉の藁焼き この鹿肉を獲った罠師もとんでもないこだわりが、 罠で獲るのですが前脚か後脚のどちらの脚にかける かで体温が変わるらしい。 後脚にかけると暴れて体温が40度以上になり肉に 臭みが出るらしい。 前脚にかけると体温を31〜32度に抑えることが 出来るので本来の美味さを損なう事が無いようです。 ここまで拘って捕獲した鹿肉を丁寧に藁で焼いた ものが出て来ました。 肉はジューシーで美味い。 獣臭さは微塵も無くて非常に美味しい肉質。 他の焼き野菜も秀逸でした。 ・香の物とご飯 羽釜で炊いた、みずみずしくて存在感のあるとっても 美味しいご飯。 まずはご飯だけ、お代わりはカリカリのお焦げ、 更にお代わりしたらお焦げを菜種油と塩で、更に お代わりしたら醤油をかけてバーナーで炙った焼き おにぎり風で食べさせてもらえて、めちゃくちゃ 楽しかった♪ これでカウンターでの食事は終了。 カフェスペースに移ってデザートとお茶をいただきます。 カフェスペースはテーブル席ですね。 ここで頂いたのはデザートと茶菓子。 ニッキの木の根を煮出して作ったゼリーは綺麗な 無色透明で癖が全く無くて甘い餡が合います♪ 大豆の茶菓子は2種類で、1度食べたら手が止まら なかった、笑 こちらの店は、ロケーション、ホスピタリティ、 料理のこだわり、器のこだわり、盛り付け、 味、どれも極めて高いレベル。 新しい発見もたくさんあって、本当に来て良かったです。 他のお客さんも皆さん最高の笑顔で帰られました。 季節ごとに食材は変わるので、しばらくしたらまた 来たいと思います。 ご馳走さまでした! #雰囲気、器、盛り付け、味、接客、どれも素晴らしすぎました