Chunfang Yeh

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元田中駅

フランス料理

夜がおすすめ 去年、一年ばかり京大近くに住んでいました。九月ごろに始めてランチを食べてみて、なかなか良かったので、その後は毎週のように友達をさそって夜ごはんを頂いていました。始めは、2200円のコースでしたが、その後は4000円のコースをお願いするようになりました。三回目ぐらいからは、シェフが、次回はどんなものがよいかと聞いてくれ、毎回違う内容でコースを準備してくれました。年末まで、短い間でしたが、色々な人と一緒に何度も通わせて頂いて、その度みんな大変満足していました。その後、京都を離れたため、ご無沙汰しましたが、久しぶりに京都訪問の機会が有ったので、昨日・本日(2016.6.24)と続けてご馳走になりました。  こちらの料理は、他のレヴュアーの方々も書いておられるように、しっかり丁寧に作られています。しかし、夜のコースの満足感はそれだけではありません。何より、量的に充実しています。お腹いっぱい食べられます。去年、乳製品が品薄だった時期も、パンにはたっぷりのバターを提供し続けてくれました。季節の野菜や魚を使ってくれるので、今回は、去年(秋冬)食べたことの無い料理が楽しめました。  安心できる良質の材料を、真っ当な調理法で丁寧に作って提供してくれています。フレンチといって想像されがちな濃い重い味付けではなく、家庭料理の延長という見方もできるかと思いますが、家庭でここまでは中々無理でしょう。体に良いものをガッツリ食べられ、しかも胃がもたれる感は全くありません。ランチに千円前後かけるなら、数日我慢してここの夜のコースを食べたいところです。  幸か不幸か、夜はお客さんが少ないようで、金曜土曜以外は予約が必要です。フラッと入れないのは多少不自由ですが、自分たちだけの為に材料から準備してもらえると思えば悪くありません。金曜土曜の予約要らずのアラカルトは、メニューが意外に豊富でした。  昨日のメインは鴨でした。前菜は、生ハムをメロンに巻いたものと田舎風パテ。パテは、クセの無い味。燻製にしたゆで卵も副えられていました。続いて冷たいコーンスープは小さめのカップで。もちろん、澱粉でごまかしたようなものではありません。次にお魚は、さわらを油で焼いたもの。皮はわずかに狐色。肉厚で大きい。ここの魚は、いつも火入れが完璧です。魚の下には、タラトゥイユ、トマト主体でさっぱりしていて、酸味の他に、オリーブオイルと香草が利いています。脂強めの魚によく合います。鴨は、胸肉のロースト、赤ワインソース、と思ったら、腿肉のコンフィも付いていました。すごい。デザートはアイスクリームとチョコレートケーキ。コーヒーもすっきりした豊かな味です。ワインを一本四人で飲みました。安いワインですが、これもクセ無く豊かな味でした。  今日は、メインが牛頬ワイン煮。アミューズは、マグロ・アボガドなどを和えたものをフランスパンに載せたカナッペ一人二つ。結構な量がありました。前菜は生ハムでモッツァレラのような白いチーズ(名前を聞いたが忘れた)を巻いたもの。下にはトマトを敷いてあり、チーズと生ハムの間にはバジルの小片が挟んでありました。芸が細かい。結構な大きさで、一人三つずつ。次は、生サーモン・生ホタテ・茹でた海老のサラダ。サーモンはそれなりの大きさで、ホタテは甘みが有りました。メインの牛頬はシェフのお得意で、以前にも何度も食べていますが、一緒に食べた人たちもみな美味しいと言っていました。今日は、パスタがソースに入れてあった他、舞茸の塩焼き、小さなナスを半分に割った上にチーズやパプリカのみじん切りなどを載せて焼いたものが添えられていました。デザートはバニラプリンの上にパイナップルのみじん切りとアイスクリームを載せたもの。締めはコーヒー。  コースでは、フランスパンとバターも提供されます。パンもバターもおいしいです。  最近、東京でもフランス料理だのイタリア料理だの食べる機会が多く、それぞれ特徴が有って面白かったのですが、振り返ってこの店をそれらの店と比べてみると、まず、この値段でこれだけの食材が提供されることはすごいと思います。料理は、見た目では、他の店に比べて見劣りするでしょう。いかに綺麗に見せるか、という所に、あまり重点を置いていないようです。味は、この店はあっさりです。特別な味はしない代わり、くどさが無い。他の店では、バターこってりのソースとか、砂糖だけでできているのかと疑うようなデザートとか、それが伝統的作り方であるかのように出てきましたが、この店の味の標準は、常識的です。  つい、づらづらと書いてしまいましたが、安心してお腹一杯気持ちよく食べられる店として、私にとっては貴重な店です。潰れて欲しくないので、食べるのが好きな皆さんにもっと利用してもらいたいと思い、たべろぐに投稿してみ