Kana Okumura

かねてより行きたかったこのお店に、友人と2人で行って来ました。 場所は地下鉄銀座線の浅草駅の改札からすぐのゴチャゴチャした地下街の一角。タイ料理の人気店、モンティの向かいで、この一角だけアジアの街角みたいな雰囲気です。 お店は浅草の他、松戸にもあり、どちらで開店しているかはSNSなどで調べる必要あり。カウンターのみ7席の小さなお店故、予約した方が確実です。 まずはベトナムビールで喉を潤し、揚げ春巻きと生春巻きを注文。揚げ春巻きはたっぷりのハーブや野菜と共に供され、バジルの香りが爽やかで美味！ アスパラガスの塩卵炒めは、太めのアスパラガスがシャキシャキで、食べ応えのある一品でした。 ここで白のボトルワインを注文、ベトナムワイン？と期待せずに飲んだところ、すっきりした味わいでなかなかでした。 アサリとディルのオムレツは、ディルの風味が良いアクセント、アサリもぷりっとしていて美味しい。今回一番の収穫。 スペアリブとアーティチョークのスープ、煮込まれたスペアリブは柔らかで、アーティチョークにお味が良く沁みています。スープも優しい味！ シメは牛肉のフォー、期待を裏切らない安定した美味しさ。 全体にお野菜多めで、ヘルシーなメニューが充実しています。 ベトナムは行ったことがないけれど、現地の食堂ってこんな感じかしら、と思わせる雰囲気で、味付けも変なアレンジが加えられておらず好感が持てました。 個人的には、使われているチープな感じの食器が可愛くて超好み。 #ベトナム料理

2017年4月5日、六義園の夜桜見物の帰りに同僚と4名で利用しました。 予約困難な人気店らしいのですが、9時からと遅目の時間だったこともあり、数日前でも問題なく予約できました。 お店は春日通りを一本入った路地にあり、入り口には花が活けられた瀟洒な佇まい。 いわゆる焼き鳥店のイメージと異なり、和モダンのお洒落な内装です。 この日は、「ふりそで」や「そりくら」「ハラミ」など希少部位を中心に手羽先、肝なども頂きました。いずれも炭の香りと焼目の香ばしさ、肉汁いっぱいのジューシーな焼き加減、人気なのも納得です。 このお店、焼き鳥以外の肴も充実しております。鶏皮ポン酢、特にポイント高し。レバーのパテも、クリーミーで美味しい。 お酒はワインが充実していました。 日本酒もワイングラスで提供され、香りが堪能出来てこれはこれで良いな、と思った次第。 あれこれ頂いてかなりお腹いっぱいだったのですが、後輩のたっての希望でシメに親子丼を注文。 これも、炭火焼きの鶏肉が使用されており、香ばしくてかなり美味しいです。 料理のクオリティは高く、スタッフの対応も機敏で好感が持てる素敵なお店です。 多少値が張りますが、内容に照らしてむしろコストパフォーマンスが高いと感じました。

日本民藝館の帰りに立ち寄りました。 日本のワインにこだわったお店というのに惹かれたのです。実は国産ワインでは、これまでにあまり美味しいものに巡り会えず.... 場所は代々木八幡と代々木上原から3分ほど、商店街から一本入った落ち着いた通りにあります。 白を基調とした店内は明るく清潔感があり、一人でも入りやすそう。 店主に希望を伝えると、ワインのボトルを持って来て説明してくれます。 1杯目は宮城のシャルドネ、しっかりした風味で早速国産ワインのイメージが覆されます。 おつまみ3種盛りは大根のワカモーレ、マッシュルームのアヒージョ、ジャガイモのオムレツ。アヒージョはにんにく抜きで、青唐辛子の辛味が効いています。ワカモーレと瑞々しい生の大根がマッチしていて、こちらも組み合わせの妙ですね。 2杯目、ベリーAのロゼ。微発泡でイチゴのような香りが爽やかです。黒インゲンのフムスはクミンの香りが食欲をそそります。パンに添えて頂くと、程よくお腹も落ち着く。 3杯目は甲州、キリッとした甲州のイメージを良い意味で裏切るふっくらとした味。 自家製のシーチキンとよく合います。このシーチキンに添えられたのは、ガラムマサラの風味の玉葱サラダと香菜。交互に食べると、お口がさっぱりします。 最後にレモンポゼットにカカオニブがかかったデザートを注文。レモンの香りと酸味が爽やかなクリームにカカオニブのほろ苦さと歯触りがアクセントになり、甘い物に関心が薄い私でも美味しく頂けました。 店主の女性が手掛けるお料理は、エスニックなアレンジの効いたものも多く、ヘルシー。看板になっている国産ワインも美味しくて居心地の良いお店でした。 わざわざ電車を乗り継いでも行く価値がある一軒です。 近所だったら通っちゃいますね。

戸越銀座のワインバルの店主、Nさんのお誘いでなかのやさんにお邪魔しました。 ひとつひとつに繊細な仕事が施された、宝石みたいなお寿司がいただけるお店です。 お任せのコースの始めには貝と金目鯛の骨から取ったお吸い物が。シャリが入っていてお酒の前のお腹に優しい。 続くお造りはみる貝、塩を付けて頂くと甘みが口の中に広がります。 お造り二点目はコウイカのげそ、歯ざわりが良い。 次に焼き物、鰤の腹側の身を塩焼きで。脂が乗ってジューシーな身に、皮は焦げ目が香ばしい。 次はワタリガニの細巻き、卵も入っています。美味！ この後、緑茶で下拵えしたナマコの土佐酢和え、卵黄の味噌漬け、鮑の肝の醤油漬、アオヤギの干物と怒涛の酒肴ラインナップにお酒を注ぐ手が止まりません。 中盤からは旬の桜鯛の蒸し物を挟んで、様々なネタを握ってくれます。 この日はマグロ、スミイカ、塩と酢で〆た鰤、軽く蒸した白魚、小柱 軍艦巻き、金目鯛の炙り 、小鯛(かすご、春子と言うそうです)、トロ 、蒸したノドグロ、車海老 、雲丹の軍艦巻き。 酢で〆た鰤、初めてでしたが、シメサバより更に脂が乗っていて最高に美味しかった〜。 ごま油で焼いた香ばしい卵焼きを挟んで、更に続くお寿司。漬けマグロ、蛤、すだちを絞ったコハダ、フワフワの穴子。 最後はもずくとアオサのお味噌汁でフィニッシュ。 心から満足出来るお寿司でした。 お店の雰囲気は、白木のカウンターで清潔感がありながらアットホーム。寿司の名店にありがちな緊張感はなく、くつろぎながら美味しいお寿司がいただけます。 自分へのご褒美として、定期的に通いたいお店でした。