Mariko Kondo
三田(東京)駅
居酒屋
楽し気な活気とお店の人たちがかもしだす安心感の中で、日本酒をメインに楽しめるところ。 建物は、外観はさすがの重厚感があるが、中に入ればテーブルに小さな丸椅子の、気楽な雰囲気。 メニューはなく、壁に貼られた札を見ながら選ぶ。 日本酒を頼むと、どれも同じ青いガラスの徳利に入れられ、日本酒名が書かれた紙が添えられてくる。 ガラスの青さもあいまって水を供されたようなみずみずしさで、わたしはそれだけでなんだか楽しくなってしまう。 料理は、居酒屋然としたものが多いが、例えば「はんぺんのイカ肝タレ」のように、興味がそそられるひとひねりがある。 きっとみんなにとってもそうだったのだろう、最初に集まったときに注文していたが、あとから来た人にそうとは知らずにまた注文されたという料理が、いくつかあった。 編集会議として六人で。 〈わざわざでもまた来たい〉の、星みっつ。