すべりこみセーフ。 コート・ドールの梅干と大葉シソの冷たいスープに間に合いました。夏にいただいておきたいスペシャリテ。 甘鯛のムニエルとナスのつけあわせ。カリッと表面を焼いたナスにバターの甘みがなじんで、何とも言えないお味でした。 定番の赤ピーマンのムース、野菜の蒸し煮コリアンダー風味、国産牛のしっぽの煮込みも安定の美味しさ。 デザートはお客様がつくってらしたケーキをもとにつくったという白ワインのムース。北海道のナイアガラ種のワインを使ったもので、マスカットのような芳香がたまりません。って、これは人のを横からいただきました。 私のデセールはパイナップルのスフレ。甘く熱い香りで、はかなくとろけます。 エスプレッソはまさに、「地獄のように熱く悪魔のように黒い、そして天使のように純粋で愛のように甘い("caldo come l’inferno, nero come il diavolo, puro come un angelo e dolce come l’amore”)」。ただし私はシュガー抜きでいただきますが。熱々のお代わりをサービスしていただけたのもうれしい。 フレンドリーな接客が増えるなかで、つかず離れず、でも最高に居心地のいいサービスが、またすばらしいです。 コート・ドールは初のお友だちが斉須シェフの本を求めたら、「野生動物は食べ過ぎない」ということばと、「初々しい初心を忘れない」ということばを書いてもらってました。あの、メニューと同じ字で。