Retty2150件記念投稿です。 東京都の代々木上原の高級住宅街にあるレストランです。予約が取れないことで有名ですが、今回、運良く6人テーブルの1席に座らさせて頂く機会に恵まれました。 レストランのジャンルは、イノベイティブ、モダンガストロノミー、モダンスパニッシュなどと言われるジャンルになります。 6年先まで予約がいっぱいで、そのまま閉店してしまったスペインの伝説のレストラン、エルブリや、世界のベストレストラン、ノーマといった、世界の名だたる有名店で修行をされたシェフが開いたお店です。 10年以内には行きたいと思っていた矢先に閉店した、エルブリの技術を継承した料理、今はなくなってしまった世界最高峰のレストランの流れを汲んだ料理が、現在の日本で食べられるわけですから、こんなに素晴らしいことはありません。 当日のコースは、以下のような内容。 生ハム 生サラミ オリーブオイルのパイ オリーブ 生ハムも生サラミも絶品。国内十勝産の豚とのこと。日本国内でも美味しい生ハムが作れるのですね。そして、オリーブオイルのパイは、パイの中からオリーブオイルが口の中に溢れてきてびっくり。どういう技術を使うとパイに染み込まずにオリーブオイルが注入できるのだろうなどと考えながらも、単純に美味しい。 ビーツの毛玉 毛玉を食べるという斬新な発想。味は、ビーツを素揚げして、塩を振ったような印象。どこかのフレンチレストランで、おが屑みたいな料理を食べたけれど、色こそ違うものの、見た目、雰囲気がそっくり。こういうルックス、流行なのだろうか。味も良いが、見た目に心奪われた一品。 リンゴとマンチェロチーズのアイス リンゴの芯の部分だけが、チーズのアイスになった一品。リンゴは食べないのが、なんとも残念。 根セロリの折鶴 きたあかりと、フォアグラのムース こちらのレストランのスペシャリティとも言える、折り紙の料理。本当に鶴が折ってあった。本レストラン来訪前に、写真で見て想像していたのは、柔らかな質感の折鶴だったけれど、実際口にするとパリパリとした食感。生きている間に、この伝説の料理、根セロリの折鶴が頂けて良かったです。神様、ありがとうございます。しかし、どうやって折っているのかは、いまだに謎のベールに包まれたまま。 もう一品の、北海道のきたあかりというジャガイモの品種に、フォアグラのムースを乗せた一品。きたあかり、素材の味が素晴らしい。フォアグラのムースとの相性も抜群。本当に美味しい一品でした。 焼きたてで提供されるパン 食事中に頂いたパン、焼きたての熱々で提供されます。そして、パンにつけるオリーブオイルとバルサミコ酢がとても美味しいので、パンもとても美味しく頂くことができます。 冬の大地という名の料理 冬の大地という名の料理は、土に見立てた食べられる黒い粉の上に、調理済みの温野菜を並べて、冬の畑をイメージした一品。その上から、雪をイメージした粉チーズの吹雪をかけて、冬の大地が完成。見た目もよいし、野菜それぞれの素材の味を引き出す調理が施されている。一口食べるごとに、溜め息が出る。 豚、栗、カルドッソ 豚肉と、栗と、麦の様なもので作った、雑炊の様な料理。カルドッソとは、雑炊みたいな調理法とのこと。スペインならではの変わった食感が楽しめます。 百合根、エスプマ、トリュフ 百合根のスープの中に、百合根とトリュフが入っています。泡立てた、エスプマ仕立てのミルクスープが、とても美味しい一品です。 紀州鴨、黒にんにくのチップ、紅玉のピュレ 本日のメイン料理の鴨肉。良いお肉は、ほとんど素材の味だけで楽しめますね。盛り付けも美しい一品。 モンブラン 冬のモンブランとでも言えば良いでしょうか。モンブランのクリームに、氷に見立てたメレンゲ。イチゴの上には雪の結晶の形をした飴細工。そこに、ドライアイス化したホワイトチョコレートを振りかける。まるで、北海道の地吹雪の様な、映画のワンシーンを見ている様な一品。舌と目で楽しめるデザート。 京人参とみかんのマカロン ラズベリーソーダのチョコレート パチパチオランジェット 最後の小菓子まで、エンターテイメントに手抜きはありません。ラズベリーソーダのチョコレートは口の中でシュワシュワ、パチパチオランジェットも口の中でパチパチ弾けます。 ハーブティー 最後は心を落ち着けるハーブティーで、冬物語は終演となる。 こんな素敵なレストランがこの世に存在するという奇跡、一生訪れる機会は無いだろうと諦めていたレストランに巡り会わせてくれた運命に感謝します。 #肉の日