絶対に守らなければいけない「掟(おきて)」がある寿司店。
日本一の繁華街・・・ 新宿は歌舞伎町。
実は、嫌いとまではいかないけど、僕の苦手な街 ナンバーワン 笑
人生の中で、歌舞伎町に一番行ってた時期は、中学生時代。映画を見に行ってた (^O^)
そんな歌舞伎町の奥深く・・・
非常にディープなエリアに、ひっそりと営業している完全予約制の寿司店。
それが! 《和のかけら ほしな》
18:30オープン。22:30クローズ。(20:00までに入店のこと) わずか1日4時間だけの営業。カウンター席6席のみ。
その4時間のために、大将は全力で仕込む。
完全予約制だからこそ実現可能な世界。
銀座で、高額なテナント料がのしかかる30000円以上の高級寿司屋でステータス性を満たすのも良いが・・・ 正直、その価格帯までいってしまうと産地他のうんちく聞いて、おーーーとはなるが、僕の庶民的な舌では、大きな違いがわからない。
一律、美味しいという表現になってしまう。
心の奥に、そりゃそうだよね、これだけの金額の寿司屋なんだからと意地悪な思いがよぎってしまう。
ゆえに、こんなに美味しいものが、この価格で味わえるのか!という感動を覚える方が幸せ♪
そんな僕にとって、このお店との出会いは衝撃的だった。
食べログ検索で、偶然に発見し、おー!と目が輝き、さらに情報収集しようと、このお店のWEBページを見たとき、一瞬ひるんでしまった(;^_^A
そこには「掟(おきて)」が掲載されていた。
完全予約制のこの寿司店。
まずは、予約を入れる前に「掟」を理解し、その通りに行動できる意志をもった上でなければならない。
こう書くと、ビクついてしまうのだけど、実は、そこに書かれた「掟」は、当たり前の常識が書かれているに過ぎない。
あえて、それが書かれているのは、その当たり前のことを蔑ろにしたお客様が、複数いたからだろうと思う。
生ものを扱っているお店にとって、ドタキャンは致命的だし、完全予約制ゆえに、お店側の本音として、謝って済むものでもないだろう。
この仕入れロスをどうしてくれんだい?
そんなことを思いながら、ビクビクしながら予約の電話を入れたのだった。
結果として、訪問してわかったのが、この「掟」は、お店とお客様が、一定の距離を保ちながら、良い時間を共有するための、愛の「掟」だと感じたのは、深読みしすぎだろうか。
では、予約をした後の状況を書いてみよう。
予約時間に遅れてはならぬと、少し早めにお店の前に到着。 うっかりすると歌舞伎町のディープエリアの中で、お店を見落としてしまうかもしれない。
まさに隠れ家。
予約時間の10分前に、お店のスライドドアを軽くノックし、名前を名乗る。
中から人の気配がして、施錠が解かれ、大将の顔が見える「少し早いな でも、いいよ」
そう言って、店内に招かれる。 我々は苦笑しながら店内へ。
「初めてだから掟読んできたよね?、トイレの中にも書いてあるから」
カウンター席に着き、まずは生ビールからスタート(ちなみに、ビールは1人2杯まで)。
その後は、大将が適宜提供してくれる肴と日本酒のマリアージュ。
お酒込みのお任せコースのみ。
〆には、もちろん、握り寿司が提供されるが、全て手渡しだ。
もともとベースが日本料理の大将は、とにかく、食材をいかに美味しく食べさせるかという視点で、料理を提供してくれるし、料理に合う日本酒をチョイスしてくれる。(もちろん、日本酒の好みは聞いてくれる)
全てが美味しいので、一品一品、細かい感想を書くことをしないが、とにかく16,000円前後で、これだけ美味しい肴を味わい、美味しい握りを味わい、美味しいお酒を楽しめるお店は、そう存在はしないと思う。
最後に付け加えておくけど、酒に飲まれてしまう人、酒癖の悪い人、酒を飲むと声が大きくなる人は、絶対的に出入禁止なので、気をつけてくださいね。
「掟」破りは、退場になるかもしれません。(マジで)
大切なのは、距離感。
ごちそうさまでした。美味しかったです。
さぁ、次はいつ行こう。
#冬グルメ