鶴我、変わったと思う。なにがどうかという説明は難しいけど、なんていうかな、殿様商売になった。
震災後に東京から郡山に移住してがんばっている、私より収入が少ない友人にごちそうしたくて、彼女がまだ行ったことがないという鶴我で、馬刺し盛り合わせ(2人前3200円)、飲み比べセット11種(2800円)、会津三代名物セット(1人前1380円)など、郷土料理フルコースを振舞った。美味しいとすごく喜んでくれたし、前からねぎらいたいと思っていた私も希望が叶って良かったんだけど、料理の質は変わらないのに接客の質が変わった気がする。
なんていうかな、木で鼻を括った感。以前はそんなことなかった。
2012年に郡山に移住してから5年間仕事をしている間に何回か利用した時には、もっと、お客さんとコミュニケーションを取ろうという気持ちを感じたし、お料理の説明も丁寧だった。我々は2人とも地元の人には見えない(言葉とか振る舞いとか。そもそも女子2人で鶴我に来るっていうのは地元の人ではないと考えるのが普通)わけだけど、このあたりのお店に一人で入ると時々感じる「女の子(というには薹がたってるんだけど)だけで飲食することに対する白い目」も感じた。
どうしちゃったんですかね鶴我。というか、これがオリジナルモードで、震災後の5年間の方が非常時モードだったんか?もしれない。
最近の郡山は駅前に新しいホテルも建って、いろんな新しいお店がオープンして、震災後の絶望的な暗さからは表面上は脱却している印象がある(本質的な問題は全然解決してないけど)。だから鶴我の態度も変わったとは思いたくない。けど、私の足が当分遠のくのは事実になるだろう。
でもお料理の質が変わっているわけではないので、会津料理堪能したい人にはお勧めです。値段もお腹いっぱい美味しいもの食べて飲んで2人で12355円とリーズナブルです。