Takahiro.M

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北海道出身。横浜20年在住。欧米〜中南米〜アジア各国で旨い物を探し続けて来ました。2015年秋から鹿児島市在住。 元Top User (〜2018.02)

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好きなジャンル

  • フレンチ
  • 中華
  • 和食
  • うなぎ
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2018

心斎橋駅

割烹・小料理屋

貴女がガン…。 美しい姿のアイコンからは想像すら出来なかった壮絶な境遇…。ご自身のことだけじゃありません。神様は不公平です。 最後と決めた投稿をしたときに事務局に猛抗議をしてくれたレビュアーさん。 あれからレシピ交換や料理対決を別のSNSで毎日の様にやり取りしています。病をおして体調が良い日に作る料理(本職)や陶芸、楽器作り…。凄い感性です。 初デート。朝イチのフライトで鹿児島から飛びました。 Meiさんは美しくてチャーミング! 無邪気な様で細やかな気遣いができるとても素敵な女性です。 修行僧が今も篭る険しい山の中に在る、雨に濡れた不動明王に"身代わり"を祈願した後に巡ったあの場所この場所…。 2人だけの想い出にします。 共通の趣味や嗜好がある私達は電車の中でもバスの中でも話は尽きません。 話に夢中になり「あの方」から指定されたバス停を乗り過ごしてしまいました。 あの方…。 Norimasa.Aさん。 食の大変態であり玉乱会の重鎮。 トップユーザーならぬトップグルメ。 私とMeiさんとのコメント欄のやり取りで彼女の病状を知り、応援メッセージをこっそりと送られた方。 今宵の晩餐はAさんがMeiさんの為に予約してくれたお店で頂くのです。 Aさんの案内でノスタルジックな谷六の街を歩き、素敵なお店でお土産を頂き、先に東京から到着していたAsanoさんとお店で合流しました。 AsanoさんもまたMeiさんの病状を知り「ふわりとさりげない応援」(By Meiさん)を送られた方です。 大阪と東京から漢が、鹿児島からハゲが集結。 洗練されたファサードに余計なものを排除した清廉な設え。 暖簾をくぐるときに鼻腔をくすぐる麗しい香り。 [日本料理 翠] 関西日本料理の真髄を提供するお店です。 ・蒸し鮑、青森産岩もずくの酢の物 鮑の処理が普通じゃない…。 角が無い酢の酸味が鮑の身と肝を優しく包み、オクラ、海ぶどう、デラウェア、紫蘇の花が更に鮑を引き立てます。 ・毛蟹真薯と冬瓜の椀物 なんだこの真薯は!蟹の爪よりカニカニしい…。おかひじきと同化した酢橘が優しい出汁に重なって香り立ちます。 ・ノドグロの炙りと蝦夷バフン雲丹の寿司 柑橘を酢の代わりにしたご飯に旨みが凝縮された故郷の雲丹とノドグロに有明のあおさ。 思いが強い土地のものばかりのマリアージュ! ・鳥貝、カレイと肝、鮪大トロ、赤身 鳥貝は開かずにブツ切りにした方が断然美味い!肝の旨みといったら…。 私なんかの野暮な評論はこれ以上は不要です。 ・活鮎の塩焼き w/胡瓜、椎茸、新生姜、ミントの酢の物、蓼の葉 ・大阪茄子の優しい梅ジュレw/茗荷と木の芽 ・伊勢海老の旨味凝縮海老味噌餡w/振り酢橘 ・淡路島産牡蠣と由良雲丹w/生姜酢のジュレ ・秋田産蓴菜と山三つ葉の絶品鱧鍋 ・鯵と新生姜の香りの炊込ご飯 ・豆乳アイスと高槻産トマトのコンポート Meiさんにお酌をするAsanoさんの姿にAさんが驚き、訝り、嫉妬にかられています。 今夜の酒は格別な味…。 笑顔百薬、天寶一、作(中取り)、寛文の雫、七本槍シェリーカスク…。 「クスン、クスン」 美味し過ぎて鹿児島のあの日に続いてまたAsanoさんが泣いていま…! …泣いているのは私自身でした。 とにかく絶品なのは初めて頂くのに、なぜかそんなセンチメンタルな感情が揺れて動いてしまう"だし"です。 「やさしいなぁ…」 隣を見るとMeiさんの瞳が潤んでいます。 まるで示し合わせたかの様にMeiさんとの話題に上っていた食材ばかりがこれでもかと展開されるメニュー編成。 思わず本気で盗聴器を探しました。 Aさんのお店選びはやはり凄い…。 嬉しいとき、悲しいとき、疲れ過ぎたとき、やるせないとき。 思い出の傍には食事がいつもありました。 視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚 + 情感 五感プラスα 感情が揺れる最高の食事を最高の方々と。 ダブルAさんの優しさとご配慮に大感謝です。 さっき食べたばかりなのにまた食べたくなる、優しくも激しく美しい後味を舌の奥に残したまま初夏の夜の心斎橋を4人で歩きました。 ※字数オーバー。コメント欄に続く #ミシュラン☆ #心斎橋 #上野イズム #Mei.F さん

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2018

気が狂うほどに美味い…。 日本一に輝いた牛肉だけが持つ背徳の味わいに身体が震えます。 ・焼きしゃぶ ・タン ・メガネステーキ ・特選ハラミ ・ウルテ(喉の軟骨) ・ヒウチ ・シンシン ・上ミノ ・赤ミノ ・サガリステーキ ・シンシン (アンコール) オーナーが自ら焼いてくれた焼きしゃぶ。 山葵を乗せてクルリと巻いて口に放り込んだその後は、めくるめく官能の世界に突入です。 牛肉を焼くだけ、焼いた牛肉を食べるだけ。 繊細で複雑な脂肪交雑を極めた鹿児島黒牛を炙り焼いて嚙る恍惚…。 男2人女1人の酒池肉林の宴。 舌で感じるオルガニズム。 もっとメチャクチャにして欲しい…。 …2年半前、鹿児島からの初投稿にいいねは17件、行きたいは2件だけでした。 たった2件のうち1件の"いきたい"を押してくれたのがYs Asanoさんでした。 閉店したビストロサンバルを共に愛し、ユーザーさんが少ない鹿児島で唯一ディナーを ご一緒頂いたのがM.Haraguchiさんでした。 そんなお2人と過ごす鹿児島の夜。 気がつくとホルモンを焼かずに皿から直接に生で食べていました。 「クスン、クスン」 感動のあまり薩摩おごじょのHaraguchiさんが泣いていま、…! よく見ると泣いているのはAsanoさんです。 生でホルモンを食べてお腹が痛くなったからではありません。 とにかく旨過ぎるのです。 私などはとっくに失禁しています。 此方のお店が、どれだけ素晴らしいお店か、そして鹿児島がどれだけ美味しい土地であるかはRettyと私の最初で最後の共作である以下のURLをご参照頂きましたら幸いです。 https://gourmet.dmkt-sp.jp/gourmet/contents/login/gourmet_news/r09 …グルメサイトや情報誌よりも、映画や本で見たお店に行きたくなる性分です。 昨年9月から1投稿につき、40枚の写真と2,000文字のフィールドをフリーに使った"食と共に有る心情"、"お店選びの背景"、"鹿児島の魅力"を軸にしたスタイルでガイドブックには載らない地元のお店を紹介するようにスタイルを変えたところ、急にユーザーさんからの反応が良くなり、すぐにTopUserの打診を受けました。 それからスタイルは何も変えていないのにクレーム、通報、削除警告。 事務局の見解、私の意見、事務局の判断。 Top User失格通知、変わらぬ内容へのダメ出し…。 はじめたときのわくわく感。 この歳になって本気になれることってあまり無いのに。いつからか…。 Asako.Aさんの言う通りです。 AsanoさんとEurobeauty2000さん(現OMI.Mさん)にしか読んで頂けなかった時期が長かった私は、いつの日からか数に囚われていたような気もしてます。 今はもう窮屈になってしまいました。 私のSNSの先生であり会食の達人Asanoさん、私を師匠と呼んでくれるお茶の専門家のHaraguchiさん、綺麗なHaraguchiさんの言うなりのAsanoさん。 普通の社会生活では変な三角関係です。 そこに社会的地位や、歳上歳下、偉い偉くないなんてない。 ただただ美味しい物を、美味しいお酒を、美味しい時間を共有できる愉しさ! #Reccomend+Happy=Retty 懐かしい土地、知らない土地、懐かしい店、知らない店。 これからも時々は皆様の投稿を楽しませて頂きます。 …エロティックでグラマラスな薄紅色の肉片を頬張り、奇跡の様な絡みつく官能の血の味を舌に纏わせて、飲み干す酒に溺れながら明け方を待ちました。 再会を誓って別れた朝。 降り出した小雨の向こうで、街の背後に佇む桜島が茜色に染まっていくのを眺めながら「さよなら」と声に出して言ってみました。 #日本一のミラクル牛肉! #最後なのでハゲ解禁 #EverythingIsGonnaBeAlright.

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good

宇宿一丁目駅

喫茶店

待つのが当たり前の人気店です。 1時間半も待つこともあるようです。 新しいお店では有りません。 10年以上前からある郊外の喫茶店です。 自家焙煎では有りませんが信頼できる店からしか豆を仕入れていません。 古い洋館の様なフロア、艶のある一枚板のカウンターテーブル、ステンドグラス製のランプシェード、赤い革のソファ、銀のプレート。 クラシック音楽が似合う空間です。 鹿児島には自然なレトロ感がある喫茶店が数多くあり、その多くが自家焙煎を行っております。 全国メジャーのカフェチェーンが進出できないくらいにどこのお店も繁盛しています。 各々が自慢のスイーツを提供しており、甘い物好きなお国柄を表しております。 お連れ様とその息子S。 カプチーノと"季節のパフェ"を注文。 今は苺のパフェです。 タワーの様にそびえ立つ巨大なパフェに飾られた苺はハート型にカットされており、素敵女子の心もついでにオッさんの心も掴んで離しません。 お連れ様はシフォンケーキも食べると言います。 日頃は体重を気にしていますが、甘い物を見てしまうともうダメです。 私は日本に帰国して3年が過ぎました。 まさか自分が縁も所縁もない鹿児島に住むことになろうとは思っていませんでした。 異国からやって来たSの気持ちはわかります。 独自の文化水準が高いゆえに外国人や県外人に対してエクスクルーシブな鹿児島の県民性。 その昔、パリ万博にはJapanのブースとは別にSatsumaのブースを出展し、イギリス艦隊相手に薩英戦争をしたことがあるくらいです。 今も県ではなくて国の意識が強く有る様に感じます。 Sは寂しさを埋める様に9歳にもなって母親にくっ付いて甘えます。 日本語の上達が早く1人で電車にも乗れる様になりました。 スイミングスクールにも通い始めました。 アメリカでは人気の子供youtuberです。 だけど母親にくっついて甘えます。 遠足の日。 本当は体操着で登校しなければならないのに、Sもお連れ様も日本語の意味が分からず、全児童の中でSだけがいつもと同じ制服でバス乗り場に着いてしまったことがありました。 異国から来た異形のSが1人だけ違う格好。 だけどもいつもと同じように元気よくバスに乗り込んで車窓から手を振るS。 お連れ様は悔し泣きしながら見送ったと言います。 「どれだけ恥ずかしかったか…。でもあの子はバスステップを登って行ったの。 マミー行って来ます!って誰よりも大きな声で、マミーって手を振って…。」 甘酸っぱい苺とほろ苦いコーヒーにもう一味加わって、お連れ様の手を両手で握りしめました。 行き場の無い夢を抱え、何度も堕ちて行きそうになりながら、その度に持ち堪えて来た逞しい母子。 店を出て走り出すSの名前を何度も呼んで、それから3人で手を繋いで歩きました 追伸 お連れ様ことErestina及びSのことを書くのはこの投稿を以って最後となります。 有難うございました。 Erestinaからも皆様に何かメッセージをと聞いたところ「私の作ったパエージャをみんなに自慢してね♡」と…。 #JustCallMyNameAndI'llBeThere #鹿児島Retty投稿数1位のお店

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2018

天文館通駅

中華料理

激烈に美味い本物の中華料理です。 料理を口に運ぶ度に思わずお礼を言いたくなります。 化調を一切使わない身体に優しく心に嬉しい自然な創作中華の数々は、見かけ重視のヌーベルキュイジーヌシノワーズが多い中で、ナチュラルだけどパンチが効いた皿ばかり。 創作料理から定番料理まで、全てにオリジナリティが溢れています。 素材の良さもさることながら香辛料やハーブの使い方が絶妙です。 大人のディナーに最適なレストラン。 用意している物全てが上質でセンスが良い。 著名ではなくとも絶対的な良店というのは確かに存在しています。 横浜の澤、Le Message、恵比寿のパルテノペ、京都のMaekawa、札幌のDelhi、香港のMonogamous、上海の原創私房菜、マカティのOne Way、タオルミナのL'orologio…。 私にとってはこれらの隠れた名店と並ぶのが鹿児島の雑居ビルに構える此方です。 オーナーシェフはSabro Aoki氏。 邸永漢氏が主催する晩餐会の統括料理長を任されてきた料理人です。 私が横浜から中国に住民票を移した年と同じ2002年に彼も中国に渡っています。 中国料理の本懐である食養生を鹿児島で感じさせてくれる横浜生まれの若き天才です。 Sabro Aokiの中華料理は基本的にマイルドですが、甘い、辛い、塩っぱい、酸っぱい、苦いのセンスが際立っており、どの皿にもしっかりインパクトが有ります。 絶品スウプを始め、完全無添加、無化調の料理の数々は特色がありながらも正統派の中華料理から一切ブレることはありません。 ・上海式白切鶏 ・茶美豚の広東式焼豚 ・牡蠣のコンフィ ・牛スネ肉の五香粉煮 ・中華クラゲ ・蟹肉フカヒレスウプ←絶品! ・香港式焼売 ・台湾マコモ茸の香港海老卵ソウス炒め ・皮パリパリクリスピーチキン ・広州炒飯 ・杏仁豆腐w/苺ソウス 自分には生まれ故郷でもないのに故郷と錯覚する様な懐かしい土地が在ります。 福島の西郷村、栃木の那須町、イタリアのパレルモ、ホンデュラスのテグシガルパ、ドミニカのサント・ドミンゴ、フィリピンのマカティ、上海の長楽路界隈、香港の西環辺り。 鹿児島もそんな街の一つになりつつあります。 Sabro Aokiのスウプにデ・ジャブを感じます。 「満腹だ。早くマジックバーに行こうぜ」 「…。」 孤高の料理の味わいと、巡る思いを堪能する大人の時間を切り裂く9歳のSの一言。 シェフと奥様にお礼を言って、Sに促されるままそそくさと店を後にしました。 日本に来て10ヶ月を迎えようとしているお連れ様の息子。 1番好きな食べ物が焼肉→フレンチフライ→ファミマのプレミアムチキン→しゃぶしゃぶ→とんかつ→炒飯と変遷を重ねています。 彼が鹿児島を故郷と感じる様になるにはもう少し時間がかかりそうです。 #这正是我在找的正宗菜 #GetYourselfTogether

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excellent

桜島にフェリーで渡り黒酢の壺畑を巡った後、市内に戻り薩摩の迎賓館に両親に泊まってもらいました。 夜の庭園を散策して、メインバーで桜島小蜜柑から作った地ビールを煽った後にホテルの中の割烹で頂いたディナー。 先付 ・香茸胡麻酢和え ・鯛の卵の旨煮 ・ふぐの煮凝り 吸物 ・鴨団子と柚子のお吸い物 お造り ・真鯛、鰤、鮪、雲丹、牡丹海老 小鍋 ・黒毛和牛すね肉と桜島大根のシチュー 替鉾 ・しらすの茶わん蒸し 焼物 ・蒸鮑と海老芋のずわい蟹甲羅バター味噌焼 御飯 ・鎌炊き散らし蒸寿司 留汁 ・鰤の粕汁 甘味 ・デコポンと百合根のレモンゼリー 鹿児島産の河豚など他県に出回らない地元の食材と全国津々浦々の食材を合わせた懐石が秀逸な割烹です。 土日を含めて3日の休みを取るのが限界。 今の私に出来ることはこれくらいしか有りません。 「親孝行したくないとき親がいる」 親の死が遠いいつかだと実感できていなかった子供時代に思っていたこと。 「親孝行したいときには親はなし」 老けた父を見て「さよなら」と言う日が近づいていることを悟りました。 “父”という字の語源。 手にムチを持つ象形文字から生まれたようです。 私にとっての父はそんな存在でした。 近寄りがたく、怖く、家の中はいつもピリピリとした緊張がありました。 祖母の連れ子だったがゆえに中卒で上京。 苦い青春を東京と仙台で過ごした父。 母に投げて壁にぶつかり割れたコップ。 棒で殴り続けたから動けなくなってしまった飼い犬。 うまくいかないことは全て周りのせい。 こんなはずじゃなかった。 彼の劣等感に振り回された子供時代。 あの頃に憎み続けた父が今ではただのお爺ちゃんです。 白髪頭が禿げ上がって耳が遠く反応が鈍いただの老人です。 思い出しても許せなくなる“あの頃”の父の年齢に私は達しようとしています。 子供が欲しいと思ったことはありません。 父が私にしてきたことを、私も子供にしてしまいそうだったからです。 「いつでも帰ってきていいんだぞ」 上京して2年目の冬に帰省したときに父が私の目を見ずにふと言ったひとこと。 今でも忘れられません。 あの一言があったから、帰れる場所があるという心の支えができたから、意地でも帰らずにやって来れました。 子育てに関しては後悔ばかりだと言われました。 後悔しているのは私の方です。 島津家の家紋が入った薩摩切子の御猪口を2つプレゼントしました。 セルリアンブルーとチェリーレッド。 鮮やかでありながら燻んだ色合いはいつまで眺めていても恍惚とします。 両親も喜んでいます。 嫌な思い出を美しく変える努力をするのは子供の義務であることに今更だけど気付きました。 #Here,ThereAndEverywhere