オーブンから、微かに感じる香ばしいにおい。 夏の元気野菜達は、優しく焼かれ元気な発色を保ったまま、しなやかになっていく。 同時進行的にフライパンに小分けされたカレーのルーが、最終仕上げの煮込みを受け、遠慮がちにしていた香りの羽を開く。 このように、手間をかけて仕上げられるため、少々時間をかけて夏野菜カレーが私の前に運ばれる。スローな日は、こんなカレーがいい。 聞けば毎日変わるというルー。今日はトマトの角のない酸味と、十分に持ち合わせるタマネギのあまみがふんだんに引きだされた味のフュージョン大地の夏カレーだ。 ルーだけ食べたくなる欲求をおさえ、六穀米と合わせて、口に運ぶ。 最高だ! スープ、ドリンクも付き、これはクランベリージェースをえらぶ。ワインを思わせるこのジュースを飲んでいると、サングリアのサインが目に入る。 たまらず、その赤を頼むとともに、これもまた中身が日替わりのバーガーを頼んでしまう。 今日のバーガーは、豚のしょうが焼だった。思わぬ組み合わせに、一本取られたと笑みが浮かぶ。 サングリアも、ワインに付加された味が何か他の飲み物に変貌をとげた。 途中、休憩で喫煙のためテラスに出る。 まるで、リゾートホテルの敷地内で過ごすかのような振る舞いも、この心地よい空間では成立する。 いつの間にか、満席になっていて、皆おしゃべりをしているが、オープンスペースのせいか、あるいは天井や床の造りによるものか、気にならず、リラックスできる。 筋肉痛をほぐそうと、リフレ行きを考えていたが、このリラックス効果が、疲労物質を駆逐してくれる。 少し暑いが、テラスで青空を暫く眺めていた・・・ ※今月6回目の来店となり、付け足ししていた前回投稿分の写真掲載枚数がmaxになってしまったので、改めて投稿しました。