〈神楽坂の石段の小径に珠玉のモダンスパニッシュ〉 神楽坂の裏路地をひょいひょいと曲がり、風情のある石段の中段に「エクスタシオン」があります。 石造りの可愛らしいお店で暗めの路地に浮き上がるような温かな灯りに引き寄せられます。 2019年もビブグルマンを獲得された野堀シェフのパフォーマンスをかぶりつきで堪能できるシェフ前のカウンター特等席に通されラッキーな予感! 本日は、2名にて伺ったので(2名から注文可能な) デクスタシオン(おまかせコース)¥4500 ペアリング¥4000 まず、最初はお店の売りでもあるスペイン産のロゼワインで♪ 上品なフラワーブーケの香りと優しい味わいが堪らないドストライクなロゼです。 *最中 豚のリエットと、みかんのジャムとバナナのムース 塩気のあるリエットと合いますね!特にバナナの滑らかさが最中感出してます。 *初ガツオ いちごのガスパチョソース 野菜たっぷりのスペインの冷製スープガスパチョをソースにした、エスタシオンのオリジナルの一皿で、甘酸っぱいソースと、初ガツオ特有の微かに感じる酸味とがとてもマッチしています。 *蝦夷鹿と豚のパテと牡蠣のエスカベッシュ 一口食べて、このパテめちゃ美味しい!と言葉が出るほど、今までま食べた中で最高に美味い! その上に程よい酸味と旨味が凝縮された牡蠣の南蛮漬けが乗っていて、別々に食べても美味しいですし、一緒に口に入れるとまた良いです♫ *大はまぐりとお野菜とイベリア豚のサラミ 大粒のふっくらした蛤は、そのままでもお野菜を煮込んだたっぷり出汁といただくと、目がさめるほど最高に美味しかったです!! *鴨のアサードとサングリアのソース ビーツをお皿にひいてシャラン鴨のローストを乗せ、周りにコーヒー豆の粉を散らしているのですが、これが良いアクセントになっています♪ 濃厚な味わいの鴨に、フルーティーで可憐でエレガントなソースが最高に引き立て合っています。 家だったら、絶対に!お皿を綺麗に舌で舐めつくしたいほど素晴らしいソースです♪ *イカ墨のメロッソ 魚介の出汁で作る、リゾットより水分が多いメロッソは、ここではメロッソ専用のお米を使用しているそうで、どっしりとした黒いお鍋オジャで調理されて、そのまま目の前にオジャが置かれシェフ自らよそってくださいます魚介の旨みをたっぷり吸い込んだ米粒は、ややアルデンテで、とろりとしたスープとともに味わい、魚介の旨味とお米の絶妙な口当たりが際限無く食べてれしまいます♫ 何度もお代わりをしてしまいました。 *熟成シェリーのアイスクリーム ブラッドオレンジのエスプーマに蜜柑を添えて 美しい鮮やかなみかん色のエスプーマは、ブラッドオレンジの甘みとアイスクリームの爽やかさとシェリーの微かな香りと絡み合い、その下の葡萄のジュレが酸味の層を重ねて、添えられた蜜柑で 味の変化球が幾重にも楽しめます。 この後に、私のバースデー祝いの *バスク風チーズケーキ 切り株のお皿が素敵過ぎです♡︎( ´ ` ) 初めての洗練されたモダンスパニッシュをいただきましたが、イタリアンとも違うスペインの郷土料理に趣向を凝らした野堀シェフのセンスが光り輝いていました✨ スペイン料理の概念が変わりますね! ペアリングのドリンクも、ここの特筆でもあるロゼワインから、赤、白、シェリー、リキュールなどポーションに適したものを選んでくださり、新しい発見が多々ありです。 そして、シェフの人柄が素敵で黙々とお料理をお作りになりながら、目配せが行き渡り、美味しすぎていつもよりだいぶ早いスピードでお皿が空いてしまうのですが、タイミング良く提供していただき、スペインのワインやシェリーのお話やお料理のお話などなど、いろいろ教えてくださり、とても楽しい有意義な時間でした。 最初から気になっていた猫村さんの絵皿は、シェフが個人的に猫村さんがお好きでスペインとは関係ないそうですが、我ら猫好きにはツボでした♡︎ʾʾ 最後に、玄関口までいらしてくださり外観とともに写真など撮らせていただきました。 私達が石段の上まで登り振り返ってもまだ見送っ くれて見えなくなるまで見送っくれるなんて、まるで友達の家か親戚の家に訪れていたような錯覚におち入りました。 お料理も、お酒も、雰囲気も、最高でした!! 私は、何度最高と使ったでしょうか? どうしても、最高と言いたくなる最高のお店でした。 月一で通いたいお店ですが、エスタシオン(季節)と言う店名にあるように、せめて季節ごとには必ず伺いたいと思います。 ここで私のバースデーを企画してくれたミオさん! やっぱりスゴい嗅覚!!最高の誕生日でした。 本当にありがとう♡︎( ´ ` ) #2019年マイベスト