「行った」わけではなく「食べた」ということなのですが… 先日お取引先からいただいたクッキー、「本当は紹介したかったんだけど、もう紹介は受け付けていないって言われてさ。」と渡された「村上開新堂」さんのズッシリと重い包み。 「?」 「美味しいクッキーだから。」 あまりクッキーは好きではなく、気乗りしないまま調べてみたら、まあ出るわ、出るわ笑 ・手作りなので大量生産できない ・政府の命を受けて海外に学びに行った方が開いた日本で初の洋菓子店 ・皇室御用達 ・紹介制、つまり一見さんお断り ・紹介を受けて注文しても、納品が半年後。さらに今や一年待ち(はっ?) ぬぁんだ、これは。 包装の上に、「この紙は埃よけです。」とシールの貼ってある薄い包装。 剥がしてみると、女性が好きそうなレトロな雰囲気の包装紙とリボンが。 ガサツにバリバリ破ると薄いピンクのカンカン。 蓋にはテープがご丁寧に2周ぐるぐると。 開封の義を一緒に執り行った、お菓子作りが趣味の社員曰く、この柔らかい伸縮性があるテープはクッキーの缶専用だそうで、2周しているのは「ええとこのクッキーである証拠」と。 蓋を取ると、小さくて形も様々なクッキーがびっしり。 個包装でもなく、よく見るプラの仕切りも全くなく。 緻密に計算された人間ワザとは信じられないような詰め方。 包装紙の原材料欄を見ていた前出の社員が、 「まったく余計なものを使っていません。」 敢えて口に入れずに、1日かけて社員に配り歩いて、「どう?どうなの?」と聞きだした感想の一言一言だけで頭の中でイメージを醸成させてからいただいてみました。 素朴な、本当に素朴で優しい味。 表現の仕方がわかりません。 ただ、「手間しかかけていないんだろうなぁ。」と。 手間に感謝です。 9×12cmの缶にビッシリ詰めた小麦粉の加工品が6000円オーバー。 納得というか、感服。 ネットの噂話みたいな、都市伝説みたいなクッキーに出会えて幸せでした。 ごちそうさまでした。