最早説明不要、日本を代表する和食店です。 一生無縁なお店だと思っていましたが 奇跡的にお誘いをいただきました。 粗相が許されないピリッと張り詰めた空気を 予想して緊張しましたが全く想像と違いました。 楽しくて含蓄深い大将の口上、最高の食材と 調理で、見た目にも美しい料理の数々と演出。 非日常的なエンターテイメントでした。 中々お高いですが、価格以上の満足感です。 料理の説明はところどころ聞き逃してます。 そもそも私如きが云々語るのも恐れ多いですが 写真だけでも十分伝わるのでぜひご覧下さい。 お釈迦様の誕生日に9匹の龍が甘露を降らせた という故事に因んで甘茶からスタート。 そして序盤から驚愕の演出でした。 花飾りに囲まれた100年以上前のバカラには 車海老、ホタルイカ、鮑、筍、ワカメ、ウド の美しいジュレ。龍が描かれた器に埋もれて どの角度から撮影しても絵になります。 賀茂茄子とと鮎並のお椀 この出汁がとてつもなく美味しかった。 磨き抜かれた究極の田舎料理です。 恐らく人生初のばちこ。高級珍味です。 鯛のお造り乗せていただきます。 鰻と玉子しんじょと花山椒の手巻き。 炭火で香ばしくふっくら脂乗りの鰻に 花山椒の爽やかさ、海苔の風味。 衝撃的なコンビネーションです。 実に美味しくて飲み下すのが勿体ない。 スッポンの竜田揚げ 長時間タレに漬け込んで脱水したこの竜田揚げ。 下ごしらえが半端じゃないです。 複雑な形状の骨の周りの濃厚な旨味がヤバい。 この後照明が落とされ、夜桜の演出で八寸です。 白海老しんじょ揚げ、蛤錦糸巻き、サヨリ黄身鮨、 黄檗豆腐、筍の木の芽味噌田楽、子持ち昆布、 織田信長が好んで食べたと言われる赤蒟蒻、 黄韮を巻いた鴨ロース以上で8点の花見串。 その下の焼き物は、桜鱒の木の芽焼、 生の庄内麩の蒲焼、干しゼンマイ、 松の実と豆腐の白和え 黄色い高杯の上にこごみ、タラの芽、うるいです。 蛤の中に煮イイダコと菜の花がいました。 この辺りからメモが疎かになってます。 鮪の太巻きには赤身、中落ち、中トロに芽ネギ。 海苔がとんでもなく美味しい。完璧太巻き。 最中は中身を最初に見せてくれます。 フォアグラマンゴーパッションフルーツ。 食べるまでは想像できません。一口入れると 複雑に融合する形容しがたい美味しさ。 猪と山菜の鍋。 クレソンの仄かな苦みと猪の脂が溶けあう。 そしてまた汁の美味しい事。 オプションの飛騨牛と帆立と桜海老の筍ご飯。 散らした山椒が美しく食欲をそそります。 筍ご飯と一緒にいただくにゅうめんと飛騨牛。 飛騨牛迷いましたが頼んで大正解。 きめ細かい脂が口の中で溶けて、脳天を 突き抜けるような旨さです。 最後のこのお食事だけでも大枚はたいて 行く価値ありの最高の〆です。 そして葛饅頭とお抹茶です。 いずれは世界進出されるという篠原大将。 日本にいらっしゃるうちに行けて良かった。 機会をいただいた五十嵐さんに大感謝です。 #Retty★★★人気店 #予約困難店 #百名店 #ミシュラン星付き