中島求

中島求さんのMy best 2016

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1

東京都

寿司

中島求

『マチュピチュ』が言えなくて 何回発音しても 「マチュチュピ」か 「マピチュチュ」としか 言えない人がやってる店だ。 いさ美寿司@大井町 新作 巻山(Rolling Mount Special) その日カウンターに居合わせた人達が 偶然にも全員意気投合し、 なおかつ大将の気分がノった時にしか 出ない幻の一品だ。 一本一本はメニューにある巻き物だが、 さすがにこう出されると圧巻だ。 旨さは言うに及ばず。 冬になって魚も揃ってきた。 毎年同じことを言っているが、 ホッケ ニシン シシャモ もちろん毎日仕入れがあるわけじゃないが、 他の寿司屋ではお金をだしても食べれないものがある。 本年も本白子は言うに及ばず、 今年はアイナメも仕上がりがイイ。 最近は大阪や北海道からネットを見ただけで この店の暖簾をくぐる若い人も多くなったが、 22時を過ぎればほぼ知った顔だ。 そして『まりも』へ…

2

東京都

焼肉

中島求

天空の肉風呂。 けんしろう@西麻布 トップユーザーの倍率くらい高い 伴ちゃんの招待に当選しての訪店だ。 お招きいただいたにもかかわらず、 「てめー千ベロ星人に西麻布で肉喰わすんだから、ロクなモン喰わしたらタダじゃおかないかんな」 という半逆ギレ状態での突入だ。 が、あっけなく崩壊。 肉もヤべぇが、 まず、『人』がヤべぇ。 健志郎さんが日本語で説明してくれてるんだが、 言ってる意味がワカらない。 「卵が強い」とか、 「内臓に個体識別番号を付けた」とか、 「僕が働きに行って、『僕の醤油』を『作ってもらった』」とか。 意味はワカらんが、 確信した。 ココは、ヤバい。 順番を無視しても、 まずはコレだ。 シャレ乙な器の中で煙る シャトーブリリアント。 瞬間燻製ver. 「シャトーブリアンなんて、カッコつけてんじゃねぇよ。肉は肉だろうが‼︎」 うん、これ肉じゃない。 肉みたいな美味すぎるナニかだ。 これを肉とするならば、 私は今までの肉に 謝らなくてはいけなくなる。 そもそもどこの部位だろうが、 四つ足で歩行する生き物の肉が ここまで柔らかくてイイわけがない。 美味さもそうだ。 生きてるってことは美しいことばかりじゃないんだ! もっとこう、生きてる『味』ってのはなぁ… あ、もうダメ… もう1個ないの? 三週間寝かせタンもヤバい。 これも脂ではないナニかだ。 一口食べて「うびゃあ!」と叫んでから ひとしきり味について喋ったのに、 時を置いても味と脂のサラサラ具合が 落ちてないのはナゼだ?ズルいぞ。 そもそも最初の肉、 イチボを塩で喰ってヤバいと思ったんだ。 醤油ダレの一枚とユッケに手を出す前に ワインの赤を頼んで待つ。 他の人達が美味さの余り平らげる中、我慢。 大正解。 他にも 神のハラミ シンシン ササミバラとか… おかわりブリアンが来たときゃ 悶絶だったぁ。 コースが伴ちゃんスペシャルだったし、 千ベロ星人がおいそれと行ける値段ではないが、 もし2度目があるなら是が非でも。

3

神奈川県

居酒屋

中島求

先日のRティナイトの0の2軒目。 根岸屋@東神奈川 開店と同時の訪店にも関わらず、 わざわざ電話で予約しての訪店だ。 根岸屋@東神奈川 予約しなくてはいけない理由 ①3人以上で訪れると断られる可能性が高い。 ②16時開店も、16:15で満席になる。 ③みのかんの次に入れないとガッカリだから。 錚々たるメンツが揃っているが ココは自信をもって勧められる。 もう何度も書いてるから もう細かくは書かないが、 刺身のたぐいは間違いない。 脂が乗ってなくてもイケる金目鯛 艶かしいピンクのヒラマサ イサキが意外とフツーだったが、 その他ズワイガニ酢、根若布、タコぶつなど 相変わらずなに食っても美味い。 刺身だけなのもなんだからと頼んだ 『稚鮎のフライ』がビックリするくらい 美味かったのに撮れてねぇじゃん… (おそらく)ゲストも大満足の安さと美味さ。 ただ、惜しむらくは1軒目が吉田飯店(中華) だったので、舌が濃い味になってた事と、 個人的には1番のオススメである『小肌酢』 が無くてゲストに食べてもらえなかったのが 悔やまれる… 予約は必要だが4人以上で来ると 数を頼んでも驚くほど安く済む。

中島求

♪ラッセンより普通に ドラクロワが好っきー 何か? 久いでの親孝行に 「金谷美術館に千住博(の作品)が 来てるから連れてけ」とせがまれて ハンドルを取る。 皆さまご存知のfall(滝)を中心とした 光の陰影に特化した作品は良かったのだが、 日本画に辿り着く前に作製していた 版画の作品群にイマイチ納得がいかない。 技術的には凄いんだろうが、 中間色を多用していて ただ『綺麗』に見せようとしてるだけ、 に見えて仕方がない。 『そんぐらいだったら ラッセンでもできるわっ‼︎』 とゆーことで冒頭となる。 だいたい『ラッセン嫌いっ!』とか 大きい声で言っちゃうから 女の子にモテねぇんだよなぁ… アイツら猫も杓子も 『キレイ〜!カワイイ〜!』 好きだかんなぁ。 めぇっちまうよなぁ、っントにもう。。。 と、まー散々悪態ついたところで、 目的の8割はココだ。 いそね@大貫 昨年、Sweetsmanさんの投稿を見て 両の親を連れて行ったが、 ちょうど1年ぶりと言っていい。 馬鹿のひとつ覚えの様だが、 はかりめのひつまぶしセット。 はかりめとは穴子のことだ。 1960円。 ちぃと値は張るが、 それだけの値を打つ 価値があるちゅーもんだ。 フックラフワフワに焼きあがった穴子が 『白飯が見えるは恥』と言わんばかりに 埋め尽くす。 穴子の滋味と煮ツメたタレだけでも 充分美味く、この時点で 「あぁ…」とか「むぉぅん〜」とか 気持ち悪い声が出てしまってるんだが、 コレに出汁をかけると悶絶モンである。 おそらく穴子の骨で採ったであろう その出汁は、 しっかりした旨味と微かな甘みを帯びて 凛とした清涼感のある極上のモノ。 穴子とタレとソレが口の中で ワサビと共に合わさると、 『アッパラポッペッピ〜‼︎』と叫んで、 あっちゅー間に骨抜きになっちまう。 このタレの濃さと穴子・出汁のコントラスト。 再訪で再度驚く満足感。 あぁ…どっかに味の濃淡だけで 男を骨抜きにしちまう様な、 そんなアナゴ、いや、オナゴが 居ないモンかねぇ?

5

千葉県

居酒屋

中島求

酔狂にも『奈種彩』という店に 都内から呑み行こうとする人が 居るならば、 この店に寄らなかったら 大損をコくことになる。 毎度書いているが、 この店に来たいが為に あの店に行くようなモノだ。 八角@千葉 この日もクソ寒い中17時開店に対し 16:40くらいに着いたら、 もう並び客が出てた。 千葉駅からソコソコ離れてるのに 並びが出来る居酒屋なんて他に無いんじゃないか? だいたいいつもノ○さんとだが、 この日はその日の会の6名で訪店。 毎回同じモノばかりで芸が無いが、 それはこの『骨のあまから煮』が 美味過ぎるのがイケないんだ。 どれだけ煮たらこんだけ柔らかく なるんだってくらいトロトロで、 味付けも濃過ぎず飽きが来ないのが 何とも言えない。 味がワカってるのに食べるたびに 美味さに驚く料理なんて、 そうそう無いよ? レバ串。 これも外せない。 大ぶりのブリンブリンのレバが 臭み無く良いクセだけを残して イイ感じで仕上がってる。 またこのさっぱり目のタレが絶妙。 かしら串。 だいたいココの串は1本が異様に デカい。 カシラとは名ばかりで脂の部分が かなり多いが、その脂がまた美味い。 カモがネギとはよく言うが、 この脂もネギと一緒に喰うと 倍率ドン!さらに倍率‼ ネギが一串に一つしかないから、 あとからネギ焼きを追加したくらいだ。 でもって、このネギだけでもアホ みたいに美味い。 だいたいいつものお決まりで 『もうこの店でイイよぉ〜』 という声が出始めたところで 本会へ(笑)

6

東京都

立ち飲み

中島求

店頭に 日本酒300円〜 ツマミ100円〜 とある。 上にはなかなかの ラインナップの瓶達が並ぶ。 良い店の予感だ。 日本酒人@蒲田 去年の10月OPENっつーんだから もう結構有名なんだろうけど、 いやぁ、この店イイわ。 仕事帰りに蒲田で降りて、どっか 立ち呑みできるとこ無いかなと 歩いてたところ、此方へ。 さすがに店内が綺麗だ。 メニューに目をやると日本酒は それぞれランク(?)によって 300〜500円に区分けされてて、 その他にも600〜1000円の プレミア的な酒のラインナップも 種類が豊富だ。(半合売り) 開運で始める。 前呑んだ時はもう少しいびつな味で 燗にして呑んだら旨かった覚えが あるが、 これは常温でも綺麗に丸い味で 良かった。 最近わかってきたけど、 日本酒って同じ銘柄でも 随分味違うのね? アテは酒盗180円から。 量こそ少しではあるが、 200円を切るとは思えない 仕上がりの酒盗。 2杯までならコレだけでも充分。 色気を出して、『作』の雄町に 手を出す。 店員さんが一時停止してから 瓶を取りに行く。 「いやぁ、もう底にちょっとなんで サービスでいいですよ!」 ってマジかい。 ちょっとったって1/3よりあるよ? もったいない呑み方だが、 一息でグイッとヤって 「あぁ、やっぱ美味い」 と言うと、 「ですよね、ですよね、 コレ美味しいですよね!」 と人懐っこい顔で店員の兄さんが 喜んでいる。 聞けばN'sセレクションという ある酒屋にしか卸さないモノらしい。 サービスで出しちゃってるのに そんなに喜ばれちゃ困る(笑) サービスで〆ては申し訳がないので 呑んだコトのない『東力士』を 頼んでみる。 見ると限られた搾り方をした1本で これまたあまり出回らない1本らしい。 なんでそんなのが400円で 呑めんのさ? これが、一緒に頼んだ 『うに醤油クリームチーズ』 と絶品の合いを見せる。 軽い濁りで、 味自体はしっかり日本酒でも 微発泡のおかげでスッキリ呑める。 またこの『うに醤油』なんちゃらが 酒呑みをニヤリとさせる様なツボを ワカってる。 たぶん酒をあまり選ばない アテなのでかなりオススメ。 (320円) まだ若い兄さん2人でやってたが、 酒を褒められた時のリアクションが 根っからの酒好きのソレだ。 あぁ、これは良い店見つけた。 それだけではないが、 やっぱり店は人だ。 特に定番の酒は置いたりせず、 2週間でほぼ店の酒が入れ替わる と言っていたので、これは通うな。

7

神奈川県

居酒屋

中島求

人に「川崎で良い立呑み屋は?」 と尋ねられたなら、 まずココだと間違いなく答える。 ふるみち@川崎 人に教えてもらった店ではあるが、 ここを知ることができたのはホント ありがたい。 牛のタタキは380円という値段に 対して頭が下がるほどの味と量。 クリームチーズいぶりがっこは チーズの中に小さいいぶりがっこが 埋まっているという独創性。 300円を切るハイボールに その時々のレアな日本酒まで 500円程で呑めるのだから 文句の付け様がない。 この日のトドメは 『アボカドと山芋の肉味噌チーズ焼き』 なんじゃそりゃ、 美味いに決まっとろーが。 わかってるよ、 美味いのわかってるけど それより美味いんだよ。 コレでたしかギリ2000円しなかった。 川崎の呑み屋はまだ全然知らないが そんじょそこらの普通の店じゃ 太刀打ちできないハズだ。

8

東京都

立ち飲み

中島求

Kosekiの兄貴は釣りが大好きだ。 もちろん魚を食べるのも大好き。 魚に合う日本酒も大好き。 そして酒の場の女の子が大好き。 最後は余計か? Wユージとの新橋道中膝栗毛3軒目。 城喜元@新橋 魚にウルサイ人でもココなら 安心して連れて来れる。 刺身の3点盛りは 相変わらず鉄板。 その中でもこの日はサワラが絶品。 炙りのサワラで、鮮度が良いから 炙ってもまったく臭くなく、 味だけがギュっと凝縮される。 驚くのはその炙り。 結構長いコト炙ってるのに、 皮一枚だけで身に火は通さない。 それを 『やっぱなでしこは宮間じゃ ダメなんだよぉ』 とか、 お客さんと会話しながら やってのける。 他の魚でも、炙りがあったらマスト。 この日のもう一品は 『海苔豆腐』 これまた絶品。 しっかりと出汁の通った 澄ましの汁にどっさりのアオサ。 その下から真っ白な大きい豆腐。 たまらなく美味いね。 なかなかありそうで無いよ? 今日も鉄板。 兄貴の『魚の〆方ってのはなぁ〜』 が始まったところで 『くじら雲』へ(笑)

9

東京都

居酒屋

中島求

あなたは0の為に走ったことがありますか? 私はあります。 もがみがわ@平井 今シーズンの初回は本会の30分前、 2回目に至っては20分前に入店。 どっかの奈◯種彩の前の八角ではないが、 あの店に行くならこの店なんだ。 最初レビューにあげた時、 『神の宿る店』と書いた覚えがあるが、 その感動は今も色褪せない。 情報は見ないで鼻で嗅ぐ。 自分の足と鼻で嗅ぎ当てた自負がある。 その店のトップだ。 吉田ナンチャラという人も来てるらしいが、 後から知った事だ、知ったこっちゃない。 平井という土地柄、0をやる良い店は 他にも沢山あるんだろうが、 おいらはココだ。 荘厳に神ってる居酒屋とは異なるが、 猥雑な喧騒の中に、ちゃんと歴史の厚みが ある店だ。 いつも時間が無いから、 頼むのは2・3品と一合だけ。 申し訳ない。 ただ、何があっても駆け付ける。 愛ってそーゆーもん。なのか?

10

東京都

バー

中島求

『春野菜のソテー』が伊万里の器に 乗ってくる店だ。 SAKE BAR 蓮 @新橋 串揚げの『いちろう』に、 「バルさんの価格帯じゃないけど、 あそこは絶対に好きだと思います!」 と勧められてイッた。 2割増しはよくアルが、ここは2倍増し。 見た目だけではない。 野菜ソテー。 鞘ごと喰えるヤングコーンに、 アスパラと孟宗竹ではない穂先が加わる。 火加減が一緒なのに、それぞれの野菜の味が きちんと顔を出す。 絶品。 蕨の煮付け。 出汁が主張する事なく、 蕨のアノねっとり且つシャキシャキ、 そして野に生える植物の生命力。 そりゃあ上手くは言えないが、 そーゆーのが『ドン!』と来る味だ。 いただいたのは手取川の大吟醸だが、 それでも女将にすれば、 『この皿にはコレ!』というのが あるらしい。 仕入先の云々かんぬんが色々あんだって。 それでも猪口は内錫・外銅の特注品だ。 望んだ自由は限られた不自由さの中にある。 そんなに悲観するなよ。 十二分に美味いんだから。 聞けば生まれは東海地区の料亭の出らしい。 器のセンスも、興味は無かったらしいが、 多分ソコからだ。 そして、そのつもりは無かったらしいが、 今の住まいは築地だそうだ。 オイ、そりゃあ反則だろう? 夏に産まれたからとの理由で親が付けた名を、 最初は恨んだが日本酒好きが好じると、 「こんな有り難い名前は無い!」 と、満面の笑みで照れ臭そうな顔をする 女将が一人でやっている店だ。 魚・肉・菜、全て時季の味を出す店だ。 自分の腕は二の次。 最大限その食材がどーやったら美味いか 考えてる。 たしか9名で満席、常連さんも多いが、 コレはというお連れさんがいる人は是非。 ま、私にゃあそんな、人すらおらんけども… とにかく、千ベロ星人が、久しぶりに 「払ってでもココは!」 と、思った。 来月のなんか考えないで、また行こう。 できれば、ひとりではなく…