伊那の山間にあるジビエ料理のお店。ざんざ亭というお宿のマスターが新たに開いたお店で昼は食堂野山、夜は山肴野蔌として営業しています。 メニューを見た時はザリガニ、カエルとあったので大丈夫かなと不安がよぎりましたが、癖や臭みなども無くむしろ美味しかったです。多種多様で様々なお肉などの具材とキノコを合わせたお料理がとても素敵でした。お肉は薪焼き、普段食べてる舞茸やしいたけが天然だったのも素敵でした。 一品目のアミューズはささにしきの煎餅に鹿の脾臓を半年熟成させたパウダーを塗したものを下地にし、梨とチチタケのジュレ(?)にハムを載せたもの。甘さと煎餅、ハムの味が相まってとても美味しかったです。 二品目はウチザリガニの茶碗蒸しとキノコのスープ。ザリガニの出汁であったかな。スープに多種多様なキノコとペースト状のザリガニが入っているもので美味しかった。 ウラベニホテイシメジ、アイシメジ、しいたけ、サクラシメジ、ハツタケ、ムラサキフウセンタケと多種多様なキノコが入っているとのことでしたがどれも美味しかったです。なお、ここら辺でキノコを全てメモするのは諦めてしまいました。。。 三品目のいぶきサーモンとトキイロラッパタケ、クロラッパタケのお料理は下地にキノコのソースがあり、どれも合わせると最高でした。このキノコのソースがとても美味しかったのですが、何のキノコか聞きそびれてしまいました。いぶきサーモンとそのいくらも良い美味しさを醸し出していて素材自体の美味しさも素敵ですね。 四品目はウシガエルとマスタケのお料理。マスタケは鳥ササミ、ウシガエルは鳥ももに近い食感と味で不思議な感じでした。 五品目の熊はシコクビエの蕎麦に乗せて。筋肉状のお肉が程よい硬さの食感と味で美味しく頂けました。 六品目はメインディッシュの鹿とキノコのお料理。これまたキノコのソースがとても濃厚で美味しく、鹿肉と併せて素敵に頂くことが出来ました。天然の舞茸も美味しかった。 七品目の猪は濃厚な豚汁のような感じで良かったです。 デザートは松の葉のジェラートとチチタケのパウンドケーキなどを合わせたもの。ジェラートは松の葉の香を感じ、パウンドケーキもキノコだと分かる味でしたが、しっかりデザート感がある上でとても美味しかったです。 他では食べた事が無いようなジビエ料理をとても美味しく頂くことが出来て、とても幸せでした。なかなか場所的に難しいのですがまた行きたいお店です。 ※お酒はペアリングでしたが何度かざんざ亭にお邪魔している友人の好みに合わせたものかもしれません