樋口 優
茅場町駅
ラーメン
蛎殻町の交差点から一辻入ったところにあるラーメン店。 "営業中"ではなく"発進中"としているあたりが、年代的にノスタルジーです。 基本であるここの1号ラーメン(あっさり味)は、初見で食べると3度驚くでしょう。 まず、1度目。基本に従い、まずはスープを一口飲むと"薄くて塩味もコクも無く"ガッカリします。 にもかかわらず、沈んでいる麺は極太の平打ち麺。当然麺を受けられるはずも無いと決めつけて麺を食べたときが2度目の驚き。なんと、スープが麺を受けきっていて過不足ありません。 驚き慌ててスープを啜った時が3度目の驚き。先ほどまで塩味もコクも感じなかったスープの味わいが口の中に一気に広がります。 そう、こちらのラーメンは麺の味とスープの味が口の中で一体になったときに最高のパフォーマンスを発揮するのです。 まぁ、ラーメンと言う以上、麺もスープも両方重要なのですが、何となく(特に温麺の場合)スープが主で麺は如何にスープに合っているかと考えがち。 当店のラーメンは、スープと麺のマリアージュの重要性を再認識させられた一杯でした。