スパイスと調和した香るフレンチが話題の実力店。 シェフはカレーファンなら誰もが知る名店「スパイスカフェ」でも学んでおり、スパイシーなカレーはカレーファンも納得の逸品です。 お一人様で行ってきました。 2025年1月31日 金曜日 18:57 *香りを楽しむコース(〆カレー付き) アミューズ 全粒粉のバゲットに生の静岡県産マッシュルームのスライスを乗せ、キノコのパウダーをふりかけたもの。間にはさんだ白レバーのムースが抜群の美味しさ。マッシュルームの香りも素晴らしい。 もう一つは、熊本の赤牛を使ったタルタル。ビーツのマリネとココナッツを加えパニプリの生地で頂く。ココナッツの甘い風味とビーツの淡い酸味が印象的なフレンチパニプリ。 人参 人参のムース。ピスタチオのパウダーと人参の葉を使い、スパイスのオイルをアクセントに。オイルと人参の葉がエスニック感をプラス。滑らかなムースはクリーミーで優しい味わい。パリっとした人参の葉と合わせた食感も技アリ。 フルーツトマト グリーンのソースは菜の花。白はイタリアのチーズを使ったソース。トマトと赤海老のマリネに少し苦味のあるルッコラも。さらに玉葱のチップを乗せて国産のベルガモットで香りを。一口ごとに香り、風味、食感を楽しめ、春の余韻に浸れる一皿。 イトヨリ 高級魚イトヨリダイを貝出汁とクリームのソースとバジルオイルで。イトヨリには、ふきのとうを使ったソースとセリのソテー。セリの淡い苦味とバジルの風味、貝出汁の深みのある旨味、ふきのとうのほんのりとした甘味がイトヨリダイの上品な美味しさを引き立てています。ソースとスパイスの完璧な調和が感じられる春らしい料理。 鹿 鹿のロース。赤ワインと生胡椒を使ったソースが素晴らしい。鹿肉の旨味に、軽やかなのに奥深いソースがベストマッチ。さらに、生胡椒のスパイシーなアクセントは、鹿肉の旨味を立体的に。添えてある岩塩を少し付けることで、さらにソースと肉の美味しさのコントラストが際立ちます。思わず、目を瞑って口福に浸ってしまいます。 〆カレー オマール海老を使ったカレー。オマール海老のバターをかけて香り付けしてくれます。カレーはマスタードシードの効いた南インド感溢れるスパイシーな味。さらりとした口当たりで、玉葱の甘味とスパイス感のバランスが素晴らしい。フレンチソースの一つ「アメリケーヌソース」と南インドのミラクルな融合。甲殻類独特の甘味とコクが見事にスパイスと調和してます。辛さは強くありませんが、マスタードシードがバッチリ効いた、カレーマニアを唸らせるハイレベルなカレーです。 津之輝 津之輝を使った柑橘のデザート。真ん中はクリームチーズのムース。津之輝のシャーベットの下にはヨーグルトのアイス。このデザートは、青山椒で香り付けされています。山椒は柑橘と相性抜群なのです。ヨーグルトアイスの優しい甘味と山椒の風味がとても印象深い爽やかなデザート。ちょっとアジアンエスニック。 最後はコーヒーと紅茶のマドレーヌ。 素晴らしいコースでした。 美味しく完食いたしました。 「odorat」は2023年7月オープンのフレンチレストラン。カウンター8席のビストロスタイルで旬の食材を使った料理とナチュラルワインが楽しめます。シェフは「永瀬 友晴」氏。お父様もフランス料理人なんだとか。神楽坂のフレンチ「レストラン アロム」のシェフに就任され、その後押上の名店「スパイスカフェ」でスパイス調理を学び、同系列の「HOPPERS」でも研鑽を積まれた実力派。店名の「odorat(オドラ)」とは、フランス語で“嗅覚”を意味する言葉で、その名の通り滋味あふれる旬の食材にスパイスやハーブで香りを纏わせた、五感に響くフレンチがグルメ通の間で話題になっています。 今回は「後世に残したい 東京最高の名物料理 レストランウィーク」でしか味わえない特別コース。予約はRettyから。スパイス料理のノウハウを活かした唯一無二のフランス料理と名物のカレーがディナーで味わえるのは素晴らしい。普段カレーはランチのみの提供なのです。 永瀬シェフのカレーは、フレンチソースとスパイスを絶妙に融合させた、カレー愛が感じられる渾身の一皿。また、料理に使う野菜は信頼する契約農家から新鮮な旬のものを仕入れ、野菜の美味しさや特徴を最大限に活かすよう、スパイスやハーブとの相性を見極めて調理されています。カレーも他の料理も全て、素材の良さを大切にしているのです。カウンターからは、シェフの丹精を尽くした丁寧な仕事を見ることができますよ。これからが楽しみな良いお店です。 とってもおすすめ。 #絶妙なスパイス使い #落ち着いた雰囲気でゆったりできる #こだわりのハーブ #素材にこだわり #実力派 #丁寧に作られた #赤羽