芦刈拓磨

大きなガラス窓にガラス張りの引き戸からは店内の様子を一望でき、中に入ると欧風の雰囲気漂う中にアジアンテイストな小物を配置した、少し独特な店内だと感じれました。 カウンター三席、二人掛けテーブル三席、四人掛けテーブル三席(うち一つはローテーブル席)。 ランチメニューにデザート類、ドリンク類が揃っていて、今回はバナナ＆ダブルチョコレートパンケーキのドリンクセットを注文。 ドリンクは、｢イルガチェフェ｣というホット珈琲のプレスを選んでみました。目の前で小型のプレス機で豆を抽出してくれるので、見てて面白い。この珈琲は温かいうちは苦味があるが中々に飲みやすいもので、冷めてくると今度は酸味が強くなってくるという味に変化が生じる豆のようです。終始飲みやすいから良いですね。 注文から15分前後でパンケーキがきました。低温でじっくり焼き上げるとのことで、それだけの時間がかかります。ということは……。やはり生地の表面は固めに焼き上げているのに中はふわふわに仕上がっていました。 トッピングに、ホイップクリーム、バナナ、ナッツ、アイスクリーム、チョコ。周りにチョコソースと良いボリュームしてますが、素朴で昔ながらの風味を備えた生地との相性は実に良い。二段重ねだろうと、ペロッといけてしまう。チョコレート好きにはたまらない一品ではないでしょうか。 次はストロベリー＆カスタードを頼んでみたいですね。

夜に使わせてもらいました。 ダイニングバーのようで、大人の雰囲気漂う落ち着いた店内です。 これで呼鈴なり呼ボタンなりあれば良いんだけど、店員さんを呼ぶときは近くにいるときか、いなければ声を出して呼ばなければいけません。 料理はというと、そこまでメニュー数は多くないけど色々とありました。 ｢煮穴子のあられ煎餅揚げ｣これはサクッフワッとあられの衣に続いて穴子の柔らかい食感を同時に味わえる一品。上品な料理といった感じですね。ただ味付けは薄味なので、若者からしたら物足りなさを感じました。 他にも｢美鶏の唐揚げ｣に｢シメサバとサーモンの刺身｣、｢スペアリブ｣は甘酢餡がかかっていて肉厚で柔らかい。｢餃子｣に｢卵焼き｣なんかもある。カクテルだったか、ドリンクに｢バナナ｣や｢パッションフルーツ｣などといったコラーゲン配合なるものもあった。 締めには｢ラーメン｣や｢うどん｣も頼んだ。 総評として、お値段は少し張るものの味は悪くなく雰囲気もあるので、デートや落ち着いた合コンでたまに使う分には申し分ないでしょう。

五反田駅に程近い……というか真横に位置した場所の地下にこのお店はあります。 人の往来が多く建物が繁雑している都会の一角ですが、このお店に入ると途端に喧騒は止み静寂が訪れます。 店内には誰もおらず、カウンターに座るマスターが奥の席を勧めてきました。 四人掛けの小さめのテーブルが二つ。白塗りの壁には大小三つの絵が飾っていて、壁の窪みにあるランプが部屋を仄かに照らしています。 地下とはいえあまりにも静かすぎるのは、他に客がいないのも然り、このなんとも言えない雰囲気があってのことでしょう。 メニューに目を通し、唯一のブレンド珈琲とガトーショコラを注文。 七種の豆をブレンドした珈琲はマイルドで飲みやすく、誰からも好まれる味と感じました。 ガトーショコラが秀逸で、口に含むと人肌程の温かさとしっとりとした食感の後に控えめな甘みが広がり、気付けば口の中から消えていました。上に乗っているホイップクリームもそう。くどくなくやはり甘さは控えめで、堪能しようにも溶けるように口の中から消えてしまう。 それとは別に、時折アクセントにもなって口の中ではじけるのは、金平糖か若しくは飴のようなお菓子を砕いて一振りした何か。 味に関しては落ち度は見当たりません。残念な点を強いて言えば、量が少ないため食べ終わったあとに物足りなさを感じてしまうくらいかと。 今まで食べてきた中では、間違いなく最高のガトーショコラでした。