知人が会うたびに「旨いホルモンやが西中島南方あるから行こう!!」と 春先からずっと言われて続けて早数ヶ月。 ようやくこの日がやってきました。 18:00開店らしいのですが、並ぶことは必死のようで17:30に駅集合で、ほぼオンタイムで合流。 歩いて2分ほど、店前につけばすでに結構並んでいる。 半地下の店舗前の階段には、ベテランたちや若い女性たちも見受けれます。 人数を数えると10人ほど。これならギリギリは入れそうみたい。 後から後から人は訪れ、列は伸びていきますが、中には断念して帰っていくグループもあります。 15分前に女将が現れて人数数えだす。 さぁいけるか・・・ 残念!!なんと目の前まで1ラウンド目が終了です。 いや~ついてないなぁ。 一旦、時間つぶしに近くでお茶でもしようか、それともこのまま並ぼうか。 この調子だと列は増えていくに違いない。 2ラウンド目まで逃したら、それこそどうしようもないと、 階段下の店の外に置かれた丸椅子に座り待つことにします。 1ラウンド目はいったいどれくらいろう。 1ラウンド目に入った先客は半数は女性。ちょっと時間かかるかな・・・ 事前に聞いた話によれば、店の大将はかなりの職人肌で黙々と仕事をし、 静かに、早く食べて店を後にしなければならないような雰囲気らしい。 時には、だらだらやってると、さようならを告げられることもあったらしい。 それなら1時間も待て入れるだろうか。 店内の客が何を食べているのだろうと窓の隙間から見える店内を覗き見し、 お茶で喉を潤しながら今か今かと待つ 45分が過ぎたころ、雑炊らしきものが出されるのがチラホラ見えてきた。 よし、もうすぐだ。 結局待つこと1時間ほどで、一気に会計が始まる様子が見え。 ほぼいっせいに店から先客が出てきました。 入店前に行きなれた知人から「今日のメニュー選びは、おまかせおくれ」と言われたので、 もちろん二つ返事でOKします。 店内に入るとくの字カウンターで10数席ほど。 カウンター越しでは見るからに職人気質っぽい大将、女将の2人だけで、 がきびきびと殺気だつとまでは言わないまでも縦横無尽に動きながら切り盛りしています。 入り口手前の席に座ると瓶ビール(550円)をオーダー。 カウンターにのせられた瓶とグラスをとり注ぐとまずは乾杯。 お通し的に自動的にもつ煮が出てくるらしく楽しみに待つ。 左の壁に貼られたメニューを見ると基本的には1品400円が中心。 値段もなかなか安い出ないですか!!さすが大阪。 チレ刺し(400円)をオーダーし、出てくるのを待ちます。 まず出てきたのは、平たい皿に何種類ものモツで構成されたモツ煮。 大阪のもつ煮は関東で多くでてきたものと違い、味噌や塩、醤油のスープなどに煮込まれたタイプではなく、それだけが薄い塩味で煮込まれ汁なしが多い。こちらもそんなタイプ。一緒に大量のネギが器に入れられ渡されます。 まずはモツだけでいただく。 口にいれれば、なんともまぁ柔らかい、そして上品な味付け。 思わず笑みがこぼれる。そう、美味しいものを口にすると笑みがこぼれるのが自分。 その上品さに、ただならぬものを感じます。 続いては、チレ刺し(400円)はユッケのようなビジュアル。 鶉の卵を混ぜてネギをたっぷり入れていただくと、ポン酢の風味とあいまって新鮮でサッパリ。 脇から口直しなつオーダーをしたのでなんだろう?かと思えば、出てきたのはしば漬け。 こちらがまた上品な旨い味。 ミノゆびき(400円)、生せんまい(400円)と次々にオーダーを追加しています。 笑いが止まらない上、食べるのに集中してしまい酒がなかなかすすみません。 そんな様子をみた知人が、もっと飲もうと促してくるので、ハイボール(280円)をオーダーします。 女将がグラスをカウンターにのせると、ガラス瓶に入った透明な液体を注いた後、 最後にジンジャーエール注く。表面は海面張力で盛り上がり、溢さないところ芸術的注ぎかた。 そっと手前に引き寄せ、スッとすすってからグラスをテーブルにおきます。 味は焼酎?泡盛?ウォッカ?度数は低めでサッパリしているので比較的飲みやすい。 しかしこの飲み物、ハイボールとは言えその味からいったいなんなのかまったく想像がつかない。 さて走行しているうちに出てきたホルモンは、湯引きのキレイな色合い、 コリコリとして噛めば噛むほど味わい深く、いつまでも噛んでいたいと思える生せんまいと言い全てが上品。 ホルモンを食べていると言うより、どこかの高級割烹で食事をしているような気すらします。 更にオーダーは続く。 とろっとろのテールシチュー(400円)、分厚く柔らかなコールタン(400円)、 口の中で上品に薫るネックスモーク(400円)、癖なく新鮮極まりない心のたたき(400