「50投稿目×ファロ資生堂×6年連続ミシュラン1ツ星」 10月に登録して初めてレビューを投稿した店がファロ資生堂です。節目のレビューは本当のお気に入りのレストランのレビューを稚拙ながらしっかりと書きたい。 せっかくなので、先日 食べた白トリュフのレビューを書こうと思います。 ★ファロ資生堂の白トリュフフェアの特徴★ 11月になると、どこのレストランも白トリュフを売りにしてきます。中でもアルバ産の白トリュフは最高峰。 市販では1グラム1200円以上の単位で取引されます。それがレストランで用いるとなるととんでもない値段になってしまいます。よって、どこのレストランでもグラム単位で良く言えば大事に、悪く言えばケチくさく店はサーブして、お客さんは大事に食べる光景が11月になるとしばしば目の当たりされます。 ですがファロ資生堂のすごいところは採算を度外視したサービスにあります。写真を見ていただければわかると思うのですが、リゾットやその他の料理にもふんだんに白トリュフをかけてくる。 本当に美味しい料理というのは、こういった気前の良さがないといけないのだなと感じました。そして出し惜しみのないサービスにはお客さんもお金を出し惜しみをしてはいけないなと。 ★ファロ資生堂の魅力★ 先述のような気前の良さが資生堂のレストランの素晴らしい所ですがファロ独自の魅力はやはり”人”です。第一投稿目のレビューにも書いたのですがとても素晴らしいスタッフがいるから、銀座らしい空間が作られているのだと思います。客層が非常に落ち着いているのも最大の魅力。やはり、自宅ではなく街に出てちゃんとした身なりでレストランを訪れるのだから、外食の魅力は皿の上のものだけではありません。 経営的には、たとえ一時的にマイナスであっても「白トリュフを食べるならファロ資生堂に限る」という信用をこれからも大事にしていただければ。 なるべく一人でも多くの人がここに来てくれる事を純粋に願っています。 ★食いしん坊の原点★ ここからは個人的な話をさせていただきます。 元々、10代の頃は洒落たレストランにはあまり関心がなかったのですがある事をきっかけにお洒落で美味しいレストランを訪れるようになりました。 大学のキャンパスが日吉にあったので、東横線の代官山のイタリアレストランに夢中でした。ですが、一度 美味しい物を食べると頂点を極めたくなるのが人間の性。そこで、一流レストランを調べまくるわけです。 そうなると、資生堂のロオジエとジョエル・ロブション、カンテサンスが挙がってくる。いきなり三ツ星レストランに行くのには当時の金銭感覚からしても、経験値からしてもハードルが高かった。そうなると、資生堂パーラーから銀座のレストランデビューが始まる。資生堂ビルの10階にファロ資生堂がある事を知り、少し気になっていました。 初めて訪れた際は少し緊張しましたが、ソムリエの方の素晴らしいサービスとワインの解説からどんどんファロ資生堂に魅了されたのを覚えています。 店の内装、雰囲気、サービス、料理の味、ワインとのマリアージュ、どれもがとても素晴らしく、今でも僕のスタンダードとなっています。 銀座のお気に入りのレストランがファロ資生堂で本当に良かったなと。僕と銀座との歴史は、僕とファロ資生堂との歴史でもあります。銀座という大人の街を僕にも純粋に(大人ぶらず等身大の自分で)愛せるようになったのは資生堂のレストランの影響もあるはず。 大学生同士でお祝いの席を設ける際にはここを利用した事もありますし、デートでも用いる事もあれば、1人で食事する事もあります。 客層を見ればわかるように、若い人が来るのは珍しいですが臆することなく学生の方にもどんどんこういった店に行っていただければと。きっと人生を豊かにするに違いない。 6年連続ミシュラン1ツ星ですが、一般的な評価に左右される事無くファロは最後までファロであって欲しい。僕も決して常連ぶらず偉ぶることも断じて無く、最後の最後までファロのファンでいたいと思っている。 ★メニュー★ アミューズブッシュ フォアグラのバケット 前菜① スカンピ海老 白トリュフ薫るコンソメジュレと共に 前菜② トルテッリ 白トリュフをたっぷり降りかけて メイン リゾット 白トリュフで覆われたリゾット メインディッシュは鳩肉 デザートはいつものドルチェワゴン #ディナー #接待 #記念日 #銀座 #ワイン #マイベスト2013