Hirokazu Ishii

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IT関連で18年以上働いています。つくばには9年以上在住で、つくば近辺の美味しいお店はほぼ行き尽くしましたかねぇ。いや、まだまだ隠れた名店が沢山あるはずなので、どんどん取り上げていきたいです。ジャンルはあまり偏りがなく、全般的に好きですが、強いてあげるならラーメン含む中華でしょうか。 ※2017年2月に浜松へ移住

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研究学園駅

ラーメン

他の地方都市の現状を寡聞にして存じ上げないが、つくば市周辺は人口や周辺地域から訪れる方々の数に比して、非常に店舗の入れ替わりが激しい土地である。理由は様々あろうが、基本的に住宅地が前提であること(会社のオフィスがないわけではないけれど)とつくばエクスプレス沿線の地価の高騰から、恐らく平日の集客を見込むにはそれなりの存在感がなくてはならない。まして茨城屈指のラーメン激戦区と言われる土地柄である。非常にハイレベルなものを、必然的に我々は求めてしまう。結果、1年も経たないうちに撤退を余儀なくされる店舗を、私も両手に余るほど見てきた。 喜元門…茨城屈指の名店が小美玉・石岡から居を移して以来数年が経過すると記憶するが、そんなつくば・研究学園周辺地域で(移転組として)確固たる地位を不動のものにした数少ない成功例であろう。その人気を支えているのは、やはりラーメンの奥義とも言うべきスープの完成度の高さ。写真は鶏支那そばの塩であるが、見た目の想像を裏切らぬ見事な出来栄えで、まずは文句のつけようがない。塩辛過ぎず、物足りぬこともない、絶妙な塩加減と澄み渡るスープに染み出した鶏の旨味が、一口含んだ瞬間に完食を確信させる。デフォルトはメンマ、のり、ネギ、そしてチャーシューとシンプルなトッピングであるが(写真はチャーシュー増し、味玉プラス)、二大メインキャストの麺とスープでの正々堂々たる勝負っぷりは、正直脱帽する他にない。が、喜元門のメインキャストはそれだけではない。低温調理、直火焼、炭火焼、バラの4種類から選ぶチャーシューがそれに加わる。どれを選んでも外さないが、個人的には低温と炭火焼がオススメ。特に炭火焼はそのスモーキーな風味が何とも言えない味わいで、スープの変化も楽しめ、是非お試しいただきたい。 ちなみに、一時期味が落ちたように感じたので足が遠のいてしまったが、今は間違いなく完全復活を保証する。また、私はつけ麺党ではないのでコメント出来ないが、つけ麺も絶品との評判。喜元門の味だ、間違いなかろう。茨城県南地域屈指の、全国レベルの名店である。

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つくば駅

中華料理

この近辺に住んでいながら詳しいことは分からないのだが、およそ30年以上は続いていると思われる中華料理の名店を、今回はご紹介したいと思う。 このお店は筑波大学の天久保キャンパスの入口、松見公園の向かい側一体の飲み屋街の西端にあり、赤いビニール地の看板を一見するとそのチープな風合いにスルーしてしまいそうな外見である。また、駐車場は他のスナック等との兼用で舗装されておらず、決して利用者に優しいとは言えない。 しかし、である。特に街中にある中華料理屋さんは、得てしてこういったお店の方が断然に美味いことが多く、ここ大成軒も例外ではない。事実、狭い店内に所狭しと並べられた食卓は、食事時は必ず相席となる繁盛振り。その人気の秘密は味だけではない。コストパフォーマンスがまた驚異的なのである。掲載させていただいた写真はワンタン麺¥530、半チャーハン¥260、焼き餃子¥350、この日は家内と餃子を奮発したので¥1,000から足が出てしまったが、普通なら¥1,000もあればお釣りが来る。上海焼きそばやニラレバ、鳥の唐揚げ、そして今の時期は冷やし中華も定番のオススメ。家内が必ずと言って良いほど注文する『肉そば』も素晴らしい味わいだ(ラーメンの上に肉野菜炒めが乗るイメージ) 肝心の味であるが、ほぼ写真を見て皆さんがイメージされる味付け、と思っていただいて間違いない。あ、それだと話が終わってしまうので(笑)、簡単に触れておくと、基本的には昔ながらの、昭和の中華料理屋さんなので、油っこい、味が濃いと思う人も少なくないと思われる。特に女性には。客層が筑波大生、タクシーの運ちゃん、ドカタの若者達、スナックの従業員と思しき人、というの頷ける。が、ワンタン麺だけは写真の通りメチャクチャ透明感のあるスープで、これは油っこくも、塩っぱくもない。昔ながらの『中華そば』『支那そば』を思わせる絶妙な味付けなのである。チャーハンも濃い味付けながら、ラードの風味が良く効いていて、百香亭ほどのパラパラ加減ではないものの、程よい米粒の分離感としっとり感が両立している。 それから『五目◯◯』というメニューが一風変わっていることについても触れておいた方が良いだろう。玉子は半熟ではなく固茹でなのはまだしも、何と伊達巻きが乗っかってくるのには仰天!恐らく、このお店以外にこのようなトッピングはないのではなかろうか?是非一度、五目冷やし中華でご確認、お試しあれ。 科学万博の時代香る、つくばの老舗中華料理の名店である。この灯火は絶対に消えて欲しくないと思うのは、決して私だけではなかろう。 ※ニラレバ炒めの写真があったので追加しておきました

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つくば駅

スイーツ

コートダジュールと言えば、ヒルナンデスでも紹介されたとされる『はんじゅくちーずジェラート』に代表されるジェラートが今熱い。確か数年前からだと思うが、つくば本店でのみ、夏シーズン限定でオープンする、非常に小さな店舗続きのスペースである(入口は別)。 このジェラートのレベルが非常に高く、知る人ぞ知る名物である。冒頭の『はんじゅくちーず』のジェラートは、コートダジュールを今や不動のものとするに大きく貢献した同名のお菓子をダイスにカットして、惜しみなくジェラートの中に投入した逸品で、これをミルク系やチョコレート系のジェラートとダブルで食したときのはんじゅくちーずの食感とのハーモニーが生み出す味わいたるや、言葉を失うほどの旨さである。 他にはストロベリーやマンゴー等のフルーツ系、定番のラムレーズンやコーヒー系のもの等、日によって若干種類が入れ替わるが常時10種類程度のジェラートがケースの中に並び、どれにしようか迷いに迷って決めたチョイスが絶妙のコンビネーションを生み出したとき、得も言われぬ感動すら覚えるほどだ。 カップとコーン、シングルとダブルが選べるのだが、確か¥380程度だったと思うダブルが、(上述のように単品では味わえないハーモニーを堪能することが出来るという点において)断然オススメ。ガトープーリアと並び、つくばが誇る圧巻の名品、名店の味である。

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私は名古屋育ちなので(生まれは違うが)、味噌煮込みうどん=名古屋、という方程式が幼い頃から刷り込まれている。まぁ、一般的にもあまりイメージは変わらないとは思うが… 今回ご紹介する『家族レストラン 坂東太郎 研究学園総本店』は、現住所から車で5分くらいのところ、つくば市役所のそばにオープンして間もないのだが(1年経つか経たないか)、チェーン店としては北関東全域の方々にはもちろんのこと、もしかしたら先日の『カンブリア宮殿』で取り上げられた影響もあり、既に多くの方に知られる『ばんどう太郎』グループの、いわゆるフラッグシップ店と言っても過言ではないだろう。 冒頭で味噌煮込みうどんの話をしたのは、『ばんどう太郎』のイチオシがこの味噌煮込みうどんだからである。この味噌煮込みうどんは、尾張名古屋のそれとは明らかに一線を画し、昔ながらの田舎で食されたであろう趣きのそれである。従って、味噌は赤黒い八丁味噌ではなく、優しい色合を湛えたもので味も非常に円やか、八丁味噌独特の塩辛さや鋭角的な風味は後退し、甘みすら感じさせる絶妙のバランスとなる。麺も名古屋の山本屋で供されるような固くてシコシコとした食感を楽しむのではなくて、極めてオーソドックスなもの。また、白菜や蓮根、椎茸、さやえんどうなどの野菜から滲み出る旨味と甘味が、この味噌スープの旨さを一層引き立てていることは間違いない。 カンブリア宮殿でも取り上げられたように、ばんどう太郎の一番の『勝ち組』の要素は、徹底した顧客至上主義に基づく『親孝行』の精神だ。この精神が全ての従業員に浸透し、チェーン店で重視されがちな徹底したコストダウンに反して提供されるサービスは圧巻の一言。サービスだけではない、客席も非常にゆったりと作られた店舗が多く、この研究学園総本店に至っては家族向けの座敷型個室も設えられている。家族連れ、しかも親子孫に渡る三世代家族が客層に多いのも自ずと頷けるものだ。ちなみに写真は味噌煮込みうどんとミニカツ丼のセット。確か¥1,300前後だったように記憶する。確かに値段は決して安くはないが、この味、このサービス、この幸せな時間を楽しめるのだと思えば、決して高くはないだろう。 そして、最後に忘れてはならない、目からウロコの隠し技が『天かす』。これが上述のスープと具の旨味をこれでもかと吸い上げクタクタとなり、それが麺に面白いほどに良く絡みつく。スープ、麺、具材の三位一体を陰ながら支える名脇役である。これがグツグツ煮えた状態でいただけるのだから、大量の汗を覚悟すべし!この研究学園総本店でなくても良いので、まだ体験されたことのない方は是非、他店でも良いので体験されたい。

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つくば駅

定食

今回は地元民ならではのつくばの名店をご紹介することにしたい。その名は『かつ美(かつ美食堂)』。謎が多く確かなことは分からないのだが、こちらのお店は老夫婦とその家族数名により営まれているため、平日の昼間しか営業していないものと思われる。ついこの間まで私はシフト勤務で平日休みのことがあり幸運にも利用出来たのだが、休日の営業は見たことがない。場所も場所、営業時間も営業時間なので、はっきり言って商売気は全くないし、これ以上メジャーにはならないと思うが、しかし、とにかくその超ハイコストパフォーマンスに驚愕だ。 写真は、とある日の『日替わり定食』なのだが、メイン料理が2品(このときは確かアジフライと煮込みハンバーグだったと記憶する)、お新香にお味噌汁、そして生卵(これが実にありがたい)に白米と、肉食系男子の胃袋を満たすに十二分な量の食事が供される。この定食が何と¥650という驚異的な価格でいただけるのである。どう考えても材料費と人件費で原価割れしそうな勢い。事実、客層はほぼ9割以上は男子、サラリーマンやタクシードライバー、ガテン系の人達が大半を占める。 味も『おふくろの味』で幾分濃い目ながらも確かな愛情が篭っていて、繊細な味付けや盛り付けは度外視しても、多くの方が満足することは間違いないだろう。ただし、つくば駅や研究学園駅からの徒歩は難しいので必然的に車での訪問になろうが、店舗前の狭いスペースにせいぜい4台ほどしか停められないため、その点には留意されたい。また、席数も多いわけではないので、相席の覚悟が必要である。…と、制約が多いお店ではあるのだが、この味とコストパフォーマンスの高さは極めて貴重だ。オシャレで気の利いたお店も素晴らしいが、こういった名店こそが生き残って欲しいと願うばかりである。