k.kimura
新百合ヶ丘駅
日本料理
祝12周年! @新百合ヶ丘 「もう少し上手く出来ないかな?」 「こうすれば喜んでもくれるのではないかな?」 12年の歴史を持つ地域トップの日本料理店となってもあぐらをかかずにその姿勢を貫こうとする精神に感心。 業種を問わずとても大事なことだな。 当日は周年記念イベントの日。 季節を感じさせる上質な素材を集めた特別な献立を店主が仕立てて大将が素晴らしい作品へと仕上げる。 地元で採れた野菜もふんだんに使われている。魚介や肉料理はそれぞれの料理ごとにその骨や頭等を炊いて出汁を引いているとのこと。 そして、提供される地酒は神奈川県の蔵元によるもの。 ガストロノミーやフードロス抑制といった思想にもこだわったということかな。 培った歴史に支えられた特別料理を応援し続けて来たお仲間と一緒に楽しめる幸せな時間を過ごさせて頂いた。 [一菜] ・甘鯛松笠揚げ【絶品】 大好物の一つ。鱗の香ばしさと身の深くて甘い美味さ。それが甘鯛の出汁に絡んで超絶に美味い。 ・甘海老の塩辛 芳醇さと塩辛さの加減が絶妙。 ・煮穴子山芋千切り山葵添え 雑味のない美味さが冴える。 ・林檎の白和え 食感のコントラストの妙。 ・胡麻豆腐 鉄火味噌 特製味噌の深く鋭い味わい。 [二菜]鰻の吸物【超絶】 上品さと力強さを残した鰻は同じ形に整えられた豆腐の上に一体として乗せられていた。 鰻の骨の出汁はしっかりとした味わい。 鮪の脂の旨みと豆腐の上品で淡白な旨みを合わせて頂く。 [三菜]島寿司 程よくタレが沁みて、素材の特徴が申し分なく引き出されている。 山葵ではなく和辛子、なるほどな。 [口直し]変わり鉄火巻き 細巻きだが、海苔の内側に巻かれているのは鯛だ。 舌先を刺激する野菜達。 脂の乗った鯛と海苔の磯感が一体化し、そこに梅肉のアクセントが。 さっぱりと味覚をリセット。 [四菜]和牛ステーキ【絶品】 鮮やかな赤の肉にキラキラと光るジュレ。 上質な和牛はしなやかな食感で、それだけで深い味わい。 それは脂ではなく最上質な赤身の美味さ。 それに牛骨や肉でとった出汁によるジュレのソースを絡めて頂く。 「一味足りないソース」と献立に記されたのはお客の好みで何かを加えてこの一品を完成させて欲しいとの店主からのメッセージ。 ほう、塩とわさびが添えられている。 自分にはわさびが良かった。 [五菜]地鶏の水炊き 治部煮風【超絶】 紅葉が始まった野山を思わせる風情ある盛り付けだ。 一瞬、柚子の香りを感じつつスープを啜る。 ほっこりと、しっかりと鶏の旨みあり。 照り焼きされた地鶏の美味さ素晴らしく、スープとの対比が最高に美味。 [食事]生姜ご飯と鮪 鮪の赤みに黄身を合えてユッケのように。 生姜の香りと味は優しい刺激。 気持ちよく酔いが覚める感じだ。 海老の殻で出汁を取った味噌汁はそれらと比較してインパクトとあり。 蕪の葉の漬物が添えられた。 [甘味]南瓜のカステラ ほうじ茶ソース 甘さを抑えた大人の甘味。 沢山お酒を頂いた後、後味が優しい。