【母娘秋の京都旅⑦ 7年連続二つ星の味に驚嘆】 7年連続でミシュラン二つ星を獲得、 祇園で懐石料理を提供されている「にしかわ」さん。 この旅で、紅葉と同じくらい楽しみにしていた と言っても良いくらい。 2017年マイベスト確定の素晴らしいお店です。 お店は、高台寺や清水寺の足元、 細い路地を入ったところに 隠れ家のようにひっそりと佇んでいます。 玄関までのアプローチから趣が感じられ、 高まる気持ちが抑えられず。 女将さんに案内され導かれたのは、 白木が美しい、洗練されたカウンター席。 職人が腕を振るう姿を対面で望め、 目でも楽しむ事の出来る配慮が為されています。 カウンターに客人が揃ったところで、 店主の「よろしくお願いします」の挨拶から コースがスタート。 店主は、あの有名割烹「さゝ木」で修行され、 33歳の若さでにしかわを開店されたお方です。 この時は、一人¥1,5000コース(サ別)で予約。 お酒のメニュー表には値段の記載がなく、 こんな緊張感のあるお店は人生初でした。笑 何よりも嬉しかったのが、 長年呑んでみたいと熱望していた 京の地酒「古都」と巡り会えた事。 俳優・佐々木蔵之介さんのご実家、 佐々木酒造が造られている日本酒です。 古都を扱うお店は京都でも限られていて。 どこにでもあるお酒ではないのです。 京都に行く度に探していた事もあり、 これはあまりにも感慨深い…。 古都は、甘口よりのスッキリとした味わい。 蒼空も京の地酒で、こちらの方が若干辛口で スッキリしたキレのある味わい。 色形異なる、たくさんのグラスの中から 好みのグラスを選べる楽しさがあるのも 流石、ミシュラン二つ星店ならではでしょうか。 どんなお料理たちが登場するのか、 ワクワクしながら待ちました。 ■古都 ■蒼空 ■すっぽんのスープ このスープでいきなり胸を鷲掴みに。。 すっぽんってこんなに美味しいのだなと、 しみじみ。 ■柿 ブリ そもそも、柿のジュレがどうなのか? ブリと合うのか?と抱いた疑問は、 食べた瞬間すぐに吹っ飛びました。 不思議な程にマッチする、これは想定外! ■かぶら 白子 柚子 キクラゲ かぶらがベースとなるスープは、 何ともクリーミーで優しい舌触り。 底にいる白子は、プルっとしていて美味。 ■鯛 キンカン セロリ 鯛がねっとりとしていてとにかく甘い。 新鮮で上質な魚というのは、 冷えていなくても美味しいのだなと、 まさにそれを証明してくれた逸品。 ■鯖寿司 バーナーで炙られた鯖は非常に香ばしく、 口に含むと、じゅわっと広がる旨み。 色・艶・脂のノリ、何も言う事ありません。 ■キンキ さわら 卵の黄身 松の木を表したお皿も趣が感じられ、 縦置き配置であるのも、横に寝かせると 縁起が悪い事からなのだとか。 キンキは、焼き鳥の皮のような香ばしさ。 身が崩れる程にふわっふわ。 さわらも身がふっくらとし、皮までパリッパリ。 大根おろしに山椒も京都ならではを感じた部分。 ピリッとアクセントも利いていて美味しい。 ■エビイモ むかご 銀杏 柔らかくてホクホクなエビイモ。 また、絶妙な塩気も伴っていて 飽きさせない工夫が凝らされていました。 ■穴子 クエ 松茸 すだち お椀の蓋を開ければ、 和歌山産の松茸が放つ上質な良い香りと すだちのフレッシュな香りにノックアウト。 淡路産の穴子に骨っぽさはなく、ふわふわ。 ■キンメの煮付け ごはん 赤出汁 漬物 甘く煮付けられたキンメに赤出汁、 ツヤツヤのごはんに漬物。 …驚くべきは、お米の美味さ。 いつも食べている米は何なのか??? と問いたくなってしまうくらいに、 お米の粒が立っていて、みずみずしい。 甘くてふっくらとしていて。。 そこにシャキシャキの漬物、赤出汁、 キンメの煮付けだなんて、もう。。。 これは尋常じゃない程の感動体験でした。 ■もちぎんなん ■お抹茶 ■ゆずシャーベット デザートまで一切手抜きなし。 最後までお見事!の一言でありました。 一品一品の料理の美味しさはもちろん、 季節や和を感じるメニュー構成には 職人技が随所まで光っておりました。 母もわたしも、溜息の連続でした。 もちろん、お値段は安くはありません。 ですが、京都の星付き店で これだけのクオリティのものを いただけるのですから、大大大満足です。 背筋が伸びるような緊張感はあれど、 木の温もりが優しい店内。 気付けばお酒の力もあり、 肩の力がふっと抜けていました。 京都でしか味わえない雰囲気と お料理たちに酔いしれるのも、 また旅の醍醐味ではないでしょうか。 是非、また訪れたいお店です。 #人生に刻みたいマイベスト #ミシュラン二つ星 #秋の京都旅行