ミシュラン一つ星の鰻の名店。都内では「東の尾花、西の野田岩」とも並び称される老舗。 今年2月にようやく訪問。 鰻は勿論、サイド的メニューも含めて 別格というか異次元…大袈裟ですが単純に美味いのレベルを超えた感動の域に達してました。 平日有給活用し11時半の開店に合わせて出てみましたが、11:17現地着で13番目。 11:25敷地に入るシャッター上がり 開店の11時半には着席。 店内に入る前に、敷地内右手に鎮座する 「伏見玉姫神社」から分祀された?お社が印象的。 思わずうなとと様に心中御祈り。 席に通されると同時に注文を訊かれるので予め見当を付けとくのが良いかと思います。 予習してオーダーは決めていたので 『冷酒』『う巻』『焼鳥』 『うな重』『きも吸』 を御願い。 ここまで老舗の確立された、流れるようなオペレーションに料理とは違うところで舌を巻きます。 店内は畳敷の広間なので、足下楽な格好が吉。 複数客でお仲間に遅刻者が居る時は全員揃うまで待機になるので、時間厳守の注意が必要(^^; 11:35『日本酒』@750配膳 居酒屋的にゆっくり飲みながらという御店ではないので、銘柄の選択肢はなく 櫻正宗の常温飲みきりタイプ。 チビりチビりやりながら改めて店内を見回すに、神棚の存在感が素晴らしく老舗らしい風格を醸し出してます。 11:45 一巡目の客で満卓。 と同時に 『焼鳥』@1200 『う巻』@2400配膳。 焼鳥はいわゆる正肉一種ですが、タレも肉も半端な本業の焼鳥屋は圧倒されそうなクオリティ。 肉の柔らかさ・大きさ・タレの旨味・火入れの具合含めて絶句する程美味い。 う巻、まずデカいw 出汁の効いた卵がフワッフワ 鰻も短冊形ではないにせよタップリ使われてます。 これは正直、今まで食べたう巻の中でも間違いなくナンバーワン(T^T) この2品想像以上のボリュームで 正直結構お腹一杯に近くなってますw 12:15『うな重』@5300、『きも吸』400配膳。 待ち望んでいた尾花のうな重、いつも以上に蓋を開ける時のワクワク感 フワッと本能を刺激する香りと共に 濃過ぎず淡過ぎない本寸法とも言える照り タレも甘辛中庸のど真中王道 身も厚くお重の中をみっしり埋め尽くし 御飯の固さも完璧、頬張ると鰻の身とタレの旨味甘味、香ばしさが渾然一体となり解けるように消えていきます。 こちらは小骨が多いという意見も事前情報であったものの、個人的には確かにあったけど全く気にならないレベルでした。 半世紀に近く生きてきたけど、まだこれ程美味い食べ物があったのか…という驚きと感動。 そこからはもうむさぼるように喰らい尽き、後半山椒の味変も楽しみ平らげました。 大満足!…どころではない、食事で味わう感動です。 飲食という枠に収まりきらない、完全に「尾花」という、エンターテイメントです。 見ての通り安い訳ではないので、年がら年中訪問出来ませんが、半年…せめて年一では自分のために訪れてみたい。 お酒とアテでゆっくりとはいきませんが、中途半端な鰻を2回食べるなら1回で我慢してこちらに注ぎ込む価値あり。 鰻がお好きな方なら是非訪れて欲しい名店です。 #鰻 #ミシュラン★ #年末年始