帝国ホテルのメインダイニング。言わずもがな、日本を代表するフレンチです。 思い出の店で、結婚記念日のお祝いランチをしてきました。 正直、「一流」と言われている店の味はどこもすごく美味しいので、素人の舌ではさほど甲乙つけ難いもの。 となるとその差は、外観・内装といったハード面、接客サービスなどのソフト面、そしてネームバリューへの憧れ、といった点が重要なポイントになってきます。 もちろん味も含め、そして個人的な思いも含め、やはり自分にとってはここがナンバー1と言えるお店だということを、再認識しました。 とにかく接客サービスが素晴らしい。 一流フレンチだからといって畏まった堅苦しい雰囲気は一切なく、笑顔で、時には冗談を交えながらの料理解説など、肩の力を抜いてゲストに食事を楽しんでほしいという思いがストレート伝わってきます。これぞ、ホスピタリティの神髄ですね。 しかし、それも、基本のサービスという土台が徹底しているからこその成せる業。 常に客の状態や食事の進行状況を見届けて、最高のタイミングで料理を提供してくれたり、立ち上がるとすぐさま近寄ってきて案内してくれたり、中座するたびにナプキンを取り換えてくれたり、それも自分では手を触れないようにスマートに置いてくれたり。一つ一つの動きが、華麗で無駄も嫌味もない。同じようなことをしてくれるレストランは多いですが、レベルが違う感じ。さすがとしか言いようがありません。 メニューには分からないように2種類あり、女性用は値段が書いてないんですよ。この細かな心配りにも溜め息。 アミューズに乗った四葉のクローバーの持ち帰り、2枚重ねのコーヒー皿、サプライズケーキなども、特別感を高揚させてくれました。 そして、肝心の料理。 王道、そしてクラシック。味付けはどちらかというと濃厚。どの品にも、素材の質の高さや、シェフが丹精込めた感が漂っています。 ランチコースは、メイン1品だと7000円、ハーフポーションの2品だと8800円で、サービス料別。 ランチにしては破格の価格ですが、総合的に勘案して、それを補って余りある満足感を得られます。 至福とか、夢のような時間とは、こういうことを言うんでしょうね。 最高でした。 当日の料理は、以下の通り。 【アミューズブーシュ】…メニューにはなし。 シマアジのタルタル、生姜のババロア、四ツ葉のクローバーを乗せて 【前菜】1品選択。 ・猪のゼリー寄せ エピス香るシヴェ風 セロリクリームとカラメリゼにしたフルーツ ・ラングスティーヌのロワイヤルとトゥ−ルの郷土料理リヨン 【メインディッシュ】1品選択。2品コースは2品。 <魚料理> ・国産鱈のシャンパーニュラッケ ポワロー レモン パルメザン ・帆立貝のポワレと胡桃のクランブルトピナンブールと共に <肉料理> ・豚足とリ・ドゥ・ヴォー ルピュイ産のレンズ豆 トリュフオイルを香らせたバターナッツクリーム ・茸のクルートを覆った鴨 鴨のブイヨンを添えて 【チーズまたはデザート】1品選択。 ・ベルナール アントニーさんのおすすめチーズ ・いちごのヴァシュラン ライムを香らせて ・伝統菓子 ババ ラム酒風味! ・ソルベとグラス盛り合わせ 【カフェとショコラ 】 【パン】 【サプライズケーキ】…メニューにはなし。 #フレンチ #高級 #ホテル #記念日