Yasuhiro Alexander Kitamura

Yasuhiro Alexander Kitamuraさんの My best 2019

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東京都

パン屋

Yasuhiro Alexander Kitamura

吉祥寺駅から昭和通りを少し歩いて、路地を右に入り、奥まったところに幅の広く傾斜の緩い階段がある。 その階段をゆるりと降りると、舌を噛みそうで言いにくい「ダンディゾン」というパン屋がある。 映画の「エキス・マキナ」を連想するような衛生帽を被った店員さんが、不思議な想像を沸き立たせるほど、エッジの効いた印象を彷彿させている。 もうこれだけで、パンを口に入れるまでにどんな味がするかの期待感が半端ない。 オペレーションも変わっていて、「お決まりですか?」と声を掛けてくれたお姉さんが丁寧に説明し、パンをトレーにピックアップしてくれ、最後に自分でレジで精算。。 お洒落なセレクトの洋服屋さんで買い物をするみたいなイメージで、とても気持ちが良い。 買い求めたのは、「あんぱん」と「バゲット」。 長くなるので、あんぱんは、滑らかな甘みを抑えたこしあんがたっぷりとだけ記して、バゲットについて書こうと思う。 多分食べないとわからない。説明し難いこのバゲット。。外側は程よくカリッと焼かれたハードなバゲットなのだが、皮の部分は厚く重く、中はしっとりと「軽く」感じる。。 焼きたてなので、冷めた後の味はどうかわからないが、焼きたてを食べるとクオリティの高さが洪水のように押し寄せて来た。 実は店舗を出てすぐにチョツトつまむぐらいのつもりで口に運んでみると、その手が止まらなくなった…次の目的地の伊勢屋に到着するまでに半分以上を食べてしまうほど圧倒的に美味い。 このバゲットの美味さは、自分の中ではNo.1かもしれない。 店内は、手垢ひとつないほど清潔なガラス張りで、異空間感が半端ない店舗に計算され尽くした未来的な味を感じるパン屋。。 パン好きなら一度は足を運ぶべき店だと推薦できる。