Shirou Yamaoka

Shirou Yamaokaさんの My best 2019

シェアする

  • facebook
1

神奈川県

中華料理

Shirou Yamaoka

横浜飯店の肉そば。 種別で言うと広東メンになるのかな?しょうゆラーメンに炒めた豚肉、野菜、キクラゲのあんかけが載っています。ここの名物。 他にもしいたけそばや五目そば、焼きそば、定食、餃子やチャーハンも美味しいらしく、ほかのお客さんは頼んでいます。 美味しいらしいと言うのは、実はもうここに三十年くらい通っているのですが、肉そばしか食べたことがありません。最初に入った時に周りのお客が注文してたのをマネして以来、一度も欠かさずですね。お店に入ると思考も気負いもなく自動的に口が注文します。「肉そば」。その信頼を裏切られたことはありません。 いつも通り舌がやけどするくらい熱いあんかけをかき分けてめんをすすると、しょうゆの味が濃厚なスープは甘くてしょっぱく、でも不思議にめんや具材の味がちゃんとわかります。ボリュームは満点で満腹感はすごいけど、ほかの濃厚ラーメンのように食後にトイレを探すようなこともありません。身体に合ってるのかも。 家を出て別の街に住むようになっても、時々地元に帰るとここに来ます。 それくらいお気に入りの店ですが、別にここが超絶的な名店という訳ではなく、思い出してみると三十年前の茅ヶ崎には他にもいっぱい美味しいラーメン屋があったんですよね。 今思い浮かぶだけでも初代サッポロ軒を始めとして味噌ラーメンと餃子が絶品だったたら福とか、飲んだら必ず行ってたタンポポとか、超大盛りのタローメンが学生人気だった北京亭とか、ラーメンじゃないけど大踏切の横にあった焼きそばの大黒屋とか、もういくらでも。 当時、仲間と市内の一押しのラーメンを話すと見事にみんなバラバラでした。たくさんの中の一つでしかなかったわけです。 その後そういう店は一つ二つと消えてゆき、何度かのラーメンブームがあって、人々がラーメンに求めるものも変わってしまったので、昔を懐かしんでも過去を再現することは不可能でしょう。 茅ヶ崎の街並みはそれほど変わってないけど立ってる建物はだいたい入れ替わってて、中にいる人も亡くなったり生まれたり。別にそれが良いことでも悪いことでもなく、ただ年月が経ったので色々変わったということですね。私自身も、ずいぶん色々変わりました。 ここのラーメンだけが変わりません。ずっと、いつもと同じ。 まあでもそういう感興とはあんま関係なく、今日もふらりとお店に入り、狭いカウンターで自動的に肉そばを注文して特に何も考えずズルズルとすすり、一息ついて850円を払い、(昔は確か600円か650円だったような)おっちゃんのいつもありがとねーの声にまたくるよと返して帰ってきました。おいしかった、ごちそうさま。 #昔からある中華料理屋