ASAKO_I
乃木坂駅
焼肉
生まれて初めて、心から「お肉が好きだ」と思えた、私的2019年で最も印象に残った美食体験。 2019年もありがたいことに1年間健康に過ごすことが出来、たくさんの方々といろんな場所で飲んだり食べたりすることが出来た。これ、当たり前のようでいて、本当に幸せなこと。この一年を振り返って素晴らしい美食体験をたくさんさせてもらったけれど、その中でも最も印象的で忘れられないお店、それが「誇味山」だ。 焼肉は好きだけれど、そんなに自ら好き好んで食べるわけでもない。特にタレのお肉はだんだんくどくなってくるし…と、最初は全く気乗りしていなかった。が、めくるめくタレ肉の世界にいともたやすく魅了されることとなる。 非常に上質で火入れが絶妙なお肉を、少しずつのポーションで焼いてサーブして下さるので、会食にもおすすめ。文字通り一瞬でほろりと溶けてしまう生ハムに始まり、次々と繰り出される数々の多彩なお肉たち。一言でタレ肉、といっても決して単調ではなく、部位によって甘辛加減の異なるタレを堪能出来る。合間にサラダやキムチ、ナムル等お野菜もしっかり頂けるのが嬉しいし、シャトーブリアンのカツカンドなんて出されちゃったらもうノックオン。 特に印象に残ったものの一つが、おだしのお茶漬け。軽く火入れしたリブロースとサーロインの薄切り肉で一握りのお米がくるまれており、冷・温のおだしで頂く。おだしにお肉の旨味が溶け出し、もう堪らない。このおだし、延々と頂いていたい…。もう一つは、〆のすだちの冷麺。まるで清涼感を絵に描いてそのまま頂いているかのような、すだちの甘酸っぱさが引き立つ逸品。 コースの最初から最後まで、時間が経つのも忘れて無我夢中になって頂いた。しみじみ思った。お肉が好きだ、と。そして、食べるって幸せだ、とも。2020年も健康第一で、いっぱいもぐもぐしたいなぁ。