Nobuhiro Itou

Nobuhiro Itouさんの My best 2022

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大阪府

ラーメン

Nobuhiro Itou

長らくの宿題店でした。 青二なんちゃらと読んでしまうくらい知識のない私、識者の方々から何度もオススメされてましたがこのお店に来るには事前に「並ぶ覚悟」が必要なのでしっかり気を高めて行って参りました。 最寄りは相川、岸辺、正雀、JR吹田の4駅からほぼ全て徒歩15分ほどの距離。足がないなら結構歩きますがお店に辿り着くまでの期待感と食後における余韻の15分と思えば丁度いい距離とも言えるでしょう。 オープン時間は10時半で15分ほど前に着きましたが既に10人以上の待ちでさすがの知名度です。ここは店外や店内などのルールがしっかり定められてる(常識の範囲内です)ので列の作りもスムーズ。最後尾はガイド表などを渡されるので客同士の暗黙のルールなどへの不安も一切なくお店に着いてしまえば後は流れに任せるだけです。 【にぼしょうゆ】 ここは坦々麺がオススメとも聞いてましたが初めてならしょうゆだろうと思って構えていたら限定ににぼしょうゆがあったのでそちらをチョイス。トッピングに豚バラチャーシュー。 にぼ系と言っても魚粉山盛りとかそういうインパクト寄りではなく煮干しの風味を感じさせつつもしょうゆの深みはしっかり残してコクを感じさせるスープ。技術的な事は分からないので説明のしようがないですが煮干しが出す旨み過剰な嫌味さを感じさせない飲みやすさが嬉しいですね。 そして麺なんですがこの麺すっげー美味かったです。私がたまに行くお店って不思議と太麺に偏るんですがここのストレート細麺?は私のような素人にも美味しいって分からせる喉越しの良さがありました。加水量とかの知識が分かればもっと深く楽しめそうな予感。 チャーシューはどちらも抜群の美味しさ。特に最初から入っているレアチャーシューの肉感が凄くて歯茎が喜ぶ弾力。それでいて肉のうま味もしっかり感じさせてにぼスープとは異なるうま味の重なりが口福を呼ぶ。全チャーシュー盛りの肉祭りも魅力的でしたがレアチャーシューだけで十分満足してしまったので肉祭りは次回への課題として残しておきます。 【ほわっちゃー!】 青二犀をオススメした®️友が告げます。ここに来たら焼き飯も食え!なんかもうミッションが重なりすぎてマルチタスクが苦手な私の脳みそがオーバーフローしてしまいそうですが焼き飯の中でも限定扱いの「ほわっちゃー!」に挑戦です。 通常の焼き飯に卵を2個追加して作り上げる焼き飯なので炒り卵みたいな硬い卵だらけになるのかと想像していたらふわふわのほわほわ。絶妙にトロっとしてて私の知る米を卵でコーティングする用途のパラパラ炒り卵とは全然違う。ほわほわのチャーハンでほわっちゃー、そういう事ですよね! それにしてもこの焼き飯、驚愕の美味さです。卵は半熟に近いのに熱と油を加えた卵特有の風味はしっかり伝えてくれますし油もかなり使ってるハズなのにベトつきを感じさせない。しっとり系のチャーハンは個人的に好みですがこの焼き飯はしっとり系の完成系なのでは? 総評です。分かってました!美味しいのは!(笑) いや、分かってはいてもどこか懐疑的になってしまうのが私の悪い所ですがそれにしても美味しかったです。ラーメンも一つ一つの要素がちゃんと個性を持っているのに合わさっても何かが突出して台無しにならないバランスの良さ。それでいて食べていてどの具材からもテーマが伝わる解像度の高さ、まさに珠玉の一杯。 何より衝撃を受けたのが焼き飯の美味しさでした。これもうラーメンのオプション要員として考えるのは無理があるくらい主役を張れる完成度。個人的にラーメンに飯物はあまりオーダーしない私ですがここだけは焼き飯はマストと言い切れます。 そのラーメンや焼き飯の美味しさだけでなく店長さんやスタッフの接客も丁寧で朗らかな対応。人気店だし多忙を極めるお店なのに嫌な顔一つなくスタッフは言うに及ばず店長さんまで声出しの徹底がなされていて高くとまった驕りを一切感じさせない感じのいいお店でした。そりゃ通いたくなりますよね。 思ってた以上にラーメンの種類が豊富なのでまた行きたいと思います。次はアレを、その次はアレを、まだアレは食べてないなーなど熟考する楽しみのあるお店ですね。ごちそうさまでした。 #青二犀 #ラーメン #焼き飯ヤバウマ #吹田

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大阪府

パン屋

Nobuhiro Itou

吹田にあるパン屋さんです。 以前から気になってはいましたがこの周辺はなかなか縁がなく私にとって大阪の空白地帯みたいな場所でした。去年から何度か通って全体が見えてきたので投稿です。 このお店はパン愛好家にはかなり注目度の高いお店で私が行った月曜の11時頃でも行列ができるほど。また店内撮影禁止や入店制限や並び方など事細かくルールがありますが店頭だけでなくSNSでも丁寧にアナウンスされているので実にスムーズです。こういう不断の気配りが買いやすさ並びやすさに繋がるので他のお店も見習う点は多々あるでしょう。 【ボッチラぱん】 bottira(ボッチラ)の焼印が入ったこのお店を代表するカンパーニュです。一本クープのほつれがセクシーさすら漂わせるこのパンの香りたるや袋から出した瞬間に世界が小麦色。もっちりとしたクラムの弾力は赤ちゃんのほっぺを彷彿とさせるプニプニ感。ライ麦も使われているので酸味もあるがサラッと抜けてしつこく後味を残さない。 本当に美味しい食事パンってそのままでも美味しいですがスープと一緒に食べるとスープの味を阻害しないフラット感があります。何ならスープを更に美味しくするくらいの。それがここのボッチラぱんでありエアロガです。 【山食】 冴えない見た目です。しかし溢れんばかりの酵母の香り、キラキラの艶を披露するほどの高加水な内相、手に吸い付きそうなくらいのしっとりもっちり、もう食べる前から既にテンパイからの御無礼天和16000オール。どうすればここまで生地に潤いを持たせる事ができるのか感動でしかない。トーストすれば焦げ目を入れずとも程よいパリっと感に幸福の朝が約束されます。 【プシエル】 クレセント型の形状でまるでクロワッサンかプレッツェルみたいですが全然違います。 食パンの生地を使った食事パンで硬質そうな見た目の割にふんわり感があり確かなエアリーさを伴ってるのを予感させる手触り。食べてみればムッチリしたクラストを押し切った先にある高加水なもっちり生地。シンプルすぎる味わいですが食べ始めたら止まらない中毒性の高さはさすが。スープと一緒に食べるとあっという間に消失します。 バゲットは皮(クラスト)を食べるパンと言いますがプシエルはそれの食パン版。食パンよりも耳の比率が高いので食パンのむっちりした耳を楽しみたい人に特にオススメです。 【メテオ】 【フリュイセック】 【カシスオレンジ】 【ピスタチオとアピリコットとホワイトチョコ】 詰め物タイプのハード系です。このお店の全てを網羅してるわけではないですが買ったパンはどれも当たりの部類。何よりフィリングがどれも鮮明な味わいをアピールし噛めば噛むほどフォーカスが定まっていく。下品に詰め込む事なく必要な物を必要なだけ詰め込んだバランスの良さに酔いしれます。 【くるみバゲット】 異彩を放つ見た目のパンが多いこのお店にしては地味ななまこ型パン。切り分けてもくるみが入ってるだけのよくあるパン・オ・ノアですがしっかりと密度を保ちながらも気泡もしっかりで香りも豊か。カリッとしたクラストにもふっとした食感、フラットな味わいにくるみの脂肪分だけがこっそり主張する。切り分けて食べるだけの無為な時間、贅沢だなぁ。 【Crショコラ】 毎日あるわけではないパン・オ・ショコラ。今回はたまたま購入できましたが折り畳み型のデニッシュ生地が雰囲気出してます。一層一層も厚めに調整してサクサクのクロワッサンとは違ったザクザク感でチョコの個性をしっかり受け止めていてほんとよく考えられているなぁと感心しきりです。 総評です。周辺には高浜神社があるくらいの静寂包まれる地域に非常にレベルの高いパン屋さんあり。食事パンとハード系を軸としたパンの数々はどれもベストドレッサー賞をかっさらえるほどの説得力を持った焼き色。パンが好きで各地を巡ってる人ほど目を奪われるパンが揃います。 流行りモノに迎合しない自分だけのパン作りが身を結んだ全体のバランスの良さは突出しており、クラストはガチガチであればあるほどいいとかクラムは目が詰まっていればいいなどの偏りを拒絶する食べやすさの追求はまさに食べる者に悦を与える。 クラストの歯が通るタイミング、クラムの加水量、口溶けと喉越しのインパクト。酵母の香りは小麦の香りを引き出す為のモーメント。食べずとも手の平の上にパンを乗せるだけでもうっとりするような存在感がパン好きの心を満たします。 とりあえず13時には完売してたりするので正午までが勝負のお店です。行くならオープン前(15分前くらい)がいいかもです。 #ボッチラ #お昼過ぎには完売 #吹田 #店内撮影禁止

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兵庫県

パン屋

Nobuhiro Itou

甲子園口にあるマルメリブレッドさんです。 まだコロナが影も形もなかった3年前に京阪神のパン好きに熱い視線を向けられていた注目株のパン屋さん。当然私も訪問する気マンマンでしたが直後にコロナの影。そんなこんなでモジモジしてる間に3年以上が経過してしまいましたがようやくの初訪問です。 謎のパン激戦区・甲子園口。駅を中心に南北に名うてのパン屋がずらり。しかし周囲は静寂の支配する静かな街だったりして多くの愛好家が押しかけるような熱量ある場所には思えませんがこのお店はいまだに盛況。午前中であらかた売り切れてしまうらしいので電話予約がオススメです。 【マルメリの山食】(620円 / 1本) 予約して購入しました。 マルメリを代表する作品でもある山食、48時間の熟成を経て仕上げられたその内相の美味しさときたらまさに宝石。しっかりした加水量を感じさせる艶々で吸い付くような質感はもちもちさを余す所なく伝え、食べてはバターの風味を損なう事のないリッチさ。しかしリッチでありながら嫌な臭いは一切なくまるでリーンのようなイノセント。 耳は程よく硬質さを与えつつも即座に引きの良さに変換して口溶け豊かな喉越しへと昇華する。説得力のある1本620円です。 【オーガニック全粒粉とくるみのカンパーニュ】(1000円 / フル) 全粒粉100%のコンプレ仕様で作られたカンパーニュでその値段に相応しい巨大さです。 コンプレ特有の一瞬のパサつきを感じた瞬間に解れていく口解けの良さにまず驚きます。僅かな雑穀感を得つつも雑味のないリーンさを有し、それ故にくるみの豊潤な味わいが一際目立つ。派手さもなく飾りもなくとてもシンプルで面白味のないパンに見えますがシェフの技量を雄弁に語ってくれるパンです。 【有機いちじくとくるみ】(500円) どこか頼りなげなイチジクのふにゃっとした存在をクルミがしっかり支えるおしどり夫婦なフィグノア。断面からも分かるように親の敵のようにイチジクを詰め込んでおりクラクラ来そうなほどのイチジク特有の風味に酔いしれるパンです。 それにしてもこのイチジクのザクザク感はなんだろう。ねっとりしたイチジクはいくらでも見てきましたがこのイチジクはそれだけで美味しい。 【贅沢マロングラッセ】(440円) 一見普通の丸型カンパーニュ。中にはマロングラッセが2粒入っていてそこに有機チョコ、有機クランベリー、有機レーズン、有機いちじく、クルミ、ヘーゼルナッツを練り込んだ豪勢過ぎるハード系。どこから食べてもチョコの甘さや多彩なフルーツの味わいが洪水のように押し寄せるまさに「贅沢」です。 全体的に暗色系なので映えはありませんが美味しい物の前に映えなど些事にすぎないのを証明してくれるパンですね。 【パン・オ・フリュイ・オーガニック】(500円) ライ麦ベースのフリュイセック。有機レーズン、有機カレンツ、有機いちじく、有機チェリー、無農薬伊予柑、アーモンド、くるみと豪華なメンツで仕立てられたその味わいはまさにフルーツの洪水。果汁でだらしなくなりがちなボディにナッツを詰め脂肪分にてトレードオフ。一口、また一口と止まらなくなるヤツです。 総評です。高い意識と確かな技術、そして厳選された素材に支えられたパンの数々はまさにその勇名に恥じぬパンでした。ハード系は粉の配合から熟成まで焼き上がる前から決着はついておりその硬質さに反した食後感の良さは最高の余韻を残す。扱うドライフルーツなどもオーガニックに拘り食育へのアプローチも潜ませる。 キラキラした見映えではないのでラグジュアリーなパンを求める層には興味を持たれないかも知れませんがハード系が好きな人ならクラストを見れば分かるってもんですよね。 人気のお店なので欲しい物が容易に手に入るわけでもないですが事前に予約しておけば普通に購入可能。お値段も相応にしますが技術と材料は確かな物が伝わる完成度。店主の粉や素材への熱い思いにお金を出せるか、そこがこのお店の評価を分ける点かもしれません。ごちそうさまでした。 #マルメリブレッド #甲子園口 #ハード系に自信

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大阪府

パン屋

Nobuhiro Itou

私市で見つけてしまいました絶品クリームパン。 まさかこの地にこれほどのクリームパンが! 私市駅のすぐ目の前にある小さなパン屋iroha168さん。場所柄あまり人のこない地域だけに周辺も静寂極めていてここもポツンと経っているだけであまり目を引きません。くろんど池への山登りついでに何かあるかな?と思って入ってみたら笑顔のお兄さんが温かく歓迎してくれました。 お店に入るとお兄さんがコンベクションから焼き上がったパンをホテルパン(オーブントレーです)ごと見せてくれて「今これが焼き上がったばかりです」と見せてくれました。山への行きと帰りに2度寄りましたがどちらもアピールしてきたので恐らくこれがこのお店の方針なのでしょう。初めてのお店での緊張も一気に解けます。 【クリームパン】(170円) 何気なく買って山に持ち込んで食べてみたらしばらく口が半開きになったくらい美味しかったので帰りにも買ってしまった逸品です。 このクリームパンはとにかく生地とクリームのバランスが秀逸。そもそもカスタードクリームが抜群に美味しくて心が洗われる感覚。しっかり甘いのに甘すぎない、ねっとり濃厚なのにスッと溶けるようにジューシー。 更に生地はすっごいもっちり。 ここのお店は生地を練る際に水は一切使わず生乳100%というパン・オ・レ仕様で長時間低温発酵を旨にしてるだけあって凄くもっちり弾力ある生地になってます。このボディのしっかりした生地がどっしり濃厚なクリームをしっかり受け止めていてガッチリ一つに纏まったクリームパンになってます。 調べてみると焼き立てのクリームパンはアッツアツのクリームがたまらない美味しさのようです。週末だと開店時間の10時には焼き上がっておらず30分ほどかかるとの事ですので焼き立てを狙うなら11時頃の訪問がいいかも知れません。 【大山クリームirohaロールケーキ】 何となく買ったロールケーキ。洋菓子に疎い私はケーキ類は何でも美味しく感じてしまうので参考にならないと思うので傾向だけ書いておきます。 見る人が見ればすぐ分かると思いますがグルグル巻きのロールケーキではなくクリームを1周巻いただけみたいな作り。生地はふわふわのスポンジではなく密度の高いウレタンのようなもっちり生地。あまり食べた事のないタイプだったので新鮮でした。 【その他のパン】 クリームパンとロールケーキ以外にも色々買いましたが基本的にどれも秀逸。中でも山中のおやつとして撮りつつ食べたあんバタークロワッサンが琴線に触れました。クロワッサンがかなり私好みですがどうもクロワッサン曜日(クロワッサンオンリーday)というのがあるようでそれが火曜なのでいつか行ってみたいと思います。 総評です。私市・・・府内全体から見ても注目度は相当低い地でしょう。実際、周囲に人はあまり見ませんしお店も少なく養蜂所や蜂蜜販売店があるくらいですがそんな熱量控え目な地に素晴らしいクリームパンを提供するパン屋さん。このクオリティで170円は都心では無理でしょうし地の利が生きまくってます。 かなり限られた売り場面積なのでそれほど数多くのパンは並びませんし菓子・惣菜パンがメインなのでどこにでもあるようなパンに見えるでしょう。しかし素材に拘り、製法に拘り、限られたリソースを一期一会かも知れないお客に全力投球な接客など非常に好感の持てるお店です。 私市駅は箕面や妙見口や比叡山口と同様にハイキングコースへの終端駅なので縁のない方にはとことん縁のない地ですがもし付近まで寄られた方は是非ここのクリームパンを口にしてみて下さい。 #iroha168 #絶品クリームパン #私市

Nobuhiro Itou

兵庫にパン活していた頃にいつか夙川攻めをしようと画策していて3年が過ぎました。その間もここの名は嫌ってほど目に入って指を咥えて見てましたがようやくデビューです。 兵庫のパン屋のレベルが高いのは言うまでもなく広範囲に渡って名店が散在してますがその中でも夙川は兵庫きってのパンの激戦地。口の肥えた住人も多くパン屋も多いとあってはクオリティも磨かれていくのでしょう。そんな群雄割拠する夙川でも飛ぶ鳥を落とす勢いのお店がここコンセントマーケットさん。 平日と週末の両方で行ってきましたが週末はさすがに開店前から20人くらいは並んでます。売り切れも早く週末はお昼までが勝負と言った所。可能であれば平日に来たいお店です。 【クロワッサン】(160円) やや小ぶりでそれほど美観を押し出さないシンプルな外観ながらも丁寧な折り込みに確かな説得力を感じさせるクロワッサン。2個買って1つは桜並木の下で、もう1つは持って帰りました。 とにかくまぁ見て下さいこの綺麗な層。バターの香りも半端なく外層の繊細さときたらパラパラではなくホロホロと崩れ落ちる。食べてはバターのじゅんわり感が強く鼻腔に抜けていく甘い香りがたまりません。お店で買ったばかりだと油分が強く手がベトつく感じですが時間を置くと全体のバターがうまく纏まってカリッとした口当たりになります。 昨今のクロワッサンは200円超え、物によっては360円とかあったりする中これはかなり安いですし間違いなくマストバイでしょう。 【木の実のクロワッサン】(200円) クロッカンと言った方がわかりやすいかな。丸く成型したクロワッサンにナッツをたっぷり練り込んだパンですが上記のクロワッサン同様にバターたっぷりで風味良く、糖衣仕立ての甘じゅわ感が素晴らしい。ブロック単位でちぎれるのでちぎりパンならぬちぎりワッサンとしても楽しめる。 【桜あんと抹茶マスカルポーネデニッシュ】(220円) 小さなまんまるフォルムのデニッシュに桜の塩漬けみたいなのが乗ってるパンです。一見しただけでは食欲をそそらないこのパン、実は巷の夙川レディにいたく好評のようで私も女子力(おっさんです)を高めるつもりで購入。 包んでるデニッシュはパリパリではなくふんわり。中には桜あんと抹茶あん、そしてアクセントにくるみが入っているのですが全体のバランスがとにかく秀逸。見ただけではとてもそうは思えないジューシーさ、そして濃厚な餡の味わい、それらのソフトさをデニッシュと一体化して何とも言えない完成度を示してくれます。 【ベーグル類】(200~240円) 多彩なパンを扱うこのお店ですがベーグルも意外なほど充実してます。張りのあるムチッとしたクラストは適度な引きの強さで食事パンとしての咀嚼の醍醐味を楽しませてくれます。お値段も200~250円くらいと狭めのレンジで安定していて買いやすいのが魅力です。 【クランベリーノワバゲット】(200円) ミニバゲットタイプのフランスパンにクランベリーとくるみをたっぷり。クラストの厚みと口溶け、クラムの密度、面白くないほど完成されています(褒め言葉)。そこにクランベリーの甘酸っぱさとくるみの食感で味わいは一層豊かに。ほんとここは隙がありません。 【ジンジャーポークサンド】(320円) フランスパンに豚肉のしょうが焼きを挟んだカスクート。挟んでる具は全て肉!ミートオンリー。しかも生姜の香りがバンバン漂っててまさにしょうが焼き。パンにちょろっと肉が入ってるのはよくありますがここまでお肉たっぷりなカスクートはなかなかないでしょう。 総評です。その勇名に反して意外なほど小ぢんまりしたお店で噂を聞き付けて訪れた人は拍子抜けするかも知れません。扱うパンも色合い鮮やかなパンではなく質素な物です。ですが食べてみて分かる「まさに宝石」の輝き。どのパンも万遍なく美味しいのですがこのお店ではクロワッサンなどのデニッシュ系が特にオススメです。 訪れるお客さんも多く週末は行列が途切れないほどですがパンは次から次へと焼き上がりいい感じで焼き立てを食べられるお店としても価値がありますし、売り子さんだけでなく職人さん達も声出しを徹底しており名店としての立場をしっかり認識した気持ちのいいお店です。 ハード系はカスクートなどの惣菜パンにやや偏向気味ですが全体的に高いレベルで安定しているのでどれを買っても大きく外す事のない安心感はさすが兵庫の、そして夙川のパン屋さんですね。ごちそうさまでした。 #コンセントマーケット #行列のできるパン屋 #夙川 #兵庫パン屋巡り