Nobuhiro Itou

Nobuhiro Itouさんの My best 2019

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大阪府

ネパール料理

Nobuhiro Itou

【ズーズーダゥ4周年記念specialダルバート】 ズーズーダゥが4周年を迎えるにあたり普段のspecialダルバートを更に豪華にしたダルバートを用意してるとの事でノリさんと満喫してきました。前回の3周年がビュッフェだったので今回もそうだと思って見送る予定でしたがダルバートと聞いては行くしかないですよね(≧∀≦) 料理を待ってる最中はノリさんから東京の情報を引き出しながらもノリさんのデータベースの広大さに感心しながらも東京遠征に思いを馳せつつダルバートの登場を待ちます。 【4周年specialダルバート】 ・フルバリチョイラ ・山羊カリー ・かぼちゃの蔓のタルカリ ・4周年ダルスープ ・トマトとマショウラのアチャール ・杏子のアチャール ・ゴボウとかぶのミックスアチャール ・チュットロのアチャール ・豊野町のお山の恵み (山ウド、山蕗、雪の下) ・山わさびと蔓紫のスパイス炒め ・パパドゥ ・バスマティ米と国産米のmix ・ドリンク ・バーバリと桃のズーズーダウ 今回は店長自ら能勢の農家さんを訪れ数々の野菜を仕入れてそれを使った料理となりますが、何より驚きなのが「フルバリチョイラ」です。いわゆる前菜です。ネパール料理に前菜のイメージがなかったのでお皿に綺麗に盛り付けられた野菜の数々に戸惑いを隠せません。 女子力が上がってしまいそうな光景に聊か緊張の面持ちな私ですが「どうせ草やろ?」と強がりながら食べてみたらどれも一つ一つ個性の異なるスパイスを使って調理されてて思わず溜息です。これは女性が食べたらきっと喜ぶでしょう。 前菜を食べ終え期待の高まる中、いよいよダルバートの登場です。ベースとなるプレートは普段のspecialダルバートとそれほど変化はないようですが中身が段違いです。4種の豆を使ったダルは今までのダルを更に風味豊かにしたもの。ダル好きなら絶対気に入る美味しさです。 タルカリも野菜がこれでもかと言うほど使われておりどこから食べても野菜野菜野菜。ライスの上にもスパイスの効いた野菜、器に隠れるように苦味の利いた野菜、スプーンの上にはチュットロというブルーベリーのような果実もあって特別なおもてなし感満載。何よりアチャールの魔術師たるカドカさん謹製の3種のアチャールがこれまた凄いのです。 更に山羊カリー。基本ここはチキンがメインになりがちですが特別な仕様として山羊が登場。骨付きのまま仕上げられた山羊カリーの柔らかくも味わい豊かで本当にこれご馳走。しかもたっぷり入っていてこれだけでも満足感がハンパない。 そして待ってましたヨーグルトのズーズーダゥ。今回はバーバリ(チアシード)が入っていてかなり雰囲気が異なります。中には大きくカットされた桃も入っていて今回のズーズーダゥはまさにスイーツ。食後の余韻をまだまだ持続させてくれます。 ドリンクはアンバのジュースを選択。アンバの正体は掴めず仕舞いでしたがキャロットジュースのような独特の甘さがありながらもピリッとしたスパイスが効いていてなかなか癖になる味わい。必要以上に甘くなく健康への配慮も見て取れるドリンクはまさにこのダルバートを〆るのに相応しい物と言えるでしょう。 総評です。これだけのダルバートとビールを飲んでまさか3000円で済んでしまうとは思いませんでした。ダルバートに求める野菜の美味しさとスパイス感は今まで以上に体感でき、メインとなるダル、山羊カリー、タルカリでも手抜かりなくしっかりとしたボリュームを提供。混ぜ合わせれば至高の美味しさですが1品1品だけをひたすら食べ続けたい欲求すら発露させてしまう完成度に脱帽です。 食べてる最中はノリさんと申し合わせたかのように「美味しい」という言葉しか出ないほどで余計な言葉は不要とすら思えるほどの至福の一時でした。アチャールも野菜のスパイス炒めもそしてズーズーダゥに至るまでまだまだ私の知らないネパールが随所に散見されていていまだにこのお店の底が見えません。 4周年のダルバート、ごちそうさまでした。 5周年も予約します!(気が早い) #4周年記念specialダルバート #前菜あり #感動のダルバート #野菜!野菜!山羊!野菜!

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大阪府

カレー

Nobuhiro Itou

週の中日の祝日、こういう時は普段行けない平日オンリーのカレー屋さんに行くのですがピックアップしたのが祝日ナッラと祝日バンバン。ただナッラさんは今日はかなりエグい光景になりそうなのでバンバンさんに決定。 とりあえず開店15分前に到着。既に並んでましたがとりあえず1順目でイン。平日オンリーのお店の滅多にない祝日営業は事前に並ぶべきだとシナジーさんやアアベルさんで学習しました。帰る頃には20人くらいの行列ができてました。 店内はバーの雰囲気が漂うこぢんまりとした間取り。スペースはそれほど狭くはないですが客席のスペースを広めに取ってゆったり食べてもらうのを心掛けてるのかキャパはありません。これだけ並んでるとテーブル席で同席をさせようとするお店もありますがこのお店はあくまでも1グループ1テーブルという感じでお客さんにしっかり配慮してます。 オーダーすべきは名物のカレープレートですがバンバンキーマがあまりにも美味しそうで席に着くまで、そしてマスターに注文を聞かれるその瞬間まで悩み続けた結果、初回は王道のカレープレートにしました。 ・カレープレート(900円) ・大盛り(50円) ・軟骨ベンガルキーマ(100円) ・ビンダルーたまご(100円) 着皿まで15分ほど。手元に出てきたカレーはあいがけ特有の左右に分かれたパーテーションで均等にトッピングを持っていく手法ですがとにかく出てきた瞬間、その芳しい芳香が鼻腔にスマッシュヒット。食べる前から脳が活性化していくのが分かります。そしてカレーを一掬いして食べてみたら・・・ おほ~~~!!! スパイスの存在感ハンパない!辛さもしっかりしてる!でも辛くはない。いや辛い。でも辛くない。口の中にスパイスの熱気が徐々にボリュームアップしていくのとは逆に辛さは潔くも儚く抜けていく。口内に残るのは爽やかなスパイスの香気のみ。それはある種の「優しさ」と言えるのかも知れません。 またそれぞれの副菜やトッピングがこれまた見事。どれも一つとして同じ味わいはなくどれもが個別のスパイス感を伴って場を盛り上げていきます。シャバシャバのルウに馴染んだ口に新鮮さを与える軟骨キーマのコリコリ感、スパイスの効いた玉子はプツンとした抵抗感を残して触覚を刺激し、チャツネやヨーグルトによる味変も楽しませます。 これほどのカレー、そりゃ行列も作りますね。人気の高さが伺えるとはまさにこの事ですが何よりも驚きなのがこのカレープレートが1皿900円というコスパの良さです。私は初めてなので色々盛りましたがトッピングなしでも十分満足の域に達していながらあいがけ仕様で1000円も行かないとかほんともう降参です。 総評です。いやー、危うく口からビームが出る所でした。とにかくこのスパイスの厚みと拡がりを持ったカレーは他ではなかなかお目にかかれない。最初から最後までクライマックスで平坦な味わいはどこにもなく一掬いごとに山場が訪れます。 スパイスによってドシッとした辛さを見せられつつも数秒後にはスパイスによって抱擁される。一見荒々しくも実は優しい、その2面性がこのカレーの魅力なのかもしれません。ごちそうさまでした。 #スパイスカレー #スパイスの芸術 #コスパ抜群

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京都府

ラーメン

Nobuhiro Itou

【麺処 鶏谷×森林食堂 スペシャルコラボ】 年内に一度は行っておきたいお店をピックアップしてるとどうしても出てくる京都のカレー屋・森林食堂。京都カレーシーンを牽引する人気店です。 調べていたら29日に麺処鶏谷さんとコラボをするとの事で年末にまさかのラーメンを求めて京都にGO。鶏谷さんの事はよく分かりませんが色々調べてみるとかなり人気のお店なようで期待も高まります。 場所は西院駅から徒歩10分ほど。本日は1時間前の10時から整理券を配布するとの事で9時半頃に行ってみました。整理券も配布するんだし30分前なら余裕っしょと思ったら既に20人以上並んでてラーメン愛好家の熱意に気圧されます(^_^; 今回用意されてるラーメンはプレミアム咖喱鶏そばのみ。しかしトッピングはかなり用意されてるので色々組み合わせる楽しみがありますね。 ・プレミアム咖喱鶏そば(1200円) ・肉増し(200円) ・煮玉子(100円) 以上をセレクト。スパイシー肉ごはんや豚角煮も追加したかったですが食べきれないだろうと断念。 まず鶏と野菜の前菜がセットされ正月前の演出か練り切りもついてます。そのままでも良し、後からラーメンと混ぜるも良しと自由自在。 そして本命登場。目の前に置かれた瞬間に立ち込めるスパイシーな香り、鼻を刺すような油の香ばしさ、厚みがありながらもほんのりピンクな鶏チャーシュー、これ絶対美味いヤツや! スープは鶏谷さんのスープをベースに森林食堂さんのカレーを溶かし込んだWスープ。そこに香味油とキーマの油で高い風味付けを行います。 このカレー麺の中毒性たるや並々ならぬ物があり、ただでさえ極上のカレースープなのに粘度が高いせいか平打ち麺に絡みまくって口内は否が応でもスパイスの洪水。しかも粘度が高いと言うことは保温性が高く底に行けば行くほど熱々。今日みたいな寒い日に最高のラーメンです。 鶏チャーシューは厚みがありながらも柔らかくムギュッとした抵抗感を得た瞬間からほろりと溶けていく儚さ。また鶏を使った肉団子も肉感抜群ですがカレーと混ぜて食べる事でスパイシー肉団子へと変貌。麺を食う事に本腰入れたいのにこちらでも夢中にさせる憎らしい存在です。肉だけに(どやぁ 最後は汁まで綺麗に飲み干し、底に沈んでいる黄金のスープを一滴たりとも逃す事なく平らげました。ラーメン屋でスープまで綺麗に完食したのは久方ぶり。本当に官能的なひと時でした。 総評です。もうね鶏谷さんも森林食堂さんも気合入りすぎです。チャイを100円で提供するように値段もギリギリまで抑えての大盤振る舞いはまさに令和元年を締め括るに相応しいおもてなし。脇役であるハズのチャーシューや肉団子が完成度の高いスープによって個々を脇役から主役へと変貌させ、ひとしきり主張を終えたら新たな仕手へと主役を譲るオムニバス形式。一口ごとにクライマックスが訪れます。 カツ丼がそうであるように、オムライスがそうであるように「美味しい物と美味しい物を合わせたらもっと美味しくなるやろwww」という魔改造ニッポンの食文化を常日頃から口にしてきましたがそれはお店とお店の掛け合わせでも踏襲します。実力派同士のお店が手を組んだらそりゃこうなりますわな。素晴らしいカレー麺をありがとう。いつか鶏谷さんのラーメンも食べに行きたいと思います。ごちそうさまでした。 #麺処鶏谷 #森林食堂 #スペシャルコラボ #プレミアム咖喱鶏そば

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京都府

パン屋

Nobuhiro Itou

京都と言えばパンの年間消費量1位のパン王国。そんなパン星人だらけの京都民を去年あたりから騒然とさせているパン屋があります。市内北部、北山の地にあの東京の名店シニフィアン・シニフィエ(以後シニシニ)で修行を積まれたシェフがお店を出したという噂。 伝聞調なのでにわかに信じがたく私も半信半疑でまたまたご冗談をwwwと「上様がこのような場所に来られるはずがない」理論でお店に行ってみましたが半日後に帰ってきた私はすっかり洗脳されてたというね(^_^; お店は北山駅から徒歩10分ほどの場所にあり早朝7時オープンと本格派なパン屋にしては珍しく早めの開店。折角なのでPPを狙って始発に乗ってオープン20分ほど前に着いたら既に何人か並んでいてやはり人気店なのを確信。 システムとしては対面方式ですが珍しいのはパンの商品名がなく番号だけがついている点。パンを通じてお店とお客で色々と語り合いたいという思いのようで実際パンの事を聞いたら売り子のお姉さんから淀みなく帰ってきます。 【山食】(400円/1本) リーンさを追求したこの食パンから漂う香りはまさに小麦の香りを前面の押し出したもの。リッチさを感じさせるクリームの香りは一切なく、ただただ小麦の風味のみが漂います。 そして何よりこの加水量です。キラキラとした艶、もっちり感、この気泡。しかも耳は必要最低限の硬さを維持させつつそこには小麦の味わいがギッシリ詰まっていて「もちふわな食パンは耳も柔らかくしとけば受けがええやろ~w」な甘えは一切ありません。耳には耳の役割があるかの如く、です。 【クロワッサン】(200円) シニシニと言えば食パン、だけではなくクロワッサンもと聞き及んでおりますがこのお店の人気商品もクロワッサンとの事。ならばとばかりに3個購入(1個は外で即食べました)。 パッツンパッツンの張りを持ったソレは美しいミミが証明するように丁寧な折り込みを見せ、口にすればパリッの後にジャクッという多少の抵抗感を示しながらホロホロと儚くほぐれていく表層はまさに恍惚。そして何より「香り」、これが半端なく凄い。ルヴァン種のような口内に溢れ出すこの香りだけで心酔してしまうほどの芳香にもはや溜息しか出ません。 内層は美しい網目状、そしてバター感を惜しむ事なく提供しつつしっとりとした生地が螺旋状にほぐれていく。芸術です。 【パン・オ・ショコラ】(240円) 上記のクロワッサンの生地を使ってやたらとぶっといチョコ棒2本を巻き込んだパン・オ・ショコラでこのジャンルにしてはかなり大きいです。もはや語るまでもない香りの良さに加えてチョコの風味をプラス。ザクザク感のあるややビターな甘さのチョコがクロワッサン生地によく合います。 【チーズのパン】(240円) もっちもちのチャバタ生地にコンテチーズを詰め込み、トップにもチーズを配したこのお店には珍しいインパクトのあるパンで感覚的にはアルチザナルさんのコンテに近い。 フォルマッジタイプはリベイクこそがキモなのでリベイクしましたがクラストはパリパリで特に底焼きがしっかり入っていて塩パンのような底部のカリカリ感が楽しい。またチーズの香りも強烈でブルーチーズ類とはまた違った強い刺激はチーズ好きでないとキツいかもです。 【フィナンシェ】(180円) 焼き菓子を買うなら洋菓子屋って事で普段はパン屋ではあまり焼き菓子を買わない私ですが独特の雰囲気に当てられついつい買ってしまいました。 しっとりとした手触りはフィナンシェらしい物ながら断面からして何かが違う感じ。本来は純白だったり黄身色だったりしますがこれはうっすら飴色で非常にミルキーな口当たり。フィナンシェ特有のブール・ノワゼットによるバター感をひたすら突き詰めた感じで口溶けの良さが半端ない。甘いと言えば甘いのだがコクのある甘さでくどさがない。正直、10個くらい欲しいと思ったほどです。 総評です。パンの商品名がなかったり電話予約は受け付けてなかったりとなかなか特殊なパン屋さんです。早朝オープンかつ週末だと瞬殺タイプなので遠征組はかなり迅速な行動を必要とするでしょう。しかしその苦労に見合う完成度でそれだけの味でありながらお値段も比較的抑えてるのも好印象。 生地の美味しさをダイレクトに伝えるのをテーマにしてるのか菓子・惣菜パンは少なく、更に一度に並ぶ種類が少ないのとすぐに売り切れてしまうという点が残念ではありますがこの味の前では些事に過ぎないでしょう。噛み締めると同時に気泡の中に閉じ込められた小麦や酵母の香りが口内に溢れ出す瞬間をお楽しみください。ごちそうさまでした。 #シェフはシニシニ出身 #高加水に自信あり #おすすめクロワッサン #フィナンシェも最高

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大阪府

スリランカ料理

Nobuhiro Itou

セイロンさんが新春コラボスペシャルを企画されました。コラボ担当はセイロンカレーが誇るセイロン戦士の一角・堺の剛腕ヌンクイさん。更にアノニマスさんも巻き込んでのスペシャルな一品となっております。日曜は用事があって来れないので本日の夜に予約して行ってきました。 19時に到着しましたが店内は7割ほど埋まっており皆様しっかりチェックしていたご様子。店内ではダンディな笑顔を振りまく黒田さんが周囲に挨拶しており相変わらずの和気藹々とした雰囲気です。 今回のカレーは「冥土の土産アンブラ」(2000円) 【セイロンカリー】 ・大海老カリー ・鴨セセリカリー 【ヌンクイ】 ・骨付き羊カレー ・牡蠣とバターのカレー それぞれ1品ずつ選ぶ事になります。私はセイロンから大海老、ヌンクイから羊をチョイス。本音を言えば全部食べたいですがヌンクイさんはマトンが評判のお店なので牡蠣は断念しました。更にアノニマスからはラッサムと熟成鹿カレーがついて食後にはドリンクが提供されます。 着皿まで15分ほどとこの辺はいつもと同じくらい。そして手元に届いたそれはいつもの彩り鮮やかなライスアンドカリー形式のワンプレート(アンブラ)をベースに豪快に骨付き羊カレーがドーン!どこから手をつけたらいいのか分からないというセイロンさんのいつものアレに拍車をかけます。 副菜はパリップ、マッルン、ビーツですがお昼のインスタ画像を見るとインゲンの炒め物があったのですがどうやら売り切れのようでビーツに変化した模様。個人的にほんのり甘みをもたらすビーツは大好物なので嬉しい変更です。夜に来て良かった。 【骨付き羊カレー】 個人的に大ヒット。かなり大きな骨付き肉でなかなか挑戦的な光景ですがその味たるやまさに一子相伝のシロモノです。コリッとクニュッとした小気味良い弾力の直後に襲いくるジュワッとした脂の甘み!しかもスパイスをしっかり効かせているので羊肉特有の臭みもない。 食べにくさ抜群の骨付き肉ですが手が汚れると躊躇しているようでは「貴様はどこのお嬢様だ!」ともう一人の自分に煽られるくらい食欲(本能)に抗えない美味しさです。気がつけば骨しか残ってないのにしゃぶり続けている自分に気づいて「ああ、俺って犬なんやな・・・」と自分が人である事を忘れてしまうほどでした。 【大海老カリー】 剥き身のプルンプルンな海老が3匹、そして大海老カリー用のグレービーがセットで出てきます。この海老がまたムチムチのプルンプルンで食べ応え抜群。しかも3匹あるので好物は最後まで残すという駆け引きは必要ありません。先発、中継ぎ、抑えと完封リレーを行えます。 グレービーもスパイスを効かせつつもマイルド感がありこの中に海老を漬け込んでもいいしプレートに混ぜ込んでもいいでしょう。味わい的に兵庫のカラピンチャの海老カレーみたいな感じでした。 【ラッサム】 【熟成鹿カレー】 アノニマスからはこの2品。安心と信頼のラッサムはタマリンドをしっかりと効かせつつスパイス感も強く、油断してるといつでもムセる事ができる刺激的さは相変わらずと言った所。熟成鹿カレーも鹿肉のホロホロとほぐれていく上品さが格の差を感じてしまいますが量がちょっぴりなのが贅沢な不満。「もっとお肉を!」とどこかの総督さんも叫びそうですね。 総評です。定期的にスペシャルなコラボを展開していくセイロンさんのカレーは今回も見事な出来でした。ハードルを上げまくっても毎回それを越えてくる実力はさすがはセイロンカレー。また骨付き羊カレーをドカッと乗せたカレーは華やかさは劣りますが華よりも実を取る質実剛健なヌンクイさんの本領が如何なく発揮されて否が応にもヒャッハー気分で世紀末な野趣溢れる食べ方に誘います。 セイロンさん、ヌンクイさん、アノニマスさんとお互いの激しい個性が喧嘩してるように見せかけて実は水面下で紳士協定を結ぶがごとく完璧なまでの北斗三兄弟の絆。美味しいカレーは決して他を阻害せずむしろお互いを引き上げていく。まさに正論カリーです(どやぁ) 帰り際、店内を見渡せば男も女もみんな笑顔笑顔笑顔。なるほど、これが現実の北斗有情破顔拳なのかと納得しながら帰路に着きました。ごちそうさまでした。 #セイロンカリー #冥土の土産アンブラ #セイロンカリー×ヌンクイ×アノニマスコラボ #2/16~17日限定 #北斗ネタ多め

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愛知県

ひつまぶし

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【名古屋遠征6店目】 名古屋メシで絶対に食べておこうと決めていた「ひつまぶし」、候補はあつた蓬莱軒さんでしたが平時でも行列なのにGW中に行ったら数時間待つ事になると聞かされて断念。しかしあつた蓬莱軒で22年間修行をして暖簾分けを許された蓬ぜんさんならあるいは?と思い訪問しました。 場所は愛知県の最北・犬山市内、もう目と鼻の先が岐阜です。名鉄犬山口から徒歩で15分ほど静かな住宅街の真ん中に今風の立派な建物。14時でも数人の待ちが出来てるあたりその人気は健在のようです。名簿に名前を記入して20分ほどで呼ばれました。 うなぎ料理は色々ありますがお目当てのひつまぶしは並と大盛の2種。並で3490円、大盛で4990円、勿論私は並をオーダー。前日に使い込んだせいで悲しみの低予算ムーブ(^_^; そして目の前に運ばれてきたお膳を見て並で良かったと安堵。思ってたよりも多いです。丼からうなぎがはみ出してており、蓋を取れば1尾分の半切れが2つ。程よく焦げの入ったうなぎから漂う香ばしさと胸をすく脂の香り。ひつまぶし初心者の私は説明にある食べ方をトレース。 一膳目:そのままで 二膳目:薬味を乗せて 三膳目:お茶漬けにして 四膳目:お好みに ぷっくりぷりんぷりんの身はふわふわで柔らかく、脂が口の中でじゅわじゅわと溢れ出してもうすっかりメロメロです。スーパーのうなぎとかチェーン店のうな丼とはさすがに次元が違いすぎて比べる気にすらなりません。またこのクラスのお店ともなるとご飯もツヤツヤで美味しいですし、わさびも甘く、そして海苔ですら香りが鮮明。 ただ想像以上にご飯が多いので最初に見えるうなぎの量に気を取られてうなぎばかり食べているとご飯が余ってしまいかねないのに注意。いやまぁタレとご飯だけで十分イケますが。 総評です。名店あつた蓬莱軒さんを知らないのでどこまで再現できているのかは分かりませんが、何も知らなくてもここまで感動を与えてくれたひつまぶしに感服です。多少の待ちは覚悟しないといけませんが愛知中心部から遠く離れたこの地ならそれほど混雑せずストレスフリーで入店可能でしょう。愛知観光の際はこのお店を穴場的にチェックしておくべきだと思います。ごちそうさまでした。 #名古屋メシ巡り #ひつまぶし

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兵庫県

カレー

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兵庫・元町にあるインダスレイさんが南インドの収穫祭・ポンガルに合わせてスペシャルミールスを用意したとの事で早速行ってきました。 ポンガルというミルクで炊いたおかゆを食べながら賑やかにお祝いをするというイベントなので当然ながらポンガルをセットにしたミールスで1/12~14日までの予約限定メニューです。店前には落書きみたいなのがありましたがお祭りに合わせた儀式でコーラムと言うそうです。踏まないように中へ。 チラッと見た先客の女性陣が魂の抜けた顔になってるのが気になるものの予約していたスペシャルミールスを注文。 ポンガルスペシャルミールス(2700円) ・ライス2種(日本米、タマリンドライス) ・ポンガル ・ダル ・ベジカレー ・ダヒワダ ・獅子唐のパコラ ・プーリー ・マサラせんべい ・ポリヤル ・ラジカチョリ+ギー ・チャトニ2種 ・バナナ ・インドコーヒー 20分ほど待って「オマタセ~」と笑顔のインド人シェフ。出てきたミールスは何ともバラエティに富んだ編成で、そのあまりの壮観さに目を白黒させてるとドヤ顔で一つ一つ説明してくるシェフさん。そして追い打ちをかけるようにママさんも登場して更に説明。 ひとしきり説明が終わった後はお楽しみタイムですがここで問題になるのが料理が豊富すぎてどこから手をつけていいか分からない。人は選択肢が多いほど思考停止になるといいますがこの時の私がまさにコレ。あらゆる組み合わせを可能とするが故にプロレスラーの手四つのような状態で動きが止まります(^_^; 【ポンガル】 ミルクで炊いたおかゆ状の米にナッツやレーズンを乗せたお祭り用の食べ物で口当たりは日本で言う所の「ちまき」みたいなねっとりした米料理。かなり甘くデザートみたいな存在ですが、こういう素朴で甘いお祭り用の食べ物をみんなで食べると笑顔になるというのは何となく理解できますね。 【タマリンドライス】 ビリヤニを得意とするインダスレイさん特有のスパイスがバチッとキマったライスですがタマリンドを効かせてほんのりと酸味が乗ったライスはあっさりとしていてどの副菜を混ぜても合いまくる。そのままでも美味しいのに他の食材と混ぜると更に美味しくなるとか卑怯すぎます。 【獅子唐のパコラ】 すんげぇデカい(^_^; と言うか本当にこれ獅子唐なん?と思うほど大きく万願寺の倍以上はある。ザクザクバリバリとした口当たりと中に練りこんでる餡がほんのりスパイシー。ワイルドにそのままでも、カレーをつけても、ポンガルを練りこんでも何をしても受け入れる素材の強さを見せつけます。 【チャトニ2種】 チャトニはインド料理屋ではメジャーな調味料ですが一般的には味変を目的としてそれほど強めの主張をさせないお店が多い中、このお店のチャトニはガッチガチのスパイス感でビシッとした辛さも乗っていて適当に練りこむと悶絶するほど濃い味付けになるほどです。こういうガチなチャトニは少しずつ使う事になるので最後まで長持ちするのが嬉しい所。 【ラジカチョリ+ギー】 インド風の甘いお菓子と聞いていたのでグラブ・ジャムンみたいな歯も溶けそうな劇甘お菓子と思ってましたがインド風のあんドーナツみたいな感じで中にココナッツを甘く煮た餡みたいなのが入っているドーナツです。ギーをつけると丁度いい甘さになりますが思ったほど甘くはないのでそのままでも十分イケます。 【インドコーヒー】 最後に出てきたインドコーヒー。カプチーノのように泡立てて苦味をしっかり残したコーヒーです。チャイもそうですがインドの飲み物と言うととにかく砂糖ドバーの甘々な物が多いという先入観でしたが嬉しい不意打ち。これは考えを改めないといけませんね。 総評です。とりあえず一つ一つ、あるいは混ぜながら食べてみましたがどれも美味しいのは当然として一番困ったのはとにかく量が多いという事。特にライス系は通常のライスとタマリンドライスで2倍、ポンガルも米料理だしプーリー2枚とマサラせんべいで更にお腹は張る。しかも他のカレーも副菜もケチらないので中盤辺りからほんとしんどかったです。止めたいのに美味しいから手が勝手に動くんですから。 まさに他の女性客の魂が抜けてたのがよく分かるほどで気がついたら私も魂が抜けてました。美味しさか、量の多さか、あるいは両方なのか。もう何が起きたのかよくわからない怒涛のおもてなしに完敗。しかもベースがベジミールスなので食べ終えてフラフラになりながらも体は重くないのが嬉しい所。 お値段も2700円と少々心配でしたがもう大満足。久々の兵庫なのでパン屋かカレー屋を巡る予定を入れてましたが夢心地で帰路につきました。ごちそうさまでした。 #ポンガル祭り #スペシャルミールス #インド料理 #1/12~14(要前日予約)

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群馬県

インド料理

Nobuhiro Itou

東京へ行くにあたりゆかりさんからオススメを聞いてたのではるばる群馬まで行ってきました。 群馬総社駅から徒歩30分、新前橋からだと1時間くらい歩く事になりますが、この辺は基本的に車で来る人の方が圧倒的に多いのでそれほど苦にはならないかも。 特に観光地でもなく工場などが点在するこの地には不釣り合いな程のインド的な店構え。交通量は多いですが素通り地点と言う認識なのか店内もそれほど混み合っていません。 メニューはベジミールスとカレープレート(カレーを1〜3種選択)とあとはビリヤニもあるようですが基本ほそれくらいでいわゆるテンプレ型のインネパ料理店みたいなナンカレーセットなどはありません。私は勿論ベジミールスをオーダー。 手元に届いたミールスを見て息を飲む。ターリー皿に所狭しと置かれたカトゥリと副菜の数々。サンバルやラッサム、野菜のカレーとダルカレー、それに加えてオクラのダヒやタピオカなどどこまでも植物性。副菜も甘みや苦みが際立った素材を使用して混ぜ合わせた際に全体が輝くようなキャスティング。 ナスのモージュ、ゴーヤのサンボル、ビーツなどを使い微妙にスリランカテイストも組み込んでおり混ぜれば混ぜるほど美味しくなり、 辛さは全体的に控え目であくまでも野菜の滋味深さと健康への配慮を強調させる点もアーユルヴェーダ的かも知れません。 どれもが個性的なカレーと副菜、勿論単独でも美味しいですがこれを混ぜ合わせたら・・・ そら美味いわな〜 特に個性の強いゴーヤとビーツはもはや混ざる事で自分を拡散させて周囲を輝かせる助演男優賞、この二つなくしてこのミールスは語れないと言えるのではないでしょうか。また野菜は日替わりで他の方の画像を見るとゴーヤだけでなくケールのマッルンとかも使ったりする日もあるようで何気に変化に富んでます。 これで1200円はさすがに脱帽です。むしろ申し訳なさすらある。健啖だった若い頃ならビリヤニも追加オーダーしていたでしょうね。ほんと安い。 総評です。 『群馬総社にこれほどのミールスが!?』 まさにこの一言です。これは別に群馬を馬鹿にしてるわけではありません。 東京にせよ大阪にせよコアなインド料理店と言うのは需要が細いので大都市中心部でないと成り立たないといわれています。それ故に安価でお手軽なインネパ料理が隙間的に栄えてきたのですがお世辞にもアクセスも良好とは言えず周囲に特に何もないこの場に堂々たる佇まい。 調べてみるとかなりのリピーターを掴んでるようで車を飛ばしても、遠出をしてでも食べに行きたいお店と言う認識のようです。 「本物は場所を選ばない」 まさにこの言葉を証明するお店でしょう。確かにアクセスの厳しい場所です。1200円のミールスの為に交通費を数千円出すのでは本末転倒です。多くの人にとってハードルの高い場所ですが近くに寄った際、興味のある方は行ってみて下さい。ごちそうさまでした。 #インドカレー #ベジミールス #群馬総社

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大阪府

インドカレー

Nobuhiro Itou

月に2回、第2第4の火曜のみの間借り営業というハンパないハードルの高さを誇るお店がここニママサラさん。私の行きたいお店ナンバー1でしたが昨日は堺筋本町に用事があったのでそのまま堀江まで行っての初来店です。 かなりハードルの高いお店なので人気も相当だろうと15分前に辿り着いたら余裕のPPゲット。天気も悪かったのでそのせいかも知れませんが幸先良いスタートだと思ったらその直後に大事件。なんとshuさんが登場。図らずもshuさんとの食事会となりにわかに気持ちも高まります(^_^) 早速の注文ですが扱う料理は季節の野菜を軸としたベジプレートのみ。ここにオプションとしてチキンピックルやドリンクなどを追加オーダーする形式となります。 【野菜たっぷり!季節のミールス】 ・南瓜、いんげん豆、ほうれん草のサンバル ・すだちジンジャーラッサム ・ダール ・焼きナスチャトニ ・ダヒ&レモンアチャール ・人参カチュンバル ・りんごアチャール ・パパド ・バスマティライス ・チキンピックル(追加) 実に豪勢ですが見た目もレシピもそのまんまのベジミールス。その味わいは繊細で優しくヘルシー、野菜の風味を損なうことはない。 月2回の営業もあってかミールスの軸とも言うべきサンバルやラッサムなど趣向を凝らした内容で仕上げており食べてみるとオーソドックスなサンバル・ラッサムからは微妙に本道を外しつつも高いスパイス感で思わず唸らせる出来。 本来、黒胡椒とタマリンドで独特の酸味と香味を高めるラッサムがすだちとジンジャーに置き換える事で今までにない刺激と清涼感を持たせ、しかも決して代用品に収まらない研ぎ澄まされた味の冴えに溜息です。 チャトニにしても本来は味変として存在する為にスパイシーかつソルティさを強調した物が多いのにここのチャトニはあくまでも野菜との一体感の下地を作る物。主張せず、されど影に隠れず、バイプレイヤーとして全体の統一感をアシストします。 このベジミールスの特徴はただひたすらに野菜の優しさとどれ一つとして突出しないバランスの良さであり、食べ始めのテンションを最後まで持続する点にあります。食べてる途中で中だるみしたり疲れるようなミールスではありません。感情は平坦でありながら動く手を止めさせない高い熱量、食べ終えれば落ち着きを伴う冷静な満足感を得つつも胃も体も軽やか。これこそがベジの醍醐味です。 総評です。ベジミールス一本で勝負するストイックさを感じさせるお店ですがミールスと言っても現地人仕込みのような「凄み」というのが一切ないありのままの、等身大の、自然とスッと体に馴染んでいく、そんなミールスです。 オリジナリティを高めつつもベジミールスの枠を外れるどころかベジをより強調させていく一品一品の作り込みは相当の物。かと言って他所行きのような気取ったミールスでもなく、どちらかと言うと家庭で出されるミールスのようないわゆる「疲れないミールス」で、テーマ的にはサッチェズさんのベジプレートに似た方向性。 ひたすら野菜野菜なので同じミールスでもノンベジを好む層には物足りないかも知れませんがベジミールスを好むのであれば毎日食べてもOK!そう思わせるミールスです。少なくとも実店舗が出たら私は確実に通います。ごちそうさまでした。 そしてご一緒して頂いたshuさんありがとうございました。カレーの事を語り合うと時間がいくらあっても足りませんね(^_^; #ベジミールス #月2、隔週火曜営業

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大阪府

パン屋

Nobuhiro Itou

いつか行ってみたいと思いつつも日曜定休なのでなかなか縁のなかったお店です。 玉造駅から長堀通りを谷町に向かって徒歩10分ほどの場所にそのお店があり、大通りに面していてアクセスの良さも魅力的。店内はそれほど広くはありませんがオープン時点でパンは8割ほど埋まっていて安心感も高く開店直後からひっきりなしにお客さんが訪れるなど人気も上々。 扱うパンは見た限りでは菓子・惣菜パン中心の編成に見えますが実際問題としてこのお店の魅力はそのジャンルを飛び越えた所にあります。 【山食パン】(400円 / 1本) プライスカードを見るとリッチ系の角食、リーン系の山食に思えたので山食を買ってきました。 袋から取り出してまず感じる小麦の香り。耳の上部はクープを形成しハードトースト感も醸し出すも手触りはそれほど硬質ではない。しかし包丁を入れてみるととにかく耳の引きが凄い。このお店はクラストがムチムチしてるパンが多いですがこの食パンもそれを踏襲し心地よい引きの良さを演出。 また内層は加水量が高く気泡もたっぷり入ってもっちもち。トーストしても油脂特有の臭いはなく非常に食べやすい。これで1本400円、1斤換算だと200円となんとまぁお安い。ほんと最近の食パンってレベル高くなったなぁとしみじみ感じさせてくれます。 【クロワッサン】(180円) 外から見る層はかなり整った美しさ、その実内部の層はそれほど綺麗には思えないでしょう。しかし折り込みを減らして層を厚くした事によりバター感の凝集を試みる。表皮のサクサク感を維持しながらバター感も損なわないバランスの良さに感服です。 【あんぱん】(130円) 非常にむっちりした皮を持ち、セミハードっぽい噛み応えがたまらない楽しさ。餡子はそれほど甘くはなく量も控え目ながらこの生地にはこれくらいの量がむしろベスト。かなり強めに噛み締めるタイプの生地なので餡子をたっぷり入れてしまうとスプラッタな光景になりかねません。このあんぱんは生地の美味しさを楽しむパンです。 【塩ぱん】(180円) こちらもあんぱんと同じくむっちむちの生地にフレッシュバターを仕込んだパンで、引きのある生地を噛み切る刹那、塩気が口内に充満しその塩気に耐え難くなる寸前にもっちりした生地が塩気を緩和し口内を潤す。キレのある塩気が悪役に徹する事でお約束のように登場する正義のもちもちマンを引き立てるヒーローショーのようなパンです。 塩パンだと100円前後というイメージが強い人には180円は高く感じてしまうかもですが食べてみればこのパンの価値に気付かれると思います。 【もち麦のリュスティック】(170円) リュスティック生地に野沢菜とチーズを練り込んで焼き上げてます。私は基本的にハード系はリベイクしてから食べるのですが、とにかく切り分けた時の水蒸気がハンパなくいかに加水量が高いかが分かります。そして使ってる野沢菜とチーズは個性が控え目でいかに生地の美味しさを阻害しないようにしてるか伝わります。 【クルミのリュスティック】(100円) そしてこれです。この加水量、このクルミの量、どうですか。もっちりした口当たりに大粒クルミのカリコリ感、そして生地にまで染み出すクルミの油分。めちゃうまです。何と言うかここまで美味しいと他人の手柄なのに自分の手柄のようにドヤりますわ。しかも100円、誰が文句言うねんって話やね。いやもう最高。 【ライ麦パンのクロックムッシュ】(320円) 【ハーブウィンナーのホットドッグ】(320円) このお店には当然ながら惣菜パンもあります。どちらもセーグル生地やチャバタ生地を使っており、使う素材もチーズたっぷりややたらぶっといハーブソーセージだったりと手抜かりはありません。とは言えこのお店では生地の美味しさを楽しむべきだと思うので個人的にはこの惣菜パンは力強すぎてむしろ邪道。誤解なきよう言っておきますがどちらも美味しいです。ですがこのお店のパンには濃厚な味付けよりもシンプルさを楽しむべきだと思います。 総評です。場所柄なのか露出の低さなのかあまり知られてないのが惜しく感じてしまうほどのクオリティを感じるパン屋さんでした。何よりこのお店のパンはムチムチでもっちりという一貫したコンセプトがありシンプルなパンほどその実力を発揮します。ふわふわもいい、ガッチガチもいい、しかし食べて笑顔になれる楽しいパン屋、それがここです。 このパン屋がそうであるように玉造を足掛かりに長堀通り、谷町筋、中央大通りと個性あるパン屋が揃っています。激戦区はあちこちにありますがこの界隈は激戦区と言うよりもパン屋のテーマパークと言えるほど個性的。こういう個性こそ大事にしたいですね。ごちそうさまでした。 #玉造 #もっちり好きにオススメ