Yasumitsu Kaibe

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わたしは食べ歩きなどしない。むしろ、「歩き食べ」。 しかし、値段がどうであろうと、おいしいもの、本物を追求してしまう。 グルメ関係のSNSが「おいしい」店だけを紹介して、「まずい」店を紹介しないのはいかがなものか、とも思う。 馴染みの店から、発見した店、知られてない店と「わたしの関わり」を書いて行きま

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好きなジャンル

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Yasumitsu Kaibe

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excellent

北天下茶屋駅

コーヒー専門店

「見たってや〜」でお馴染みは『じゃりン子チエ』の父親、テツ。この店の女将は「よしえはん」。 午後一時(頃)開店。大阪では知られた「丸福」珈琲の分家。 よしえはんのお母さんが二年前に亡くなり、今はよしえはんがひとりで店を切り盛りする。 出される珈琲は丸福のそれに似て、極限までの濃さである。苦味が強い(YUFURAの丸福、参照)。なんでも、初代丸福の店長はアメリカで珈琲の入れ方を学んできたのだそうだ。 亡くなったお母さんとよしえはんの人柄もあって、いろんな人がやってくる。ファッションデザイナーがいるかと思うと、日本一の皮革を商う恰幅の良い白髪の老人がやってくる。 この日は、この老人が「こだわってるやつ、おるなぁ」と言って入ってきた。私の自転車を見たのである。後ろの荷台に鞄を南京錠で吊るしてある。その鞄の皮の品質に関心を持っての発言だった。 私が帰ろうとしているときに入ってきたが、牛革の話になり、帰れなくなった。 一度、自分の会社に来いと言い、今日は名刺を持っていないと言うので、名刺用の紙を指し差し出すと、あまり上手ではない中で名前と会社名、電話番号を記してくれた。そこで出て行こうとすると、「あんたのわいな?」 もう少しで、礼を失するところであった。もう1枚の紙を取り出し、私は肩書きで肩書き、名前、電話番号を記して渡した。 一緒に店を出、しばらく話しながら、阪堺電の踏み切りを超え、私は路地を右に曲がり、彼の人はまっすぐ闇に消えていった。

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excellent

萩ノ茶屋駅

洋食

タカラは早起きの民の味方なら、ドンキホーテはインソムニアの味方。 どんきほーて、朝の8時から翌朝の5時まで営業している。 夜中にインソムニアに襲われ、また、最近キャベツを始めとする野菜が高いことに急に思いを馳せる。 「さすべぇ」を備えた我が自転車に飛び乗り、新今宮を目指す。そこには一玉、100円のキャベツ。また、茶漉しを探していたところ、貝印のものがこれまた、100円で売られている。 大きな荷物を携えて、向かったのはタカラ。今日のメニューはバターライス。ただののピラフではなく、「正しい」バターが使われている。尾っぽのついた海老、マシュルームがふんだんに入っている。 いい油の甘い匂いが温かいご飯から湯気とともに立ち昇る。 食後に、、、コーヒーではなく、やっぱり大きなアサリが5粒入った赤出汁をいただく。 店を出る頃には、激しかった雨が小降りになっていた。 応援するあるインド料理屋のシュフが同僚とはもう一緒に働けないとFaceTimeをよこす。仕方がない、仕事前に自宅で珈琲を入れてやるから、とりあえずことの顛末を聞かせろと返事する。なんだか悪い予感がする。往々にして、悪い予感は当たるのだが… やつは東京に弟がいて、店を繁盛させている。そっちへ行くこともできるから、今の仕事には絶対執着しなければいけないということもないのだという。 折角のいい買い物の清々しさが、雨よりも冷たい気持ちに水をさされた格好である。 バターライスと赤出汁の美味さを噛み締めつつ、黄色い自転車に跨る。 2枚目の写真が「箸トーストおばさん」

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good

北天下茶屋駅

カフェ

その名も喫茶『エレガンス』。悠久の時の流れを感じます。 マスターは御歳、75歳。 開店時間は午前四時。閉店まで、一日中、「モーニング』って、意味不明(笑)。 バナナ、一本、丸ごとに、煮抜き、4.5枚切りトーストはミミを二つ切り落としてある。珈琲の味は…以下自粛。 このマスター、耳が遠いので、大声で話しをせねばならない。 向かいに作務衣を着た住民がいて、この店のことを悪く言う。曰く、近所の人は滅多に行かない。このスグロさんなる人、今は世捨て人。若い頃、『ロマ』の女性と暮らしていたとか。彼女の齢は18、16、…どんどん、下がっていったそうな。 このジプシー女、南極に白熊を見に行きたいと言い出し、あれは北極にいるのだと諭しても、「いって見なきゃ分からん」聞く耳を持たなかった。 今は、生活保護生活、近所の小学生、中学生と挨拶し、時には家にあげて遊ぶ。玄関先には植物が植わり、近所の人にも育て方を教える。 ん❓なんの話だったっけ❓ああ、喫茶エレガンス、不眠の民の味方である。

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excellent

西千葉駅

洋食

もうなくなってしまったらしい。クリスマスにローストビーフのディナーを食べに行った。 この頃の彼女、もう別れて25年以上になるが、いまだに忘れられない。 ローストビーフはクリスマスメニューで、いまひとつだったが、他のメニューをランチに食べるとランチが安く、大満足だった。