倉田美津恵

数十年前、横尾忠則の「インドへ」を読んで感銘を受けた私はインド行きを決意。地球の歩き方も持たず独りで日本を出た。タイを経て、ネパールに行きそこから陸路をインドへ向かう予定が、インドの政情不安やら色々あって、長くネパールに留まることになった。その時に日本語学校のゲスト講師として誘われ、2週間ほど生徒さん達と過ごしたことがあり、ノーギャラの講師のお礼にとみんながピクニックに連れて行ってくれた。 バスを借り切り、コックさんを連れて山道を皆でカレーの材料を運んだ。 山の上でのんびり過ごし、お昼に出てきたのがベジタブルカレーとチキンカレー。 その時食べたチキンカレーが人生の中でNo.1のカレーなのだが、ここのチキンカレーはその味を思い出させてくれた。あちこちカレーは食べ歩いているけれど、あの懐かしい味に本当に近いカレーにようやく出会えた。ネパールでの日々を思い出しながらのランチタイムになった。

この猛暑で疲れた身体にはご褒美が必要で今日は鰻を食べようと決めていた。いつも行っている店よりもここに行ったのは偶々近くに居たからだけど、これが大正解。鰻の身は軟らかすぎず、硬すぎず。程よくかかったタレは甘くないスッキリとした味で後味がいい。 焼き上がるまでに1時間待ったのに、10分で完食(笑) 時間のない人は予約を入れておくのは必至だろう。