Tarou  Ubukata

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日本人(純血)

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大山(東京)駅

居酒屋

入り口はどこか、高校の学祭の様な雰囲気を醸し出す。 店内もどこか、サンドバッグでも吊るされていれば格闘技ジムの様な作り。 だが、出てくる料理の品々はとてつもなく美味い! 器や盛り付けにはどこか婆ちゃん家みたいな雑さもあるが(笑)味は間違いない! ボリュームも良い! お店のなんとも言えない雰囲気さえ気にしなければ良いお店です。 #いい肉

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その日私は靖国神社の御霊祭りへ行く為に同じく御霊祭りを参拝する仲間を東京駅で今か今かと待っていた。 程なくして、2人の友と合流する。 靖国神社の御霊祭りは夜の参道に幾重にも連なる提灯が見もの、向かうにはまだ早過ぎる時間だった。 蒸し暑い東京の熱気、額から滴る汗。 できる事ならば涼しい場所で一息つけたならと私は心の中で思った。 友人の1人が言う。 「この近くにとても美味しい甘味処がある」 その言葉に私は今にも強烈な雨と雷を降らしそうな入道雲よりも先に全身に電流が流れたのである。 思わず口から言葉が漏れる。 「今すぐ毛細血管の隅の隅まで糖分を届けたい気持ちだ」と。 逸る気持ちを抑え、東京駅は大丸10階の茶寮 都路里へと下駄を鳴らし向かった。 そこは見晴らしが良く冷房も行き届いた素敵な空間。 窓際のカウンターを選ぶ。幾重にも重なるビル群を上から見下ろすかのような景色に息を呑んだ。 メニューが手元に置かれる。 どれも目移りする程、煌びやかな響きと輝きを放つ甘味の数々。 私はほうじ茶パフェとわらび餅と団子のセットを。 連れは翠玉パフェ。もう1人は茶寮 都路里東京大丸限定パフェを頼む。 注文を終え、目当ての品が運ばれてくる時間はそうかからなかった。 だが、甘味を欲している体内時計はまさに宇宙開闢に匹敵する程待ち遠しかったに違いない。 目の前に置かれたほうじ茶パフェを口にする。 風が語りかけます。美味い!美味過ぎる! ほうじ茶のジュレとほうじ茶のアイス、そこから香る香ばしさが脳髄を突き抜け大丸10階を遥かに越える高みへと誘う。 想像以上だった。 既に私の体内の毛細血管という毛細血管には甘味という名の猛毒が、否!媚薬が行き届いてしまったのだ。 だが、ここで終わらなかった。 セットで頼んだ団子とわらび餅。 ここに実はドラマがあった。 団子は勿論美味しかった。言うまでもない。 しかし、わらび餅! このわらび餅が全てだった。 できる事ならばこのわらび餅に溺れて死んでしまいたい程に甘美なわらび餅を私は食べた事がなかった。 これがわらび餅というならば、今まで私が食したわらび餅はサンダルの底だったのかも知れない。 そう思わざるを得ない程の口溶けだった。 世に口どけを謳った菓子は数限りなくある。チョコレートに始まり、アイス、ケーキ、様々あるだろう。 しかし、それらを持ってしてもこのわらび餅の口どけに敵う物がかつてあったであろうか!それ程迄のわらび餅だった。 勿論パフェは絶品だった。 団子も完璧だった。 わらび餅は 人生観を変えるほどの美味さであった。 次回、私が茶寮 都路里さんへ行く時は迷わずわらび餅を頼む事だろう。 これは回避不能の予言と言ってもいい。 茶寮 都路里へ行かれる方はわらび餅は絶対に食すべきである。 これは命令と受け止めて頂いて構わない。 駄文失礼!

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若葉駅

ラーメン

その日は朝から何を食べようかと考えていた。 私はベッドの上でゴロゴロと怠惰な格好をしながらスマートフォン画面に指を滑らせながらひたすら自分の食べたいものについて考えをあぐねいていたのである。 気温、湿度、自分の舌が求める刺激、それらについて思考の反復横跳びを繰り返した結果、身体が求めたのは担々麺であった。 ネットという名のニューロンへ飛び込み心のシナプスは担々麺の名店を探り当てる。 先日、エンジンに火を入れた私の愛車CB1が まだまだ走り足りないのだと呼び掛ける彼の声に呼応するかの様に私はバイクにまたがり坂戸市は「花さんしょう」さんへの向かったのである。 担々麺でお馴染みのこの店舗。 お勧めは勿論担々麺ではあるのだが期間限定の汁なし担々麺をチョイス。 期間限定という響きそしてその期間に情熱を注ぐ店の心意気、そんな気持ちを確かめるべく汁なし担々麺へのチェックは入念に行う必要がある為である。 食券を買い、カウンターへ。研修中と名札に貼られたお嬢さんがベテラン店員さんの指導の元たどたどしく食券を受け取った。 「緊張はしなくていいですよ( ^ω^ )よろしくお願いします」とあざとさを醸し出す私は優しく声をかけた。 程なくして汁なし担々麺の登場。なんとも食欲の誘う。 汁なし担々麺の名に恥じない汁なし担々麺ぶり。 一口、二口と箸を進める。 私は刺激を求めていた… どこかパンチが足りない。そう。山椒が足りない。 目を横に向けると「麻、辣卓上セットあります。刺激の欲しい方ご遠慮なくどうぞ」とある。 迷う術はなかった。 私は青梗菜を切る店主にこのセットを出す様に詰め寄った! 出された麻、辣セットを適量、汁なし担々麺へとダイブさせる。 これだ!私が求めていた刺激とはこれだったのだ! 箸と口の往復運動が加速する。 大型ハドロン衝突型加速器を超える速度で食を進める! 風が語りかけます…美味い!美味すぎる! 額から噴き出る汗の瞬きは天の川のそれのよう… 麻と辣のハーモニーは旋律の如くグスタフ・マーラー交響曲第5番が脳のシナプスを弾けさせる。そんな刺激を私は求め、そしてその刺激という名の快感の沼へと身を沈めたのであった…