Shinobu  Shimizu

Shinobu Shimizuさんの My best 2021

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1

東京都

ラーメン

Shinobu  Shimizu

東十條の名店『麺処 ほん田』さんが秋葉原に移転したのが昨年の4月。行かなくちゃ、行かなくちゃと思ってるうちに2021年になっちゃいました(苦笑) 場所は総武線のガード下。中央口を出て直ぐの、ヨドバシカメラの並びです。この辺りは良くウロチョロしてるんですが、いつも並びを見て断念してました。この日は到着時並び10人ほど。意を決して列に加わりました。しっかり距離を取って並びます。並んでる途中で、食券を買う指示が来ます。消毒液で除菌してから券売機へ。ズラリと並んだメニュー群。移転してメニュー構成を一新したそうです。 移転後初訪問なので、『特製醤油』の食券を購入。再び列に並んで20分ぐらい。いよいよ入店です。 厨房は天才本田店主をはじめ、3人体制です。並んでる間に食券を渡してありますから、席に着いて2分ほどで「特製醤油」の登場です。 特製ですから具材が豪華です。チャーシューは3種類で7枚。メンマ、海苔3枚、ネギ、味玉です。デフォの「醤油」が1,100円。特製が1,500円の値段差は400円。明らかに特製の方が値打ちですよね。 スープはサラッとした清湯醤油。鶏の旨味が濃厚かつ芳醇。魚介の下支えがあるのかな?煮干感や、貝出汁みたいな風味もします。醤油ダレも芳醇で奥行きのある味わい。油とのバランスも抜群。出汁、タレ、油の一体感が素晴らしい。このスープの完成度は凄いです。 清湯なんだけど、旨味は濃厚。そして一番感心したのは、これは間違い無くラーメンのスープって事。隠し技や、特別な材料を使った訳じゃなく、素材それぞれの旨味を存分に引き出してます。今のラーメンスープの味わいもするんだけど、昔ながらのスープの味わいも醸しています。具材からの旨味も染み出して、飲むほどに美味くなるスープ。最高に美味いです。 麺は自家製の中細ストレート麺。店内には製麺室がありますね。加水は中程度で、麺肌はシルキーで滑らか。スープとの絡みも素晴らしい。東十條時代は、手揉み麺を好んで戴いてましたが、このストレート麺はめちゃめちゃ美味いです。これだけ美味い麺なら、つけ麺でも食べてみたい!!もちろん切り歯は違うんでしょうが、美味いに決まってます。早くも再訪決定です(笑) チャーシューはまさかの3種類。先ずは肩ロース。断面がピンク色の綺麗なチャーシュー。柔らかく、香りが良いですね。スープに浸すと熱が入ってピンク色は無くなっちゃうんだけど、熱の入った肩ロースも絶品です。 バラ肉のチャーシューも柔らかいんだけど、豚肉の旨味がビシッと詰まってます。このバラチャーシューも絶品です。 普通のラーメンなら、チャーシュー使っても2種類でしょ。特製とはいえもう1種類入るんだから、大したもんです。そして3種類の中でも一番美味かったのが、この鶏モモ肉。皮にしっかり焼き目があって、プリプリっとした食感で柔らかい。鶏胸肉を低温調理でチャーシューにする店はたくさんあるけど、鶏モモ肉を出す店ってあまり無いですね。個人的には、鶏モモ肉のローストは大好きです。2種類の豚チャーシューを抑えての、堂々の四番奪取です。めちゃ美味いですよ。 この漆黒のメンマも絶品です。醤油香が仄かに香り、クニュクニュっとした食感がご機嫌です。このメンマだけで、ビールがガンガン飲めそうな感じ。 特製は味玉が標準装備です。この味玉が絶品!出汁がしっかり染みて、黄身の加減もパーフェクト。この味玉も酒が飲める珠玉の逸品です。 海苔が3枚も付いてます。しかもかなりの上質。家系みたいに麺を海苔で包んで食べるのは、いつものお約束です。それがしかも3回も!!いつもはデフォばっかり注文してますが、特製って凄い。本田さんのフルコースをしっかり堪能しました。素晴らしかったです。 総じて… 天才が作る王道醤油ラーメンのフルコースです。 今まで何度かマイナーチェンジを繰り返してきた、『ほん田』のラーメンも、秋葉原移転を期に、醤油、塩に特化した王道の中華そばになりました。 失礼ながら、これほど美味いとは思いませんでした。スープ、麺、具材のそれぞれの完成度の高さ。それが一緒になった時の全体の一体感。天才が心血を注いだラーメン。素晴らしいですね。ラーメン好きだったら、良いから黙ってとりあえず食ってみろ!って感じです(笑) コロナ禍っていえのもあるかも知れませんが、これだけのラーメンが食べられる店の行列が、10人って考えられないです。ラーメンフリークはもちろんですが、一般の方にも、絶対に食べて欲しいラーメンです。 これは塩も、つけ麺も、汁なし担々麺も食べなきゃダメですね。東十條時代も通いましたが、秋葉原久しぶりに通いたくなりました。凄いラーメンです。必食です

2

大阪府

ラーメン

Shinobu  Shimizu

大阪出張2日目の昼メシは、千日前の超行列店『麺屋 丈六』さんに初訪問です。ずっと来たかったんです。念願叶いました。 NGKの前を通り、道具屋筋を通って、細い路地を入っていきます。この辺りは通称、裏なんば。お目当ての『丈六』さんに到着です。 入店しようとすると、外のベンチで待っているように促されます。そして15分ぐらいして、入店を許されます。外待ちゼロですから楽勝だと思いますよね。入店すると中待ちで20〜30人!ズラリと並んだ丸椅子に座って、呼ばれるのを待ちます。 前方にある厨房の前にはカウンターが7席ぐらい。調理風景と、前客の食事風景を、まるでステージを眺めてるような感覚で待ちます。壁には著名人のサインがたくさん貼ってあります。NGKが近いからなのか、芸人さんのサインが多いです。 厨房は店主さんとスタッフの二人体制。麺の茹で時間がかかるのか、正直調理には時間がかかってますね。入店して待つ事40分ぐらいで、ようやくカウンターに陣取ります。「中華そば」の並と、「どんぶり」を注文します。 そして、ようやく「中華そば」の登場です。待ち侘びました(笑)こちらのラーメンは、東大阪高井田系の濃くて黒い醤油中華そばです。 鶏ガラベースの漆黒のスープは、見た目とは裏腹にそれほど塩っぱくは無く、優しい味わい。勿論、醤油の塩気、酸味、甘味と、ストレートに醤油のキレを感じますが、抜群のバランス感覚で、蓮華を持つ手が止まりません。仕上げにふりかけたブラックペッパーも、実に良い感じで機能してくれます。このスープめちゃめちゃ美味いです。 麺は自家製の多加水中太ストレート。小麦感を感じるしなやかな麺で、醤油スープがしっかり絡んできます。啜り心地の良い麺です。メニューには「麺硬め等お断りします」とあります。そんな無粋な事は言うまでもなく、見事な仕上がりの麺です。 具材の薄切りレアチャーシューは柔らかくめちゃ美味い。注文時に肉増しにしようか激しく後悔。美味い肉です。 メンマは普通です。ざく切りの九条ねぎはインパクト充分。チャーシューとネギを一緒に食べると、凄く美味しい。具材の構成も完璧です。 サイドメニューの「どんぶり」は、チャーシューマヨ高菜ご飯です。細切れチャーシューと、高菜漬けをマヨネーズで和えた丼です。味付けはちょっと薄め。たっぷり乗った白髪ネギがシャキシャキで美味いですね。 高井田系の漆黒の醤油スープには白ごはんは必須です。ましてや、チャーシュー高菜が乗ってますからね。最後に、醤油スープをかけて食べるとめちゃ美味でした。 総じて… 高井田系の傑作醤油ラーメンです。 高井田系はそれほど経験値は高くありませんが、この一杯はホントに美味いと思います。関西では、黒いスープで有名な『新福菜館』と比べても圧勝です。直ぐにでも、また食べたい衝動に駆られますが、あの行列を思い出すと、うーんって思っちゃいます(笑)でも、これは他では食べられないですからね。難波に行ったら、必食の一杯だと思います。

3

茨城県

そば(蕎麦)

Shinobu  Shimizu

筑波山の中腹の森の中にある『そば心 ゐ田』さんに初訪問です。ずっと訪問したかった隠れ家的名店です。100年以上の古民家3つを合体させたという木造平家造の赴きのあるお店です。 メニューは手書きかな?赴きがあって良いですね。一番人気だという「鴨汁そば」をお願いしました。座敷に通されると先ずは抹茶が出てきます。この空気間が良い感じです。期待が膨らみます。 極太の田舎蕎麦に、鴨肉、薬味に胡麻豆腐がついてきます。 ここで店主さんの登場。鴨はフランス料理で使うバルバリーという品種だそうです。鴨は店主さん自らが、他のお客さんそっちのけで、お喋りしながら鴨肉を焼いてくれます。 鴨と野菜を鉄板で焼いて、それぞれの野菜を巻いて、蕎麦汁につけて戴きます。 蕎麦は極太乱切りの田舎そば。そばは硬くて凄いコシ。そばだけをじっくりと咀嚼していくと、香りと、そば本来の甘味を感じます。こんな蕎麦は初めてです。 途中で、そばを食べようとすると怒られます(笑)鴨の油を、そば汁にしっかり移してからじゃなきゃダメだそうです。肉を食べながら、蕎麦汁を成長させます。 鴨肉を食べ終わると、次に店主さんは、鴨の油が出た鉄板でそばをジュージュー焼き始めます。極太の田舎蕎麦だからこそ出来る食べ方です。蕎麦汁をかけて味つけ。仕上げに七見をかけて完成です。 そのままの蕎麦は硬くて歯応えがあります。噛み締める度に、蕎麦の香りがふんわりと鼻腔をくすぐります。強めの蕎麦汁が負けてない。これが物凄く美味い。 焼いた蕎麦は、香ばしくて素晴らしい。加えて仕上げの七見は、茨城名物の福来みかんの七見です。香りが素晴らしい。鴨の油と焼いた極太そばって最高です。 〆の蕎麦湯がまた凄い。白濁したトロトロの蕎麦湯です。濃厚で旨味充分。こんな蕎麦湯初めてです。 総じて… 筑波山の孤高の手打ち蕎麦です。 凄いお店です。あの頑固店主さんを面倒臭いと思うか、否かで全く変わりますね(笑)受け入れれば、今まで食べた事の無い至高の「鴨汁そば」が戴けます。 筑波山の山中で戴ける、唯一無二の絶品「鴨汁そば」。必食だと思います。

Shinobu  Shimizu

千葉県野田市の、茨城県との県境にあるインド・パキスタン料理の名店『HANDI』さんに、初訪問してきました。ずっと来たかったんですが、コロナで休みだったんです。念願叶ってようやくの訪問です。 茨城と千葉県野田市に向かう、街道沿いにある『HANDI』さん。駐車場もたっぷりある大箱です。 野田市って、インド・パキスタン系の人が多いんだそうです。中古車輸出ビジネスが盛んで、パキスタンの人達のコミュニティがあるんだそう。当然、パキスタン系の本場の料理店も多い。こちらもその内のお店なんでしょうね。 店内は大箱で、ソーシャルディスタンスもしっかり取られてます。店内、お客さんの大半はパキスタン系の皆様。テイクアウトもやってるようで、お弁当を買いに来るパキスタンの方達もいます。これだけで、この店が本場の味だって事が解りますよね。 こちらはランチバイキングが有名らしいけど、日替りのスペシャルカレーの中から、「ラハム・フィルフィル」という「赤唐辛子アラブ風マトンカレー」を、バスマティライスで注文しました。 先ずはセットのサラダから登場です。フレンチドレッシングの普通のサラダです。 カレー表層の赤い油が良い感じですね。食欲をそそるスパイシーな香りが堪らないです。 結論から言うと、このカレーめちゃめちゃ美味いです。スパイスと、赤い油、丸ごと入った赤唐辛子の辛味のバランスが絶妙で、奥深い味わいが素晴らしい。ぶつ切りの骨付きマトンがゴロゴロ入ったカレーは、敢えてマトンの旨味と、クセをストレートに出してる感じです。骨にくっついてる肉ってめちゃめちゃ美味いです。 加えて、上に散らした針生姜がアクセントになって美味いです。どの辺がアラブ風なのかは、わかりませんが、美味しいカレーです。止まらないですよ。 カレーソースはサラッとして、バスマティライスと高相性。ナンやロティも選べますが、このカレーには米が良く合います。日本米も選べますが、この長い米はやっぱり美味い。量も多くてボリューム満点です。 〆はアイスチャイです。冷たいチャイって初めて飲みましたが、美味しいですね。 総じて… 絶品のパキスタンカレーです。 接客も良くて、美味しく、楽しく、本場のパキスタン料理を堪能出来ました。お世辞にも良い立地では無いけれど、流石の人気店です。カレー好き、パキスタン料理好きなら、どんな事をしてでも訪問する価値ある名店だと思います。

5

千葉県

インド料理

Shinobu  Shimizu

柏のスリランカ料理専門店『アーユーボーワン』さんに初訪問です。食べログカレーの百名店にも選ばれているこちらは、2014年にオープン。スリランカ人の店主さんに、インド人のコックさんというお店です。 店内は冷房が効いて涼しいです。内装はエスニックテイストです。テレビではオリンピックの新体操をやってます。落ち着きます。 メニューは大きく「スリランカスタイル」と、「インドスタイル」の2つに分かれます。スリランカ料理にはちゃんとスリランカのスパイスを用い、インド料理にはインドのスパイスを使って、きちんと作り分けているそうです。 インド料理しか知らない日本人に合わせる様な料理ではなく、本格的なスリランカ料理を味わえます。初訪問ですから、スリランカスタイルの「マトンカレーライス」をお願いしました。 ドリンクも付いてるので、ラッシーをお願いします。暑い日に冷たいラッシーって最高です。オリンピックを見ながら飲んでます(笑) 店主さん曰く、辛いという事で「普通」でお願いした「マトンカレー」です。 バスマティライスに、豆粉で作った「パパダン」というお煎餅みたいなやつが付いてます。傍らにあるのは、ココナッツのふりかけ「ポルサンボル」。サラダも付いてますよ。 カレーはオリジナルブレンドで、辛味はそれほど強く無く、魚介の風味が香るスリランカ風カレーソース。スパイスはもちろん、ハーブも使っているようで、複雑で、奥深い味わい。思ったより魚介の風味が強いです。スリランカカレー独特の味わいです。 マトンがゴロゴロ入っているのも良い感じ。マトン特有の味わいが良いですね。肉は柔らかくて、肉の味が濃厚です。 米はパスマティライスです。粘りが無くて、香りが良くて、カレーソースが良く合います。 一番美味しいのは、ココナッツのふりかけ「ポルサンボル」をカレーに混ぜると凄く美味しい。このふりかけ健康にも凄く良いみたいです。 豆粉で作った「パパダン」。パリッとしたお煎餅みたいで美味しいです。インドカレーのナンみたいな役割なんでしょうか?これも良い感じです。 カレーソースと、お皿の上のライス、ふりかけを一緒に混ぜて戴きます。混ぜてパパダンに乗せても美味しいです。こういうワンプレート的な食べ方も楽しいです。スリランカスタイルって楽しいです。 サラダも美味しいです。ヨーグルト仕立てのドレッシングが美味しいです。口直しにも良い感じです。 総じて… 絶品のスリランカカレーです。 本格的なスリランカ料理は初めてですが、インドカレーとは全く違いました。しかも日本人の口に合わせた料理ではなく、ストレートなスリランカスタイルとの事。こんな美味い料理が、柏で食べれるんだから嬉しいですね。 メニューにはインドスタイルのメニューもありましたが、やっぱりここでは、スリランカスタイルを戴きたいですね。 次回はワンプレートの「コロンボプレート」を食べてみたいです。良いお店です。

6

神奈川県

中華料理

Shinobu  Shimizu

この日は横浜の関内で仕事です。昼メシは、恒例の横浜中華街にします。その中でも評判の良かった『馬さんの店』に初訪問しました。 こちらの名物は「お粥」です。中華街では珍しく、早朝から営業しているお店です。以前テレビでも取り上げられていた人気店です。 ランチメニューの「海老チリソースと揚げワンタン」をお願いしました。白ご飯を「白粥」に変更します。このお店で、お粥を食べなかったらウソでしょ(笑) 訪問時、先客一名です。この行列店がランチタイムにこの客入りは寂しいですね。確かに中華街自体、人は少ないですからね。壁には著名人の写真がたくさん貼ってあります。長渕剛さんの写真が異様に多い。お得意様なんですね。 先ずは「白粥」から提供されます。この「白粥」ですが、実は至って普通のお粥です。でもこれがめちゃめちゃ美味い。普通のお粥なんですが凄い美味い。それがもう全てですね。 一番美味いのは搾菜。新鮮でみずみずしい風味、食感も抜群。こんな美味い搾菜は滅多に無いし、美味いお粥には良く合います。 中華料理で一番好きなのが「エビチリ」です。エビがプリップリで美味しい。辛味はそれほど強く無いんですが、良いお味です。美味しいです。 豪華に、白粥に海老チリを加えて食べてももちろん美味いです。お粥にも合うんですね。 パリパリの揚げワンタンを加えて食べても美味いです。そのまま食べてパリパリを楽しんで、お粥に入れてフニャフニャを楽しむ。どちらも美味しい。 サラダに杏仁豆腐、アイスコーヒーまで付くのは、サービス過剰の中華街ならではですね(笑) 総じて… 文句なしに美味い、中華街の白粥セットです。 この一年ぐらい、横浜中華街の食堂でご飯を食べる機会がありましたが、『馬さん』の白粥は、ぶっち切りの美味さでした。 高いお金を払えば、美味い中華料理はいくらでも食べれますが、1,000円でこれが食べられるっていうところに、意味があります。 この白粥美味いです。毎日でも食べたい逸品です。再訪したい名店だと思います。

7

東京都

カレー

Shinobu  Shimizu

この日は、神田カレー界を代表する名店『トプカ』さんに久しぶりに行ってきました。先日伺った『神田まつや』さんの並びです。お世辞にもかわいいとは言えない、謎の人形が出迎えてくれます(笑)歴史を感じる容姿をしてますね(笑) こちらは欧州カレーと、インドカレーの両方が様々なアレンジで戴けます。このご時世ですから、テイクアウトも積極的みたいです。入口のレジのところで、注文し、お金を払ってから席に着きます。事前に何を頼むか決めてから、訪問した方がスムーズですね。 久しぶりの『トプカ』さんなので、2種類のカレーが戴ける合いがけにしました。シャバシャバなインド風ポークカレーと、ドライのマトンカレーの「盛り合わせB」です。 ポークカレーは、注文時に「辛いの大丈夫?」と聞かれるぐらいのビシッとした辛さ。スープカレーみたいな感じのシャバカレーで、白ごはんにもしっかり絡みます。スパイシーでは、特にカルダモンがしっかり香り、旨味とコクが素晴らしい。肉や野菜の具材が大きくて、ゴロゴロ入ってます。食べ応えありますね。 マトンカレーは、玉葱スライスとトマトが乗っています。水分はほとんど無いドライタイプのカレーです。 羊特有の風味で癖になる味わい。辛さはポークカレーよりも弱めです。マトンって、関東ではなかなか馴染みの無い食材ですが、インドカレーには良く使われる食材です。このマトンを様々なスパイスで煮込んだカレーが美味いんです。 それぞれのカレーを味わったら、両方のカレーを混ぜて食べるのも合いがけならではの楽しみ。この奥深い味わいは、『トプカ』さん独自の歴史から来る、他には無い逸品です。 卓上には福神漬けとらっきょがあります。インドと欧州カレーのお店なのに、日本カレーのトッピングっていうのも『トプカ』さんならでは。日本人にとって、カレーには福神漬けとらっきょって、カレーにはお約束です。本格的インドカレーにも鉄板の相性です。めちゃめちゃ美味いですね。 玉子スープが付くのも嬉しいですね。シンプルながらも、出汁がビシッと効いた優しいスープです。 総じて… 神田カレー界を代表する、老舗カレーの名店です。 聞くところによると、店名の『トプカ』とは「トップオブカレー」の略だそうです。正にトップのカレーです。本格的なトップのインドカレーを気軽に食べられる名店です。 次回は、未食の欧風カレーを食べてみたいです。欧風カレーといえば、神保町のあの店を思い浮かべますが、こちらの欧風カレーも食べてみたい。日本人が好きな、美味いカレーをとことん味わえる名店だと思います。

8

茨城県

ラーメン

Shinobu  Shimizu

つくば市の『鬼者語』で修行された店主さんの独立店『論露に不二』さんに初訪問です。ちょうど茨城と千葉(野田)の県境にあります。 およそラーメン店とは思えない外観に、木材の重量感のあるドアも出身店みたい。何処にもラーメン店の表記はありません。唯一あるのはオブジェ風の道路沿いの大看板。これだって、パッと見たらラーメンだと思わないでしょ(笑) オープン10分前に到着で、3番目。オープン時には続々とお客さんが集まって来ます。 メニューのネーミングセンス出身店風。数量限定の「松茸と水」を注文します。もちろん『鬼』軍団の名物の「替玉」もお願いしました。券売機で食券を買って、ホール担当のお姉さんに渡します。 水は4種類準備してあります。「πウォーター」、「アップルシナモン」、「パインジンジャー」、「ジャスミンとローズマリー」です。せっかくだから、普段一番飲まなそうな「パインジンジャー」にしました。こういうホスピタリティも良いですね。お洒落だし、気が効いてます。 スープは松茸出汁の清湯醤油。一口目で口中に溢れる松茸の風味。これは紛れも無い松茸の高貴な香り。鶏油を加えてあるのか、コクも充分。醤油ダレはキリっとした感じ。無条件で気持ちが華やぎます。 考えてみれば今は松茸の旬ではないけど、このご時世天然の松茸なんか使ってる訳が無い。それでも杯数限定で、松茸スープのラーメンを提供するって心意気が素晴らしいですね。 麺は低加水の中細ストレート。ツルシコの食感が松茸スープと良く合ってます。なかなか美味い麺です。 チャーシューは鶏と豚の2種類です。鶏胸肉の低温調理は、しっとりしてブラックペッパーが程良いアクセント。ベーコンのような香りの豚にはちょっとビックリ。これめちゃめちゃ美味いです。この肉でビール飲みたいです。どちらも良く出来てます。 松茸はコリコリッとした食感。レンコン、紫色玉葱、食用菊、豆苗と、個性も合って、丼を華やかにしてくれます。 総じて… 松茸の風味をストレートに味わえる醤油そばです。 松茸スープをこの値段で味わえるって、凄いですね。構成にも個性があって、鬼軍団ここにありって感じです。もしかしたら、このスープ冷やしで出しても美味しいかもしれないですね。あっという間に食べちゃったので、話題の替え玉もお願いします。サイドメニューと言うには余りに勿体ないので、続きます。 「松茸と水」を戴き、替玉「赤雲丹ソース」をお願いします。替玉と言えば、豚骨ラーメンで有名ですが、こちらの替玉は一品料理として通用する一皿です。残ったスープには入れずに、そのまま良く混ぜて食べて下さいとのアナウンス。 お洒落な平皿に、赤雲丹ソースが添えられてます。この見た目のインパクトは素晴らしいですね。綺麗な盛り付けを目に焼き付けて、赤雲丹とタレと麺をぐちゃぐちゃに良く混ぜて戴きます。 麺は低加水平打ちの中太縮れ。汁そばとは違うパスタチックなこの麺も、めちゃめちゃ美味いです。赤雲丹ソースの磯の風味が、麺に絡んで奥深い味わいです。 替玉なのにチャーシューあり、紫玉葱ありで、完璧な麺料理としての一皿です。これだけ手の込んだ料理が400円って凄すぎます。 卓上のレモンビネガーを使ってみます。柑橘系の香りが、濃厚な雲丹ソースと良く合います。これにはビックリです。最後まで完璧でした。 総じて… 替玉と言う名の、絶品の赤雲丹ソース麺です。 松茸から赤雲丹という贅沢なバトンは、金メダル級のリレーです。 修行先の『鬼者語』さんでも変わり替玉は戴けますが、この店で戴くのもなかなか良いですね。これがラーメンかと言えば、良くわからなくなりますが(笑)、美味いもんは美味い。少なくとも、贅沢で幸せな気分になります。 ラーメン好きなら一度は経験した方が良い、ホスピタリティに溢れたお店です。

Shinobu  Shimizu

2021年初の一日一麺は、ラーメンじゃなくてうどんです。 水戸に香川県出身のご主人が営む、めちゃ美味のうどん屋さんがあると聞きました。ずっと訪問の機会を狙っていたんですが、このお正月に、水戸に所用があったので満を持しての訪問です。 大通りから入った細い路地。古い神社の参道脇にある古民家がお目当ての『たらいうどん 糀や』さんです。正直、ナビがあっても判りづらい場所にあります。 お正月だから営業してるのか、一抹の不安はありましたが、しっかり営業してました。聞くところによると、こちらの古民家は築150年とか。天井が高くて、立派な建物です。この導入だけでテンションが上がります。 こちらは珍しく昼間も予約出来るようです。予約してませんでしたが、座敷なら大丈夫という事で待たずに入店出来ました。お座敷は風情があって良い感じです。かえって良かったです。 初訪問だという事で、お姉さんがオススメを説明してくれます。うどんは「釜揚げ」と「ザル」から選べますが、こちらの一押しは「たらいうどん」という釜揚げです。 天ぷら4点盛りと、豆腐がつく、一番人気だという「糀やセット」を、釜揚げでお願いしました。食後のデザートは無しでお願いしました。自分は大盛りで、同行者は小盛りです。 うんちくを読みながら、お茶を飲んで待ちます。お茶請けの揚げたさつま芋が美味しいです。 先ず最初に「目の前で豆乳からつくる昔味の熱々豆腐」が運ばれてきます。固形燃料に火をつけて、燃えきるまで蓋を取らないでくださいとの事。なかなかのプレゼンテーションに期待は高まりますね。良い雰囲気です。続いて徳利に入ったつけ汁に薬味が登場。 そしてお待ちかねの「たらいうどん」と、天婦羅盛り合わせの登場です。うどんは文字通りの、たらいに入った釜揚げうどんです。これは雰囲気あります。ちなみに小盛りは普通の陶器の器。ここはやっぱり、並盛り以上でたらい盛りを体験したいですね。 ウンチクによると、うどんは香川県と地元茨城県の2種類の小麦粉をブレンドしているそう。讃岐うどん伝統の手打ち技法「透かし打ち」で打ったという手打ちうどんです。帰り際に、入口脇の製麺室で手打ちを拝見しましたが、「透かし打ち」っていうのは何かはわかりません。ただし、この打ち方を見てれば、このうどんが美味いのが良く解ります。 つゆは、いりこと昆布を使った白出汁に、茨城の柴沼醤油。暖かいうどんに、暖かいつゆ。じんわり染み入る美味さです。モチモチ感とコシの強さが同居した絶品の手打ちうどん。大盛りでもペロリです。 天ぷら盛り合わせは、海老天に、わらじ芋天、北海昆布の佃煮天。季節の野菜は蓮根です。一つづつが大ぶりだから、2人分で山盛りです。びっくりです。綿じつ油をブレンドした油で、カラッと揚げた天ぷらは、全部大ぶりで絶品です。 海老天は普通に頼んでも、一人前一本づつ付いてきますが、新規LINE友達登録すると海老天一本プレゼントとの事。それは登録しますよね(笑) 北海昆布の佃煮を天ぷらにしたそうです。こんなの初めて食べました。昆布がトロっとしてます。これもデカいですね。紫蘇の実の天ぷらです。これもデカいです。 茨城県でこの時期の野菜と言えば、蓮根です。サクサクの食感が良い感じ。やっぱり茨城の蓮根は美味いですね。ちなみにこれもデカいです。 茨城県の野菜と言えばもう一品。さつま芋です。ブランド芋の紅あづまの天ぷら。これが1枚20cmぐらいあるビックサイズ。文字通りのわらじです。うどんは香川県ですが、天ぷらは地元茨城県の野菜を使ってます。地産地消です。美味しいですね。 熱々豆腐の完成です。固形燃料が燃え尽きるまでですから、15分ぐらいかかりました。卓上の醤油を軽くかけて戴きます。熱々で美味しいんだけど、特に豆腐として凄いって訳でも無いですね(笑) 総じて… 茨城で戴ける本場香川の釜揚げ手打ちうどんです。 1,000円ちょっとで、これだけ美味いうどんのコースが戴けるんだから嬉しい限りです。そして、なんと言ってもうどんが美味い。釜揚げがこれだけ美味いってことは、〆たザルだったらどうなんだろう。嬉しくなってきますね。 去年、香川県で本場のうどんを戴きました。それまでは、自分の中ではうどんってそれほどランクは高く無かったんですが、今ではランク急上昇です(笑) 今年はどんな年になるんでしょうか。どうどうと美味い酒を飲んで、美味いメシが食べたいですね。そんな普通の一年になって欲しいもんです。

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茨城県

洋食

Shinobu  Shimizu

この日は、牛久の住宅地にある洋食の名店『クック de アムール』さんでランチです。 オープンは11:30ですが、10分前に到着すると駐車場が一台分だけ空いてました。滑り込みセーフでオープンに間に合いました。 お店はカウンターとテーブル席のこじんまりしていますが、店の隅々までシェフの目が行き届いた感じです。凄く居心地が良いですね。オープンと同時に店内はほぼ満席。後からお客さんがたくさんやって来ます。凄い人気です、 ほとんどのお客さんのお目当ては、本日のランチのようです。この日は「和風チキンソテーとクリームコロッケ」です。サラダとライスが付いて900円。 この日は本日のランチではなく、Aセットの「ハンバーグとカニコロッケの盛合わせ」にしました。 厨房はシェフが一人。4口のコンロを操って、一人で10人分以上のいろいろな料理をいっぺんに作ります。しかもテーブル毎に、一緒に食事が始められるような気配り。当たり前と言えば当たり前なんでしょうが、素晴らしいと思います。 ハンバーグに、カニクリームコロッケに、サラダのワンプレートです。この盛り付けを見るだけで、ワクワクが止まりません(笑) ハンバーグはジューシーでフワフワです。デミグラスソースが絶品です。食べるのが勿体なくなるようはハンバーグ。白ご飯に良く合います。美味しいです。 シェフのスペシャリテが、名物「カニクリームコロッケ」です。カニの風味と、濃厚なベシャメルソース。サクサクっとした皮に、タルタルソース。文句なしに美味いカニクリームコロッケです。自分でもこういう料理を作りたい。素晴らしいと思います。 サラダには木耳が入ってます。ドレッシングは酸味強めで凄く美味しいです。 総じて… 地域密着の、素晴らしいビストロです。 初老のご夫婦が営む本格的な洋食店。あの行列は伊達じゃない。味も接客も素晴らしいです。地域密着、地元に根ざした超名店です。こちらの料理は、人を幸せにする料理です。