児玉直彦

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神奈川県

バー

児玉直彦

ここに9年間愛用し続けているトートバッグがある。生なりの綿キャンバス地に、トレードマークである、フォークをかついだゲール語の『酒蔵の妖精』とone year oldとだけ印されている、チョッと小粋で丈夫、しかも使い勝手のよい私の相棒である。 1周年記念品として200個だけお客様に配られた貴重品である。 このトートバッグのクオリティーとセンスそのものが、鎌倉裏小町のオーセンティックなBarと洗練されたイタリアンが融合したレストラン&バー[Clobhair-ceann]さん。 12/22は10周年となるオープニング記念日。 毎年この日は、母の看病で帰省した一回を除いて皆勤。 お祝いは2009年以来、ズーッと花より"GODIVA"と決めている。 10年前、最初にいただいた【海の幸のサラダ】と【ミラノ風カツレツ】。 これに合わせる白ワインは、目下人気のイタリア産【ZIP】 席は、オープン以来、カウンター入口直ぐ、ピッツァ窯とビールサーバーの真正面となる不動⁉️の定位置。 15:00開店と同時に迎えてくれるスタッフは、飲食業界の既成概念にとらわれない、理系大卒のロジカルでありながらユニークで自由に飛翔する思考と鋭敏な味覚とセンスを駆使して調理する〈フライパンの男〉滝澤 貴シェフに、〈キングの男〉と呼ばれる澤木良太バーテンダー。 このお店を巣立ったメンバーは、PBOの全日本チャンピオンに輝いた馬場くんはじめ何れも大きく才能を花開かせている。 一流ホテル並みホスピタリティーでのもてなしで、お客様は、鎌倉の多彩で多才な方々が毎夜集われる。 何より飲食業のプロたちも多く来店されることから、こちらの味と雰囲気のレベルはご想像いただけると思う。 ただ、これだけの人気を誇りながら、電波や活字となることは、創業2年目辺りから皆無。常連を大切にしようという秋山社長の考えから、NHKのドキュメンタリーで、常連でもある芥川賞作家藤沢 周先生の取材協力をした以外、広告広報活動は封印されたままである。 さて、【海の幸のサラダ】は、滝澤シェフの修行されたお店(アルカンベリーノ)の人気メニューに、鎌倉の海の幸と鎌倉野菜をアレンジしたサラダ。シェアしてもよし、野菜不足になり勝ちな私などには、ボリュームがあってもペロリと平らげられる一皿である。 "料理の魔術師"と呼ばれるタッキーが、以前こっそり明かしてくれた手間と原価率の最も高いメニュー【ミラノ風カツレツ】は、味わえば凝縮された旨さが一瞬にして理解できる逸品。フィレンツェのメジチ家に端を発し、オーストリアでウィンナーシュニッツェルンとなる品のミラノ版。白ワインでもいける様にこちらではチキンが使われている。 だが、10年の歳月はその味を別次元の仕上がりに進化させてくれていた(^-^) 実に感動的ウマさとなっている‼️ こうなると、私の胃が黙っていない。 シェフのおすすめメニューには、名物のパスタが見えない程、振り掛けてくれる黒トリュフのカルボナーラがあるのだが、ここは一番、大好物海の幸をふんだんにあしらったピッツァ【マーレ】を求めてきた(笑) この"海鮮ピッツァ"の旨さは、ハマると抜けられない。間違いなく鎌倉一番の味わいだ。 そして、〆は【MACALLAN】のロック。 挨拶回りを済ませてやって来た〈ネクタイの男〉秋山正治社長が、ニューボトルの封を切って注いでくれた一杯。 なんやかんや言ってもスコッチでは一番好きな味だ。 千客万来、シェイカーの音が絶えることがなく響く。 時間帯に応じてお客様が入れ代わる。冬至の暮れるのは早い。席がほぼ満席となった処で、嘗てはもっぱら夜はこれからタイムだったが、今や歳を取ったシンデレラボーイは引き上げ時を迎えた様だ。 いつも通り、"ネクタイの男"の丁寧な見送りを受けて、氷雨降る裏小町の闇に身体を潜ませながら家路に着いた。 こうして、私の宿り木は、11年目も美味しく、愉しく、迎えてくれるのだろう(^-^) 帰り際に、10周年記念品、2個目のトートバッグをいただいた(^-^)v #居心地抜群のレストラン&バー #イタリアン #10周年 #鎌倉 #裏小町

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神奈川県

魚介・海鮮料理

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今年も鎌倉一美味しい三陸産カキフライのシーズンがやってきた(^-^) 鎌倉駅西口近く[みずほ銀行]隣の活魚料理[仲の坂]さん。 三陸から直送された牡蠣を、絶妙なコロモに包んで揚げ、自家製タルタルソースでいただく【カキフライ定食】(¥1760) 今年は、例年より少し入荷が遅れ、台風19号来襲前の10/11(金)からの提供となった。 黄金色(こがねいろ)に揚げられたプックリとしたフォルムのカキフライが5個。 自家製タルタルソースを軽く付けてかぶりつく。 繊細なパン粉をまぶしたコロモはサクッとした歯応えの刹那、ミルキーな牡蠣に達し、中からジューシーな牡蠣の旨みが口いっぱいに弾け飛び、コロモとミックスされた味がまたオツである。これに、長年極めた秘伝のタルタルソースが絡むと正に至極の味わいとなる(^-^) 洋食を極めた後、学び直して和食のお店を開いた大将加藤正和さんが、和洋の技の粋を凝らして作り上げられる、鯵は地元水揚げ、牡蠣は三陸産直、海老は大将自らの目利きの三大名物フライは召し上がった方なら、また食べたくなるとの定評を得ている。 駅近くで、市役所や市議会にも近いロケーションから多くのVIPが奥の座敷を利用し、ご隠居となられたご高齢者が長年通って来られ、毎年鎌倉散策にお越しになる方が決まって立ち寄られるお店でもある。勿論、若い方も弾け飛ぶことなく、雰囲気に同化して召し上がっておられる。 確かに、ランチとしては少々お高いかもしれない。だが、本物の旬を楽しもうと思う方なら、寸暇を惜しまず訪れ、リーズナブルと考えられるであろう。 私は、加藤ファミリーとは30年近いお付き合い。鮮度と旨さが違うので、チョッと背伸びして、旬のモノは此方と決めている。 今日もランチピークを外した13:20に暖簾をくぐると、若女将は「今日は"カキフライ"ですね」と機先を制して迎えてくれる(笑) 尚、アジフライも食べたいというお客様の為に、"アジ+カキフライ定食"(¥1760)も用意されている。 また、年が明けて更に成長して濃厚な旨みを増した名残の牡蠣をいただくことも忘れてはいけない。 その前に、フグ三昧を楽しみたいとも考えている(^-^) 汲めども汲めども尽きることのない、食いしん坊の欲望の井戸の様なお店である(笑) #活魚料理 #旬を味わえる #三陸産カキフライ #自家製タルタルソース #鎌倉 #御成町 #鎌倉駅西口近く

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神奈川県

和食

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自他共に認める料理人西川雄二の追っかけNo.1は私だった。 足の怪我を切っ掛けの断酒以来、その座から陥落の今年、丸々9ヶ月ぶり、8/23にオープンした[魚喰 まつもと]さんの暖簾を夜の開店時刻17:00にくぐる。 [Trattria INOUE]のフラットオープンキッチンから、[鮨 まつ本]さんの風情を引き継ぎ、小上がりは敢えて封印し、もてなせるカウンター10席のみの落ち着いたオープン割烹。若宮大路から地下に降りた閑静な佇まいの向こうに料理長を任された西川雄二さんが迎えてくれる。 開口一番「随分、銘酒を揃えたけど、今日の『神無月のコース』に一番合うお酒を❗」と告げる。 「季節も冷卸が出回りはじめていますが、中でもコレがお勧めです」と出された日本酒が、特別純米冷卸『あたごのまつ』(新澤醸造店/宮城県大崎市)(@¥600)。 【神無月のコース】(¥3800)は、 〈先付〉あん肝奈良漬け最中 〈 椀 〉ポルチーニ土瓶蒸し 甘鯛 〈八寸〉イクラ出汁漬け                 舞茸すり流し                 菊菜胡椒和え                 トマト浸し                 栗渋皮煮                 落花生溜まり漬け                 菊花土佐酢浸し 〈向付〉北海道 鰤                 佐島 カワハギ 〈焼物〉骨無し秋刀魚 〈強肴〉揚げ胡麻豆腐穴子載せ 〈食事〉ごはん、味噌汁、香物 遂に、あの遅れてきた"骨無し秋刀魚"を加えた旬のラインナップとなっている。 さて、冷卸『あたごのまつ』を口にすると、残念ながら私の好みではなかった。切り替え様とも思った。 ところが"あん肝奈良漬け最中"が、間違いなく進化した味を醸していると認識した辺りから"究極の食中酒"をテーマに作られた銘酒の真価を発揮、料理とシンクロして劇的変貌を遂げた味わいを呈し始めた(^-^) トラットリアを継ぐポルチーニ茸の旨みタップリの土瓶蒸しの中のふっくらとした真鯛を味わう頃には、この酒以外に今日は飲まないとまでに思う様になった。 そこに「これは快気祝いの気持ちです」と、"酢浸し甲羅皿"に載ったワタリガニが供された。硬いワタリガニの甲羅を三日三晩お酢に浸して柔らかくして押すとワタリガニ姿の甲羅皿が出来るのだそうだ。それに盛られた締まった身の旨さは格別(^-^) そして、リーズナブルな名物としてその名を欲しいままにした七色七味の八寸。一品一品を噛み締められる旨い酒と旨い肴である。 向付の鰤は見事に脂ののった北海道利尻産。カワハギは地元佐島水揚げ。勿論、肝和えで味わう。 いよいよ遅れてやってきた"骨無し秋刀魚"がユックリと時間をかけて焼かれた。 一年チョッと前「変わった調理法の秋刀魚です。開いて骨を抜き、苦みが旨い内蔵を戻して焼いた珍味です」といの一番に食べさせて貰った逸品の復活である。大根おろし、スダチ、梅干が添えてある。 これも明らかに進化した仕上がり。それにまさかの梅干の味わいが秋刀魚の苦みと梅干の酸っぱさが合わさり、コクと旨みと上品な甘さまでが楽しめる味のイリュージョン(^-^) 余韻を楽しんでいる中、お酒も進み、強肴として供されたのが、早くもランチ名物定着を果たした穴子を揚げ胡麻豆腐に載せ山葵で味あわせる逸品❗ タレの甘み、穴子の旨み、胡麻豆腐を揚げたコクに、山葵が全体をピリッと締めた味となっている。 そして、〆の土鍋ごはんは"落ち鮎"か"秋鯖"が選べ、鮎を選択。 旨さを出す為に一合のごはんと共に炊かれた鮎めし。食べきれなかったら持ち帰りも可。これこそ、ごはん好きにはかき込んで平らげそうな予感から、敢えて抑えた軽めの盛りで味わう。旨い‼️ こうして、西川流和食の妙を堪能し、今後益々進化する味の過程を追っかけてみたくなってきた。 尚、金曜の夜は、仕事帰りのご主人と奥様とが待ち合わせて訪れるパターンが多く、7時過ぎると混み始める。(実は、一番予約が入るのが土日で、しかもご夫婦、ご家族が圧倒的。平日女子会のコース需要も多く、狙い目は、意外にも金曜夜の早い時間らしい) #割烹 #進化する味 #旬の魚いろいろ #センスが光る和食 #鎌倉 #雪ノ下 #若宮大路

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神奈川県

カフェ

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鎌倉の、と言うより日本のカフェ・カルチャーのパイオニア堀内隆志さんが[cafe vivement dimanche](通称dimanche)を立ち上げたのが1994年4月。正に、その時歴史が動いたのだ❗ 以来、今年で25年、鎌倉には独自のカフェ文化が百花繚乱、発展の一途をたどった。しかし、当初はパイオニアにつきものの苦労もなさったそうである。 勿論、焙煎から抽出までを一貫して行うコーヒーの味わい深さは言うまでもないが、私は、所謂、"カフェ飯"のトップランナーにして鎌倉一美味しいオムライス【オムレット・オ・リ】(レギュラーサイズ¥850、ハーフサイズ¥500、大盛¥900)が大好物❗ 12:10 今日も満席なんだろうなぁと思いながら、ガラス越しに「一卓空いてるョ」とカフェの神の啓示の様な声が、重く垂れ込めた雲間の僅かな切れ目の青空から聞こえてきた。 迷わず、修学旅行の生徒さんも含めて賑わう店内に飛び込んだ。 すかさず、メニューとお冷やがもたらされたが「"オムライス"をレギュラーで・・・・・・それと、HANAKOの表紙を飾った"プリンパフェ"(¥800)を」とオーダー。 正に、危機一髪、表のベンチはほんの数分で待ちのお客様で埋まっていた。 程なく、ミニ野菜サラダとカトラリーが運ばれてきた。周りを見渡すと殆どの方々がオムライスを召し上がり、供されるのを待っておられた。厨房のドアから10皿程運ばれた後、私の元にも黄金(こがね)色のオムライスがdimancheオリジナル皿に盛られて供された。 見るからにフワットロの玉子にライスが覆われ、堀を埋める様にデミグラスソースが取り巻く様は、やはり、こがね色に映る。 先ずは、サラダを平らげる見せかけの余裕を示してはみたものの、一旦オムライスにスプーンを入れるともう止まらない。 「誰も取ったりしないから、ユックリお上がり」の声がした様な気がしたが、先に供された方々の10皿をごぼう抜きのスピードで完食してしまった(笑)(dimancheオムライスの禁断症状から漸く解放された気分) さて、鎌倉のオムライスには、昔ながらの老舗の味[浮(Buy)]さん(長谷)、バリエーション豊富な[Wordsworth]さん(御成町)、小振りだが人気の[ミルクホール]さん(小町)が特筆されるが、インスタ映え、味、盛り付け、食感等、カフェ飯としても、オムライスとしても一番はやはりdimancheさんだと思う。 そして、久しぶりのオムライスを堪能した余韻に浸る間に、食べ終えた皿が下げられるのと入れ替わりに"プリンパフェ"がもたらされた。(私の知る限り、コーヒー、イチゴに続く三代目パフェである) パフェグラスの口にピッタリはまったプリンに、プリンフラッグがはためくフォルム。(このフラッグは何種類かあるそうだ。私のはズバリ、プリン) 何人かの体験者から聞いた話から、私なりの食べ方を既に考えてあった。 パフェスプーンをプリンのカラメルとアイスクリームにまで届かせてひとかき。 カラメルがプリンとアイスクリームに絡まり三味一体の味わいを楽しむ。 きっと、他のカフェなら、いい年の男が嬉しそうにパフェを食べる図など、奇異の眼にさらされていたかも知れない。 だが、此処はカフェの聖地dimanche。遠来の中高生にも、カフェの楽しみ方には各々あって干渉しない、本来あるべき自由な雰囲気があることが漂っているのであろう。 大手を振って味わえた(^-^)v プリンとカラメルは最後まで残しつつ、食感と味の変化を楽しみながら完食する私流の三味一体方式は、我ながら大成功(^-^) こうして、奥のカウンターで堀内さんに、mustともいえるコーヒーを味わうことなく、実は奥様考案のオムライスとパフェを満喫したことを半分詫び、半分感謝していることを伝えた。 (尚、5/26 私の故郷金沢、新竪町商店街で開催の"新竪コーヒー大作戦"で今年も好評を博して完売されたそうである) 表に出ると、青空が広がり行列は長く延びていた・・・・・・ #カフェの聖地 #カフェ文化のパイオニア #絶品コーヒー #オムライス #プリンパフェ #鎌倉 #小町

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大船駅に着くや、仲通りを一気に抜けて、鎌倉を代表する"欧風カレー"を求めて[CURRY CLUB Cuillere]さんに向かう。 11:30 辛うじて二人掛けテーブルが空いていた。人気の程が窺える。 12年のフレンチの研鑽を経て、2013年から、所謂、スパイスのハーモニーを味わわせるカレーではなく、フレンチ技法のフォンを合わせ、チキンとビーフの2タイプのルーを駆使した9種類のメニューを提供されている吉原耕平シェフ。 そのメニュー名はチョッと長い。だが、特徴がよく解るネーミング。 *骨付き鶏もも肉のバスク風カレー ~揚げ玉子添え~ (¥900) 〈白ワインの酸味とパプリカの旨味のチキンカレー〉 *豚ホホ肉のポークカレー ~リンゴのロースト添え~ (¥1000) 〈クリーミーで円やかな甘口カレー〉 *じゅくり煮込んだとろとろビーフカレー (¥1000) 〈様々なスパイスと赤ワインの"THE 欧風カレー"〉 *季節野菜15種のベジタブルカレー (¥1250) 〈"ジャルディニエール"(庭園家)風カレー〉 *ブラックカレー (¥1500) 〈フォンドボーとアンチョビのコクが病み付きとなるイカ墨カレー〉 *湘南ポーク ロース肉のカツカレー (¥1500) 〈ロース肉150gに極力薄い衣をまとわせ豚肉の旨みを閉じ込めたカツカレー〉 *エビのアメリケーヌカレー (¥1700) 〈大振りの海老とそのダシと旨みを合わせクリーミーに仕上げ〉 *シーフードカレー (¥1700) 〈"スープドポワソン"(魚のスープ)をベースにした魚介類と野菜たっぷりの具沢山カレー〉 カレーは、スパイシーさだけで好みが決まるのでもなく、辛味、酸味、甘味のバランスと好みの一致が大切。しかも、具沢山となれば、迷わず【シーフードカレー】をセレクト。 (やはり、THE 欧風カレーの表記、ビーフカレーに一瞬心が揺れた(笑)) 程なく、STAUB製のココット鍋に、たっぷりのエビ、ムール貝、ホタテ貝柱、イカ、タコの魚介類と、パプリカ、ピーマン、ブロッコリー、ズッキーニ等の野菜たちが、まるでカレー風呂に浸かっている様に、熱々のまま供される。フライドオニオンとカシューナッツがトッピングされているライスと共に。 大きなキューイエールを使って、具材とルーをライスにかける。  魚介類はみな、食べ応えのある大きさと量。美味しさを味わう前に嬉しくなってしまう。 先ず、好物の大振りサイズのエビから味わう。ムール貝、ホタテ、イカ、タコと食べ進むにつれ、素材の良さもさることながら、丁寧な仕事が窺える旨さに溢れていた。  これにスパイシーさより、素材を活かすフレンチの技目指すシェフの心意気と腕の冴えを楽しむ。(これは、ハマる❗ 既に、ハマっているのかも・・・・・) さて、日本には、独自のカレー文化が存在する。 明治維新の富国強兵政策の一環として、英国に留学した海軍士官によってもたらされ、水兵たちが除隊し郷里に戻ることで急速に広まり、国民食と言われるまでの成長を遂げる。 一方、海軍横須賀鎮守府から広かった三浦・湘南のエリアは、温暖な気候とスローな雰囲気とが相まって、日本でもユニークで個性的な"カレー文化"を産み出し、定着させた。 英国海軍の系譜を受け継ぐ『英国カレー』 インドを中心とする『アジアンカレー』 そして、フレンチの技法をベースに洗練された味わいの『欧風カレー』 これらが、群雄割拠しながらも各々の味を提供し続け、その中の激戦区が鎌倉であろう。 『欧風カレー』に限定するなら、鎌倉では、江ノ電由比ガ浜駅そばの[鎌倉 勝沼亭]さんの伝説の味と[Cuillere]さんのフレンチを楽しめる味が双璧だろう。 辛さだけでなく、酸いも甘いも味わえる環境に暮らす鎌倉人の舌は一筋縄ではいかない。私も漸くその鳥羽口に立てるまでになったのだろうか・・・・・・ #欧風カレー #フレンチの技を楽しめるお店 #鎌倉 #大船

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神奈川県

カレー

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1年ぶりの[鎌倉 勝沼亭]さんで絶品『ポークカレー』を味わう(^-^) 洗練されたホテルオオクラのカレーと、西麻布にあった伝説のビストロ[勝沼亭]の欧風カレーの味の融合。 それを復活実現させてくれたのが、江ノ電由比ヶ浜駅直ぐのロケーション。 奇しくも、以前は、鎌倉カレー人気店[珊瑚礁]の味を決めた堀田シェフの[サンマリオHOTTA]さんだったから、この地は、高水準にある鎌倉カレーの味の基準となっている場所の継承でもあるのだ。 海浜公園で開催中の『鎌人いち場』もそこそこに、今日のランチは鎌倉一と多くの鎌倉グルメが認める伝説のカレーをいただきにやってきた。 13:25に、久々のドアを開けると、今、正に満卓だったテーブルを片付けられている山口ご夫妻に迎えられる。 一瞬の貸切状態(^-^)v いつものカウンターの定席に着く。 すかさず、ご主人が「まだ、召し上がっておられないポークカレーがごさいます」とのご案内。 聞けば、丁度一年前の10月に山口マダムのお父様、伝説のシェフがオープンから一年を経て、ようやく納得のいく"ポークカレー"が完成出来たので〈本日のスペシャル〉として《1日限定20食》での提供を開始されたそうだ。 (足の怪我もあって丸々1年ぶりの訪問となった次第。その間、鮮烈な味の記憶から、私の舌だけはひたすら訪問を望んでいたことになる) 最早、否やはない❗ 【スパイシー・ポークカレー】をオーダーする(^-^) ※単品(¥1000) ※ソフトドリンクセット(¥1230) ※鎌倉野菜サラダセット(¥1280) ※鎌倉野菜サラダ&ソフトドリンクセット(¥1470) 因みに、定番カレーは三種類。 〈何れも(単品価格)。勿論、セットにもできる〉 スパイシーカレーが、15種類以上のスパイスを使ったグルテンフリーカレーのチキン(¥950)とラタトゥイユ(野菜カレー)(¥1000)の二種類。 クラシックカレーが、ビストロ勝沼亭の味と伝統のホテルスタイルの黒いビーフカレー(¥1090)である。 また、お子様用バターチキンカレー(¥750)も用意されている。 続々と来店が続いた。美味しい噂は、現実となって伝播している様だ。 程なく、キャロット、ラディッシュ、グリーンリーフ等が盛られた鎌倉野菜サラダが出される。シャキシャキと噛む音がする鮮度の野菜たちに、淡い酸味の自家製ドレッシングがかけられている。 そして、深皿にポークカレーのルー、大皿のセンターにライスが盛られて供された。 ルーの真ん中に大きなポークの肉塊が1個。 ずっしりと重い。ライスのセンターに移し、カレールーを回し掛ける。 カトラリーにナイフはない。 ポークにスプーンを入れるとスーッと切れる。とても柔らかい。 一口サイズに切ってルーとライスを合わせて口に運ぶ。 ポークは、しっかりとした歯応えを感じさせるや、思った以上に更に柔らかく、続いて肉の旨みが溢れ出てきて、スパイシーなカレーの風味の登場となる。噛み進めると今度はライスの甘さも顔を出してくる。 味の五味のメリーゴーランドの早送りの後、ゆっくりとスパイシーさが口全体を支配する。 伝説のシェフが、お嬢様である山口マダムの説得に、長い沈黙を破り復活させたカレー。更に、一年をかけて納得する味に仕上げられて導入されたポークカレー。 ご高齢故に、定休日の月・火曜は、シェフの腰を据えての仕込みの日。 それを、水~日曜にマダムがお客様へ提供される。 (実は、ご主人は本業の休みにお店に立たれる。そのホテルマンを彷彿とさせる丁寧な接客から、当初、"常勤"と勘違いしていたがそうではなかったのだ) 〆にコーヒーが出される。 スパイシーなカレーの食後だから、少し深煎りのスッキリとしたビター感覚が心地よい。 明日、明後日は定休日。即ち、ヒョッとして、また新しい味の復活が伝説のシェフによって試行錯誤が繰り返されているかもしれない。そう思うと、ご無沙汰をしてはならないと肝に命じた。 #食欲の秋投稿キャンペーン #伝説のカレー #ホテルカレーとビストロ欧風カレーの融合 #鎌倉 #長谷 #江ノ電由比ヶ浜駅直ぐ

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神奈川県

イタリア料理

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旨味たっぷり、濃厚な味わいが特長の三陸産「春牡蠣」。 ずっしりと手にも伝わってくるこの旨さは、秋の出始めと春の名残の2回を味わってしまうと毎年恒例食べずにはいられなくなる代物。 濃厚さを特長とする三陸産は名残こそ、生より調理用に適し、特にクリームパスタの旨さが極致に達する。 ヒョッとして今シーズンのラストチャンスを逃したかもしれない。そんな不安を抱えながら、11:50 薬を受け取りだるま薬局さん隣の[TRATTORIA RISATA]さんの階段を上がる。 ドアを開けると渡邊オーナー(修&英恵)ご夫妻の笑顔の[リサータ]風お出迎えに加え、カウンターに座るや「アレですかァ⁉️ あります❗」との嬉しいお言葉。 早速【三陸産 大粒牡蠣と生青海苔のクリームパスタ】(¥1690)に【前菜5種プレート+コーヒー】(¥650)をお願いする。 ほどなく前菜5種プレートが供された。 ・イナダのカルパッチョ ・ブロッコリーとロマネスコの(ブロッコリー・シスターズ)のフリット ・ナポリ風アランチーニ(ライスコロッケ)青海苔添え ・キノコのブルスケッタ ・グリーンサラダ インスタ映えはしない、所謂、茶色のアンティパスト。 インスタ映えしないものにこそ、旨いものが潜んでいると言う私の持論を解っているシェフがニコッとしたところに、ご期待を裏切りませんとのメッセージが秘められていた。 一品一品、唸ってしまう旨さ。確かにビジュアルは食が進む大切な要素であるが、旨さこそ全てに優先する。 これを敢えて、お箸で味わう楽しさは格別。 でも、これは、まだ、ほんのプロローグに過ぎない。 まるで、大粒牡蠣を盛るために用意されたかの様な、お馴染みのRISATAパスタ用、純白のオーバル形状の深皿に、牡蠣のクリームパスタが盛られて供された。 出立ての頃に比べると遥かに成長した春牡蠣。フォークで持ち上げてみると、ずっしりとした旨味を内に秘め、美味しいエキスをクリームソースに吐き出したと謂わんばかりのフォルム。 もう、この誘惑に打ち勝ち、冷静でいられる心は持ち合わせていないとばかりにかぶりついてしまった。 旨味が一気に口いっぱいに拡がる。野蛮とさえ思われるかぶりつきに反して、その味わいは、三陸の山河の養分をしっかりと取り込み、養殖者の手塩にかけた努力、その濃厚な旨味と深遠さを帯びた、正に絶品の一皿を満喫させてくれる。 生青海苔が微かに磯の風味を醸し出してくれている。 しかも、シェフの心憎い配慮で、この春牡蠣とクリームソースにパスタがしっくりと絡み、食感をシンクロさせるために、アルデンテではなく、これ以上は茹で過ぎの一歩手前で上げられた茹で加減。 予てより感じていたものが確信に変わった。 鎌倉で、カジュアルに旨いパスタを味わうならまずはRISATAさん。仲間でも、ファミリーでも、ひとりでも、笑顔でお店を後に出来る楽しいお店である。 #トラットリア #旨いパスタ #三陸産牡蠣 #クリームソース #インスタ映えしないが絶品 #鎌倉 #小町

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神奈川県

洋食

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『鎌倉小町の美味しいお店は、2階を狙え❗』 それを証明してくれる様なお店[銀座 古川]さんが7/8にオープンした(^-^)v シチューとカレーの名店として、2001年から銀座で名を馳せ、今年2/11に惜しまれつつお店を閉じられた。待つこと半年、鎌倉若宮大路に面した[大路ビル]2階に、新しくお店を構えられた。 銀座での名物は、 *32種類のスパイスを使った欧風カレーの中でも、ビジュアルがユニークな海老フライとドライピラフ クリームカレー添え(¥2500) *本格フォンドボーで作られた特選和牛ビーフシチュー(¥2300) *全面クリームにおおわれた魚介のクリームシチュー(鎌倉では、夏の終わり頃に提供予定) と聞いていた。 だが、鎌倉は12席のお店でもあり、メニューを絞っての展開からのスタートの様だ。 手書きメニューを一通り眺めて、カレーやシチューを押しのけて、海老好き、カレー好きの私の視線は、 【ハンバーグステーキ シチュー ソースがけ】(¥2200)に釘付け❗ (実は、無類のハンバーグ好き) セットメニューのサラダ(¥200)と共にオーダーする(^-^) お箸とスプーンがセットされ、ミネラルウォーターが出される。 さて、此方は、36年間、帝国ホテルで勤務され、[ユリーカ]料理長も務められた古川善春さんによって開かれたのだが、僅か一年でご逝去。その遺志を継いで元タカラジェンヌだった奥様の百合美マダムと2代目智久料理長によって営業を続けられてこられた。 銀座時代は、"アイスティー"が、親交のあった紅茶研究家にして[ディンブラ]オーナーで紅茶著書も多数ある磯淵猛さんの『カレーやシチューの料理に合う』とのアドバイスによって供され続けられている。(惜しくも磯淵氏は、今年2/21に逝去されてしまった。それで、鎌倉では冷たいミネラルウォーターが出される) 厨房では、ハンバーグを作られている音が響く中、富士山盛りのサラダが供され、柑橘系のサッパリとした自家製ドレッシングがかけられ、日照不足で不作と高騰の野菜だが、新鮮なシャキシャキ感があり、ドンドン"お箸"が進む。 ドレッシングやアイスティーは間合いを見て幾度も勧めて下さる。 待つこと暫しハンバーグがごはんと共に供された。 まるで、地球創成期の地殻変動を彷彿とさせる、シチューソースの海から、クリームの渦を巻き起こしながら、今にも隆起してくる"ハンバーグ"アイランド。周りを付け合わせ野菜が散りばめられてハンバーグ諸島をお皿の上に形成。ビーフシチューと見紛う様な、こんなビジュアル見たことないと叫んでしまいそうである(^-^) ハンバーグにお箸を入れる。(敢えて、お箸でいただくことで、旨い"洋食"を堪能する気分が増してくるから不思議だ) しっかりと先代から受け継ぎ、ベースのブレはないものの、時代の変遷に応じて若干の変化がもたらされたであろうデミグラスソース。(そうでなければ、銀座で生き残るのは至難の業だったと思う) そんな時代に揉まれ、研かれてきた伝統の味を口に入れる。 丁寧に手ごねされたハンバーグと、名物ビーフシチューのソースの相性は素晴らしい味わいとなって、ハンバーグ好きの心を激しく揺り動かす。 私の味覚センサーは全開となって、野菜素揚げやローストを絡ませながら、少しかために炊き上げられたごはんと共に味わう。甘酸辛苦旨の五味が全て網羅された味わいを楽しませてくれる。 もう止まらない。序盤から一気にラストスパートがかかってしまい、アッという間に完食\(^o^)/ 店内は移転を知ったお客様で満卓となり、鎌倉在住の有名人も来られ、カレー、シチュー、ハンバーグに、小鉢アイテムなどを注文されて召し上がっておられる。 マダムと合間を見つけて厨房から挨拶に出て来られた2代目シェフは、とてもフレンドリーながら、ホテルのホスピタリティーでの接客をなされ、美味しく、気持ちの良いランチタイムを過ごさせていただいた。 次は、ビーフシチュー、夏の終わり頃登場する魚介のクリームシチュー、そして、カレー。チョッとお高いがそれに充分応える味と接客。 鎌倉にまた一軒、美味しいお店が加わった(^-^) #シチューとカレーの専門店 #帝国ホテルの味を継承 #お水代わりのアイスティー #高いホスピタリティー #小町の2階 #鎌倉 #若宮大路

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神奈川県

ピザ

児玉直彦

ピッツァ博士と称されるイタリア人の焼くドットリーノの四角いピッツァを食べずして、最早、鎌倉のピッツァは語れなくなった。 鎌倉の美味しい『ピッツェリア』には不思議な"符丁"、それを覆すとても美味しいピッツェリアが9/8、江ノ電和田塚駅近くにオープンした。 陽気なルイージさんと奥様のくみさんご夫妻が営まれる[ドットリーノ ピッツェリア ストゥッツィケリア]さん。 いままでの鎌倉の美味しいピッツェリアの符号は、例えば、BB、CC、DD、GGと店名を略すとアルファベットの重複であった。(最早、この法則は崩れた。+DPSになった(笑)) 雲ひとつない晴天の鎌倉。 グルメ・パートナーを誘って12:30に入店(^-^) 店頭には、パラソルを開いたテラス席もあって、お子さん連れのファミリーや既に常連となられたご近所の昼飲み男性グループ。店内は、女子会ランチ、ご夫婦、親子とバラエティーに富んだ客層ながら、何れもご常連か噂を聞き付けてやって来られた雰囲気。 ルイージさんの底抜けに明るい笑顔に迎えられてテーブルに着く。 白い壁と木地を活かした調度で設えられた明るくて清潔感溢れる店内に、ドットリーノの『D』をあしらったピザ窯が据えられている。(この数種類の木製椅子を眺めながら腰掛けるだけでも来た甲斐があったと思わせる優れもの(^-^)) メニューは、7枚に亘り記載されている豊富で充実した内容。 さて、珍しくどうしたものかと悩んでいると奥様が来られ、実に、簡潔に希望や好みも聞きながらアドバイスしてくださる。 11:00~15:00のランチセットは2パターン。 *ピッコロ(¥900)   〈3種類のピッツァからひとつ。ランチドリンク付き〉 *グランテ(¥1300)   〈9種類のピッツァか、(+¥300)の6種類のスペシャルピッツァからひとつ。サラダ+ランチドリンク付き〉 ピザは、トマトベースの本日のおすすめピッツァ、パートナーは燻製水牛モッツァレラ系をセレクト。 ドリンクはスパークリングワインを選び、チョッとハードで味わい深いチーズの盛合せとサンペレグリノガス入りのミネラルウォーターを別注した。 先ず、スパークリングワインで、思い立ってスケジュールが合わず1ヶ月半もかかったが念願叶っての訪問に乾杯。 キューブ状に切られたフォカッチャとサラダが供された。 そして、噂に聞いていた四角いピッツァが運ばれてきた。何度か東京で四角いピッツァは食したことがあるが、これは楕円に近い形状。回りがふっくらと香ばしく盛り上がっていて、焼加減抜群の6切り。 早速一口サイズに切って口にいれる。 この時点で、"鎌倉美味しいピッツェリアの法則"が定理ではなくなった。 流石、『ピッツァ博士』と称されたルイージさんのピッツァの噂が、私の実感となった瞬間であった。 トマトソースとチーズとピッツァ生地が、口の中でポンペイの大噴火の様な旨さの衝撃が起こっている。 (尚、奥様によると、この四角いピッツァは、シンプルに"食べやすい"からですと聞いた) 我に返り、一切れをお互い交換。 おい鰹的モッツァレラの味のコントラストと経験したことのない様なコクと旨さに感動。(即座に、仲良しご近所のピッツェリアで、日本一に輝いた自家製モッツァレラのBBしか比肩する品はないと感じた) ユニークなチーズ盛合せトリオをルイージさん自ら運んでくれる前にうまい、うまいと言いながらアッという間にピッツァを完食(笑) 単品として秀逸なチーズが、三味三昧の舌のクールダウンとなる味わい深さ。 デザートは、勿論、ティラミス❗なのだが、糖質オーバーと感じた私は、オーダーをグッと我慢した。その皿をチラ見すると、見ただけで美味しそうである。 口に入れた瞬間の表情の変化で、隠しても隠し様のない最上級の笑みがこぼれている(笑) こうして、初訪問にもかかわらず、一気にご夫妻に再訪を約し、次回はメニューにあった、揚げ茄子の入ったズバリ店名となっている"ドットリーノ"をいただこうと決めた。 こちらの一番のよさは、日本人の味覚に敢えて迎合せず、本場の味から日本人好みを揃え、中にイタリアらしさを差し込んだ巧みなメニュー構成と本物の旨さではないかと感じた。 残念ながら、遅かれ早かれ『行列のできるピッツェリア』になってしまうのは時間の問題かも・・・・・ #ピッツェリア #本場の味 #豊富なメニュー #鎌倉 #由比ヶ浜 #江ノ電和田塚駅そば

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神奈川県

カフェ

児玉直彦

『こんなカフェがあったらいいなぁ』と誰しもが思う、そんな夢を実現させてくれたカフェ(^-^) 鎌倉市役所通りのトンネルをひとつ過ぎ、佐助一丁目の交差点を右折、[佐助稲荷]さんの入口を過ぎ[銭洗弁天]さんに向かった左手に、アートと書籍を愉しめる真新しい[佐助カフェ]さんが10/25にオープンされた。 (鎌倉駅西口改札から徒歩12分1kmと意外に近い) 飲食業とは全く無縁の国際金融のエキスパートだったご主人島崎亮平さんと奥様のひとみさんが営まれる。 ご主人の長年の夢だったカフェを立ち上げ、業界ドップリの既成概念とは異なる、繊細にして大胆な拘りと展開が垣間見られる。 (不定休で11:00開店日没までが営業時間というのもユニーク。然り気無いが洗練されたインテリア、うしろストーリー(11/23~12/15)に紙で伝える展(12/20~12/26)の店内ギャラリーのアート展、店内閲覧用の鎌倉所縁の書籍を目下急速調達中でもある) 正に、小春日和の午後、やや日が傾きつつある冬のアフタヌーンティータイムを愉しもうと14:30にドアを開けようとすると、島崎オーナー自らドアを開けてお出迎えをいただいた。 暖かくなると大活躍しそうなテラス席に、入口と奥のテーブルスペースがあり、女性スタッフの及川奈美さんに、奥のスペース4卓のテーブルの一番奥へ案内された。(このテーブルには座ってみる価値あり❗ 何と新聞記事が、うすく転写されていた。また、テーブルを寄せてのグループ対応も出来そうである) 実は、もっと早い時期のランチタイムに伺ってキーマカレーとコーヒーをいただこうと思っていたのだったが・・・・・ 結局、葉山堀内の[イヌイットコーヒー]さんでオリジナル焙煎されたコーヒー【佐助ブレンド(HOT)】と和スイーツ【佐助焼き(つぶ)】をオーダー(^-^) お稲荷さまの化身お狐さま(お店ではサスケくんと呼ばれている)の焼き印が押された"佐助焼き"、生クリーム、酸味のあるイチゴ、シャキシャキのリンゴ、よく熟成されたキイウイが添えられた一皿に続いて、"佐助ブレンド"がサスケくんをあしらったオリジナルマグカップに淹れて、クッキーが添えられたウッドプレートがひとみ夫人によって供された。 実は迷った挙げ句、この佐助焼きをオーダーして大正解と思う様になる。 餡は、つぶと季節あんがセレクトできるのだが、私は熱烈なつぶ餡党。 どら焼き大好きなご主人が試行錯誤の末に、もち粉100%で焼き上げると香ばしさと餡の風味が一際引き立つと結論。これに生クリームとフルーツの酸味が合わさると正に絶品❗(膨張剤不使用で、しかもグルテンフリーでもある) これに、どちらかと言うと深煎りのビターさが特徴のイヌイットさんのコーヒーだが、柑橘やカシスの様な華やかな酸味とスッキリとした後味に焙煎された味わい。爽やかな甘さと上品なビターさのバランスが私好み(^-^) 居心地のよいスペースに接客(堅苦しくもなく、かといってアットホームに片寄り過ぎてもいないおもてなし。スローなもぐら叩きの様に、温かさと優しさがちょこっと顔を覗かせる感覚)、美味しいコーヒーと大好物つぶ餡のお焼き。最早、言うことなし(^-^) しかも、コーヒーに添えられたクッキーに、今週からデビューしたマスカルポーネチーズケーキももち粉が使われているそうだ。 "拘りのカフェ"を堪能し、次回はカフェメシとして早くも人気のキーマカレーをいただくことを約し、アッという間に和ませていただいたご夫妻の丁寧なお見送りを受けた。 カフェパラダイス鎌倉にあっても、チョッと教えたくない雰囲気抜群のカフェだが、このロケーションでは、最早、"賑わいのカフェ"となることは必至。住まいから1kmの地の利を活かしつつ、間隙を縫って通う気満々で、寒さも忘れて帰路に着いた。 #カフェ #居心地抜群 #もち粉のスイーツ #鎌倉 #佐助