Ryoichi Sato

Ryoichi Sato

モテるために生きる Instagram ryoichi3408 ◆職業 金貸し ◆拠点 H14名古屋,H18岐阜,H22盛岡,H26横浜,H29東京と拠点転々 ◆志向 食とお酒のマリアージュ,女を連れていける店,ひとり静かに佇める店 ◆嗜好 居酒屋,寿司,フレンチ,イタリアン,モダン中華

  • 165投稿
  • 5フォロー
  • 17フォロワー

好きなジャンル

  • フレンチ
  • ダイニングバー
  • ワイン
  • 創作料理
  • エリア(すべて)
  • />
    ジャンル(すべて)
Ryoichi Sato

Ryoichi Sato

excellent

広尾駅

和食

【軽快な和食と艶めいた男女】 南青山にあります当店スダチ。 過日は、傍らに携えた女性とランチに足を踏み入れた。 ◎外観と内観 ファミマが入るビルの地下1Fに佇みます。目印にファミマを覚えておかないと、通り過ぎるかもしれません。 当店もラ・ボンバンスも、大人の隠れ家がコンセプトでしょうか、看板に衆目を集める効果は期待されていない。翻せば秘密めいた空間であり、ワクワク。 階段を地下に潜り扉を開けると、間接照明が仄かに灯るシックな空間が拡がります。ランチ時でも、洒落乙でムーディーな雰囲気は抜群です。 ◎オーダー 8,000円(税/サ込) 過日のオーダーの他は、4,800円のコースがあります。ディナーは12,000円(税/サ別)の一本。 アペリティフにグラスのスパークリング(1,000円)を。ボトルの終盤だったようで、シャンパンセーバーでも多少気抜け。 連れ合いはガス入りの水で喉を潤す。 ◆前菜 茶碗蒸しです。アサリの塩気と磯の香りが、まろやかな茶碗蒸しの中で、寄り添いながらも確かな個性を発揮しています。 湯葉とチーズで表面を覆い、アサリの他には海老芋でしょうか、銀杏の代わりに秀逸な口当たりを生んでいる。上からオニオンスライスを揚げたヤツが、アクセントにオン。 趣向を凝らした秀逸な一品でした。フレンチのアミューズみたいなもん、一品で心を奪われた。 ◆八寸 色彩豊かで目にも楽しい八寸。これでもかと、春の恵みがふんだんに登場。 そら豆から時計回りに、イイダコの煮付け,蕗,銀タラの西京焼き,クリームコロッケ,蛍烏賊のジュレ,鮪とねぎのヌタ,桜海老と葉わさび。滋味溢れる素材の味わいを堪能する一皿です。 どれもこれも美味かった。スパークリングをペアリングしましたが、冷酒を合わせるべきだった。酒の肴に最適解。 ◆椀物 蛤と白子,蓮根のしんじょ 吸い物にすると、グンと香りが引き立ちます。蛤の塩気と弾性の強い食感に、白子の、ねっとり口内を占領するコク,シャクシャクと小気味よい蓮根の食感を、しんじょで一つに。椀物のおかわりなんて聞いたことないですが、いつか頼んでみようとおもう。 ◆焼物 アカガレイの一夜干し 煮付けでよく見るアカガレイ。焼いても旨いな。一夜干しにすると、余計な水分が抜けて旨味成分のイノシン酸が凝縮…教科書みたいなことを言っている。 ◆炊き合わせ 蟹身と白魚,大葉の揚げ物,椎茸が入った一品。具材から滲み出る旨味が溶け合い、格段に飛躍する風味が、得も言われない。旨味の相乗効果、Yeah。魚介と椎茸,揚げ物から出る風味は抜群旨いなあ。海苔とミョウガ,あられがアクセント。 ◆鍋 ・牛ロースのすき焼き,温泉たまご 一人前のポーションで、すき焼き。コースですき焼きが味わえるのは想定外。割り下に牛ロースと春菊,ネギ,豆腐のシンプルな組み合わせが、変にひねらず美味しい。温泉たまごに絡めるのは初体験、グッド。 ◆飯物 ・鯛茶漬け 胡麻ダレに絡んだ鯛の切り身を、土鍋で炊いたご飯にのせてかき込む。これは、見た目そのまんま、胡麻ダレのコクと塩気が濃ゆい。出汁を注ぐ前に、具材のみを口にすると、胡麻ダレが圧倒的なパフォーマンスで口内を席捲し、鯛の風味は些か仄かにさりげない。 出汁を注ぐとサラサラズルズルかき込めるのですが、出汁で胡麻ダレが中和される一方、鯛の風味はと言うと、舌が求める突き刺すような旨味は感じられない。 胡麻ダレの鯛茶漬けは、長崎などの西にみられる郷土料理ですが、当店のそれというより鯛茶漬け自体と、稚拙な味覚の相性がすれ違ったのだと思います。 ◆甘味 ・白い◻︎ー◻︎ー,イチゴのムースタルト 白い◻︎ー◻︎ーはグループの定番,スペシャリテなよう。視覚と味覚のギャップを驚きという。華原朋美が桃の天然水を世に出したときを思い出した。 イチゴのタルトは、一般的なそれより果肉の酸味と仄かな苦味が伝わる味わいで、フレンチの華麗で甘美なデセールとは趣きを異にした、和食らしいエンドロールを見たように感じます。 ◎推奨シーン カウンターに男女の対。供される品々の味わいは言うに及ばず、間接照明が演出するシックな空間に比して、白木のカウンターの向こうが放つ、料理人たちの整然とし淀みない調理も絵になります。 過日はランチでしたが、昼の時間帯でもムーディー群抜。テンポよい軽やかなコースに舌鼓を打った後は、明治通りの桜を並んで歩いて愛でましたが、夜の帳が下りてたら六本木のリッツカールトンにでも連れ込んだでしょう。 軽快な和食と艶めいた男女 広尾 スダチ である。 #ラ・ボンバンス系列 #軽快な和食 #カウンターの風情

Ryoichi Sato

Ryoichi Sato

excellent

広尾駅

割烹・小料理屋

【オトす女を傍らに】 都心一円を張り巡る線路網から、スポッと抜け落ちた空白地帯の西麻布。飲んで遊んで帰るには、些か利便性に眉をひそめる地帯です。まあ、シータク使えばいいのだけれど。昔の遊び人は、みな一様にそうしただろうし。 そんな西麻布に佇む当店ラ・ボンバンス。店名は、トリコロール語でご馳走を意味する日本料理店です。 過日はランチに訪問。 ◎外観と内観 マンションの地下1Fに佇む当店。傾斜の効いた階段を降りれば、薄暗がりにシックな扉が構える。 内観は、外観のシックな印象そのままに、間接照明と無機質な壁材,ツヤがかった一木のカウンターテーブルと黒革のシートが、ムーディーな演出です。これは、隣に女だった。 ◎オーダー 8,000円(税別) ランチやってるとは、訪問間際まで知らず。土曜限定で8,000円のコース一本の提供です。夜は11,000円(税/サ別)のコースを提供。 傍らに極上の女が佇む、いつかのディナーの下見に訪問。 ◆前菜 栗ー64ー2°ち8◯ん64 定番のユリ根を使い、口当たりにまろ味を出す。軽く焦げ目のついたホタテがゴロッと丸ごと浸かっており、口に含むと焼き特有の咀嚼に応える食感と、磯香を醸しながら真珠色の身が放つ甘味が口内を席捲し、確かな存在感。旨い。一皿がボヤけず、くっきり輪郭を見せてます。 ◆前菜 7 86芒果 Bird賊烏 モチーフは生ハムとメロンでしょう。組み合わせの妙を踏襲すれば、イケないわけはないマッチング。ただ、マンゴーが水々しさに過ぎた感があり、然程甘みが感じられず、生ハムの塩気も水々しさの前に、飛行機と竹槍のような印象。 火入れしたBird賊烏のクニュと弾力ある食感と、わらびのねっとりする食感の掛け合わせは、咀嚼に楽しい一品でした。やや火入れに力が入り、焦げ香ばしい風味がした。 ◆椀物 Eye7EyeO1 白身のアイナメが湛える脂は、汁表面でキラキラと光沢を放つ。魚の脂は旨いしキレいですね。 お椀の中に、蓮根饅頭がゴロりと入って、口に含むとシャクシャクとした小気味よいアクセントが伝わります。大葉とミョウガで、風味のアクセントもバッチリ。 ◆肉料理 4=9"♪ with Brownー1/2 2976巻 フォワグラが鮨ダネのように載っている。ニンニクを効かせたライスとフォアグラ。合わないはずがない、マリアージュ。金持ちには美女程に、わかりやすい組み合わせ。旨い。 鉄板焼き屋で、もう数千円払うからこの組み合わせを出してほしい。 ◆焼物 竹 +旬 火焼 シンプルストレートな一品。季節の息吹きを感じるには、うってつけの筍の独演。炊き合わせで、出汁とともに味わう筍の旨味も妙ですが、火入れで生まれる筍オンリーの旨味と食感もいいですね。 和食は味わいもながら、食感に秀でた食材,一品が多く供されて嬉しい。 ◆魚料理 3笑たたき 水気の多いサワラの身を炙ってタタキに。定番の鰹のタタキ同様、薬味がふんだん。クニュっ,グジゅっとした食感から溢れる身の旨味が痛快。 ◆飯椀 4♪45:30 しらすご飯です。食材は凡庸ですが、炊き上がりよろしく、ポロりとほぐれる米粒と、カリッとアクセントに心地よいしば漬けの食感,しらすの風味が妙。鍋で炊き上げたボリュームはやっぱりそうかの、2人前。こういうお店は2人で来よう、うん。 ◆水物 名物 白い◻︎ー◻︎ー&黒胡麻シャーベット 視覚と味覚にギャップを覚える一品も楽しいものです。口当たり爽快な定番に独創性を加えた二品で本日フィニッシュ。 過日は、このコースにドリンクを、泡三杯と日本酒は仙禽を一杯,ビア一杯で、締めて合計15,000円。スパークリングが一杯1,500円と、東京のレストランでは一般的な水準であり、気にせず飲んだら結構ヘベレケ。 雰囲気が酔いを後押しする感覚なんだよな、ムーディーな演出が。オーナーやシェフは相当に遊び人に違いない。 やっぱり、今度は夜に来よう。 オトす女を傍らに。 和食の大家が、豪勢な食材をこれでもかと用いる会席料理のような、荘厳な格調さとは違い、ライトでいて、キメるところはバシっとキマる、艶めいた男女の集う空間となりましょう。遊びってそういうもの。 遊び人の風情 オトす女を傍らに 西麻布 和食 ラ・ボンバンス である。 #西麻布の和食料理 #空間に惚れる #夜の帳が下りてから #ネーミングセンス #女はオチる

Ryoichi Sato

Ryoichi Sato

excellent

銀座駅

中華料理

【中華と和食の親和性】 GINZA SIXにある当店JASMINE。広尾に本店を構えるJASMINEの系列です。グループはH30/3時点で都内に4店舗展開しています。 過日はランチに賑やかな顔触れで訪問。 ◆オーダー 水仙花 3,500円 昼の予約は3,500円と5,000円のコースのみ。過日は、ライトに3,500円のコースをオーダー。 ドリンクは単品でルービーを注文。日本のビールは、和食であれ中華であれ、多彩なテイストに調和する万能の旗手である。 ・三種前菜盛り合わせ 四川料理の代表格であり、当店JASMINEグループのシグニチャーである、名物のよだれ鶏を含めた三種。 ナッツや胡麻を炒った香味と、黒酢やラー油,胡麻油の風味が鶏モモに合わさり、味覚に直撃する訴求力。コク深い辛味は、アペリティフとしてのビールを進ませ、この日飲むつもりはなかったのだが、前菜ですでに2杯目。 連れ合いも大層気に入り、追加で10羽分注文しようと高ぶっていたが、なるほどたしかに頷ける。 ほかには、鴨と黒酢のクラゲが供されました。いずれも前菜らしい、小気味よい口当たりと旨味が感じられます。 ・蕪の中華風ポタージュ 鯛の湯葉巻き添え 口当たりは滑らかで、そこはかとない風味がコースのつなぎ役に適解でしょうか、近時よく見かける蕪のポタージュ。 蕪だけですと、アクセントのない流動食ですが、鯛のすり身を湯葉で巻いた揚げ物が投入され、魚種特有の旨味を放ち豊かな味わいを生んでいます。 ・六種料理の重箱盛り 和食の重箱スタイルで一挙に六種登場です。 揚げ海老餃子きわみ蜜柑マヨネーズソース 香味野菜を巻いた国産牛ロースの湯引き 金胡麻ソース アオリイカの青紫蘇香り炒め 里芋の含め煮 蟹肉 上海あんかけ チシャトウと桜海老の胡麻油和え 古白鶏の焼きシューマイ 照焼き七味たれ 和食の中華の親和性を感じる一皿。里芋の含め煮と上海あんかけは、ねっとりした里芋の口当たりと出汁の風味が、蟹肉あんかけのとろみとマッチ。揚げ海老餃子は、柑橘の爽やかな酸味を纏い、油っこさを感じさせない海老マヨです。 ・主食 一品をチョイスします。 海鮮入りあんかけ焼きそば 叉焼とターサイのチャーハン 四川麻婆豆腐ご飯 麻婆豆腐ご飯をオーダー。 ポーションは少なめに見えますが、コースの一役でしたら十分なボリュームです。しっかり辛味が効いた一品でしたが、やや塩気に秀でた印象。 連れ合いはあんかけ焼きそばを頼んでいましたが、パリっと焼き上げた焼きそばに、あんかけのとろみと甲殻類の旨味が拡がる口当たりでした。 ・デザート 杏仁豆腐 ・中国茶 正味二時間の穏やかなひととき。賑やかな顔触れで訪れましたが、窮屈さと肩身の狭さを感じない、満ち足りる空間とコースの質量でした。大衆が集う商業施設に入る飲食店としては、一頭地を抜く水準の接客です。 店のコンセプトのとおり、中国料理が元来持つ正統な技や考え方を礎に、日本の四季、美感、食材、そしておもてなしの心といった日本らしさをかけ合わせた中国料理とサービス、空間がお出迎えしてくれます。 円卓を一組で囲う。食事をしながら談笑するのに、中華の円卓は打ってつけ。 ザギンの大衆 おもてなしマーベラス 中華と和食の親和性 JASMINE 和心漢菜 である。 #広尾のJASMINE系列 #よだれ鶏 #GINZASIX #家族連れ #中華と和食の親和性

Ryoichi Sato

Ryoichi Sato

good

平沼橋駅

ビストロ

【満足の手綱は客の手に】 30.2 言わなくても衆目周知の飲食店不毛な地域、横浜駅で気炎を上げるマーベラスダイニングが展開する当店イチニョ。当店に加え、和食の一如,鉄板焼き一如を展開しています。 和食と鉄板焼きは、それぞれ相応に良店だったため過日は、当店イチニョを訪ねた。 ◆立地 岡野の交差点を、平沼方面に2〜3分歩いた所に佇む当店。一如グループは、どうやらこの近辺をホームとしているようだ。立地はちょっと分かりづらい。隠れ家的なムードを演出する狙いもあるのでしょうか。 ◆オーダー 一休を通じて、飲み放題付の6品5,832円(税/サ込)を予約。 ドリンクは、ビールやカクテル,ワインと豊富に揃えており、程々の需要は満たせるラインナップ。泡はカヴァ一種のみですが、黄金色の雫をアペリティフに、飲み会スタート。 ・アミューズ ミニハンバーガー 一口サイズのハンバーガー。見た目も味わいも、よく知るところのハンバーガーです。ピンチョスの一つでしょうか、目に楽しくアミューズの役目を果たしている。   ・前菜3種 パテ・ド・カンパーニュ,鮮魚のカルパッチョ,トリッパのトマト煮 パテ・ド・カンパーニュは、ピスタチオの風味と食感のアクセントに、贓物と割いて圧縮した豚肉のねっとりした獣臭拡がる味わいがよかったです。 日本発の鮮魚のカルパッチョは、本場の牛肉のカルパッチョを超えて市民権を得ており、日本人の筆者には訴求する味わいです。単に刺身で供されるより好みかもしれん。 トリッパは、にんにくの芳香感とトマトの酸味が調和しており、飛び抜けた個性は感じませんが、食べ飽きない印象。 ・魚料理 本日の魚のソテー 身のジューシーさとクリームソースがマッチした一品です。皮目の香ばしさもよく、火入の妙が感じられます。 ・肉料理 豚姫肩ロースのソテー,ビーツのグレイビーソース 咀嚼に抗う弾力と滴る肉質の旨味,脂の甘みが拡がる一品。豚は脂が旨いとおもう。ソテーは、単純な一品ですが、かえって素材自体の良否と、火入の妙,添えるソースの適合具合が試されるが、今夜のメイン、ビシっと仕上げてありました。 ・パスタ 青木農園の旬野菜のペペロンチーノ ズッキーニとビーツ,しめじら野菜が爽快な味わい。単純な一品は、素材の味わいを感じられるからいいな。 ・デザート バニラアイス ラズベリーソース 2時間飲み放放付きで、この質量は、十分対価と均衡の取れた内容です。ただ、2時間の制約の中では、提供されるピッチが早く、ややもするとテーブルの上では、コース皿が渋滞を起こしがち。 かと言って、提供ピッチを緩めると2時間でのコンプリートは達成し得ないでしょうし、一方で、飲み放題3時間とするのも、経営上消極でしょう。この質量の提供で充足するように、顧客自ら姿勢を問うのが肝要かもしれません。 ◆推奨シーン 日常使いのデートか、合同コンパが適解。形態はビストロ,トラットリアといったスタイルに近しく、肩肘張らず気軽に訪ねるがよいとおもいます。 ただ、提供ピッチを考えると有意義なおしゃべりも程々に、一皿に向き合いながら軽妙なトークで互いの距離感を縮め、夜の帳の二軒目で深耕を深めるのが正解かもしれません。 満足する故、悩ましい。 食事の時間とおしゃべりの時間 エスコートし快適なひとときに誘うのも、モテるためには必須のスキル。 満足の手綱は客の手に キッチン イチニョ である。 #アミューズはハンバーガー #ドリンク充実の飲み放題 #小洒落た空間 #気軽なビストロ

Ryoichi Sato

Ryoichi Sato

excellent

渋谷駅

フランス料理

【渋谷から23区500万世帯】 処は渋谷。 丸の内や汐留,新宿といった高層ビルやホテルが建ち並ぶ街に比べれば、高層階からの眺望を求めるには、選択肢に限りがあります。 そんな渋谷で探してみた、過日の絶景。 当店、アビエントを訪ねた。 ランチに訪問。 ◆コース 7,300円(税/サ込) アペリティフにスパークリングがついています。銘柄は不明ですが黄金色の雫で喉を潤す。 【冷前菜】 甘海老と帆立貝のタルタル 蕪のエミュルシヨンとエクストラヴァージンオイル 花穂の香りをあしらって 口に含むと、海老の甘みと帆立の磯香が拡がる。エミュルションは乳化のこと。甘海老と帆立のタルタル,蕪が乳化して、ねっとりした口当たりを生み、掛け合わせの妙が豊かな旨味を湛えます。 帆立は単一の生より、練り混ぜて構成のベースとしたほうが、いい味出ている印象です。 【温前菜】 フォアグラのポワレ 金柑のコンフィチュールとヨーグルト,ガストリックソース メインはフォアグラですが、フォアグラのコクを際立たせる複層的な味わいを、取り巻きそれらが見事生み出している。 マデラソースやバルサミコなどが適合するソースでしょうが、砂糖漬けされた金柑の甘味と酸味を味覚のアクセントとし、ヨーグルトでまろ味を、苦味や心地よいエグ味をガストリックソースが醸して、味わいの奥行きと立体感が飛躍しています。 ソースはフレンチの真髄と言われますが、なるほどたしかに、ソースによって素材の放つ魅力がガラりと変わる印象です。 【魚料理】 鮮魚のムニエル エシャロットのクーリとドライトマト 焦がしバターとレモンの香り 過日の鮮魚はホウボウです。白身が湛える旨味がムニエルで凝縮されていますが、いささか焦がしバターもレモンも、アクセントが強きに過ぎた印象。 変にエッヂを効かせなくとも、クニュっとした舌ざわりから伝わる白身の旨味を前面に出すか、また別の食材を組み合わせることで、多様で多彩な味わいを生み出すのも解の一つかもしれません。 【肉料理】 豪州産牛フィレ肉のロティ 野菜のグリエを添えて  筋肉質なフィレを火入れの妙で、赤みを残してロティしています。 当店の一皿がどうというより、素材それ自体に対する好みであって、個人の狭量な味覚では、フィレってあんまり味がしない。いい肉質であればあるほど、雑味や獣臭もしないため尚のこと知覚に労する。 ジビエが市民権を得た今日、ロティなら鴨や羊,熊肉などが、赤身のもつ野趣溢れる味わいを感じられて、噛み締める喜びに直結する印象です。 【デザート】 パティシエによるケーキ 特筆ありませんが、コーヒーの苦味に適合していました。 コースは、冷温菜,魚肉,デセールにアペリティフがつき、質量ともに価格との均衡性が取れた満足のいく構成でした。個別の構成要素それぞれには、好みも含めて趣きを異にする感想を覚えますが、総じてランチに味わうには心地よい演目であります。 志向していた高層階の絶景ですが、過日は窓際を予約し、眼前眼下に代々木公園や新宿高層階のオフィスビル群を望む眺望を味わえたので、筆者も連れ合いも満ち足りた感懐です。 ホテルのレストランに期待するのは、安定と定番,そして景色。景色は夜景と盲目的に決めつけていましたが、日中の眺望もわるうない。 ランチは、サラダなどがブッフェスタイルで供するコースもあるようで、利用するシーンとすれば、傍らに極上の女を携えてよりは、気軽さにちょっとしたデートや、過日の筆者のように、賑やかなりしメンバーでの会食が適解かもしれません。 とは言え、ディナーの雰囲気はまた違ったテイストかもしれませんので、次回は東京23区500万世帯の夜景でも眺めにこよう。 A bientotはトリコロール語で、See you,またね。渋谷で23区500万世帯の眺望。 ア ビエント である。 #渋谷からの眺望 #基本のフレンチ #気軽さのデート #気楽な会食