Shuhei Kawakami
志木駅
もんじゃ焼き
【場所・雰囲気】 場所は志木駅南口のロータリーを出て、真っ直ぐ行って2-3分のところにある。TAIRAYAというスーパーが道路の向かいにあり、ちょっと歩いたところのビルの階段を数段登ったところにある。最初は鉄板焼きの居酒屋かと思っていたが、奥にあると掘りごたつが6-7個あり、非常に落ち着けそうな空間だった。 壁の横を見ると、サインがいくつかあったが、スポーツ選手や立教大生のサインが置いてあった。マイボトルらしきお酒もいくつか置いてあり、店員か店長と仲良く置いてくれそうな雰囲気があった。 【注文編】 だいたい外食で母と私と2人で食べに行く時は2もんじゃ、1お好み焼きを頼んで、足りなければ追加することが多い。今回は、以下の三品とドリンクを注文した。 ベビースターもんじゃ ハーフ 500円 もち明太子もんじゃ 1,000円 ミックス天お好み焼き 1,050円 烏龍茶 300円 ×2名 ここのお店はレギュラーサイズとハーフサイズの2つがあり、もんじゃの価格によって大体200-400円の差がある。お店のお姉さんから、もんじゃ2つにお好み焼きを頼むなら、もんじゃは1つハーフサイズにすべきと勧められたため、素直に今回はベビースターもんじゃをハーフサイズで注文した。 【焼き準備編】 先にもんじゃが2点出てきた。良く生地を見てみると、キャベツは非常に細かく切ってあり、芯も見当たらない。太麺が上に乗っかっていたが、色が薄い気がした。母がすかさず店員のお姉さんに味付けを確認したところ、ここはどうやらソースと醤油はお好みで入れるらしい。なるほど。味の調節は客任せかということがわかった。もんじゃの焼き方の説明をした方がいいか聞かれたが、1もんじゃリストとして店員のお姉さんと店長らしき人物2人で切り盛りしているところをわざわざ邪魔するのもと思い、断りを入れた。他のテーブルを見てみると、店員のお姉さんが焼いているところも見かけたので、もんじゃ焼きを自ら焼き辛い人(家族連れの方等)はお願いした方がいいかもしれない。 そんなわけで、混ぜの作業に入る。スプーンがしっかり1つずつ付いており、基本的にソース派だった我が家はソースを先に入れ、母からの要望もあり、醤油を少し垂らした。ベビースターと明太子は別々で用意されており、店員のお姉さんからは先に混ぜるのも、後から鉄板の上で混ぜるのもということだった。忙しいのにズケズケ聞く母を見ながら、相変わらずだなと思いながらも、数年前にその点を指摘したら「おばちゃんだからしょうがないじゃん」という極めて非合理的だが母らしい答えが返ってきたことを思い出す。幼少期に読んだ堀田かつひこ先生の「オバタリアン」の漫画を思い出しながら、私はどのようにもんじゃを作るか母に伺った。我々はベビースターは後からかけ、明太子は混ざった方が美味しいため先に混ぜるようにした。 【焼き実食編】 もち明太子味は味が濃いため、先にベビースターを食べようということで焼き始めた。具材だけで定番の土手を作り、真ん中に出汁を注ぐ。しばらく焼き、外の土手から中方向にもんじゃ焼きのヘラを掻き分け、下にできたおせんべいを取り、焼けてない面を鉄板に押し付けて少し焼いてから食べる。うまい。 あまり粉っぽさは感じず、食材の味が分かるような出来だ。ベビースターの麺だけでなく、太麺も混ざっていること、キャベツが細かく刻まれているところが個人的にはポイント高い。自然とヘラが進み、一気になくなったので、次のもち明太子もんじゃに取り掛かる。 現代のもんじゃ焼き界隈で最も人気を勝ち取っているのは、もち明太子「チーズ」もんじゃである。しかし、母のこだわりでチーズがあるとただでさえ味が濃いのにさらに濃くなってしまうことと、焦げやすい点があり、入れないで注文したいと良く言っているので、2人で食べるときはだいたいチーズは入れずに食べる。ここでベビースターと違って思ったことは、このKintarouで出される明太子が美味しい。素の素材が辛すぎず、鱈子が新鮮だと感じてしまう。これは、間違いなく看板と謳える逸品に違いない。 ミックス天お好み焼きについても、同様にキャベツが細かく切られており、山芋と思えるふんわり度も高く、満足のいく一品だった。母と私が食べる量としては十分過ぎることもあり、満足した我々は店を後にした。 【総括】 他にも美味しいお店はたくさんあるだろうが、志木という田舎過ぎず、都会過ぎないローケーションでお好み焼き・もんじゃ焼きが食べたい者によって都合良く設置してある店舗だった。また母と来ようと思う程には、いい店だったことは間違いない。