Tomiyasu Mio
新宿御苑前駅
バー
《果報は寝て待て—予約困難店へ@中目》 大袈裟ではなく瀕死の重症の5月からの絶不調をズルズルと引き摺り、ようやく社会復帰が出来始めた頃、中目のクィーンから有難いお誘いが。 全くの棚ぼた、二つ返事でその日を迎える。 彼女とは駅で待ち合わせ、募る話をしながら、ググりながらお店へ向かうが、又、今回も一度で辿り着けず…期待を裏切らないクィーン♡ 横から見ると小さな小さな看板、正面にはドドーンと白い立派な暖簾。 仄暗い店内は驚くほど小箱、オープンキッチンの中は活気にあふれていた。 初めましての男前、お2人はIPA、自分はスパークリング、3人で乾杯をしながら楽しい帳の開く予感。 メニューの説明があり、アペタイザーを4品ほどオーダー お通しは揚げたてポテトチップス、インカのめざめのコクにトリュフ塩がフワッと香り、いくらでもイケる。 ・初ガツオ厚切りカルパッチョ 厚い厚い!3cm程はありそうな厚さのカツオにガスパチョのソース。 銚子のカツオ、程よく水分が抜かれムッチリとした食感と濃厚な旨味、コレが初ガツオだなんて驚き!初ガツオとは思えない濃厚な旨味、キチンとした仕事あってこそのこの食感と旨味。 ガスパチョのソースが薬味としてのお野菜全てまとめ、これだけで薬味の複雑な香りや味わいが楽しめ、ムッチリ濃厚なカツオと絡み、ガツンと来るが、相反するなんと爽やかな旨味。 そして白ワインは南アフリカのシャルドネ、コクが有ってフリットとまぁよく合う! ・アナゴのフリット サックサクのフワッフワ、こんな食感初めて! とってもとってもフワフワ軽い衣、でもちゃんとサックサク! 紫玉ねぎのピクルスのトッピング、可愛らしい姿ではあるが、ちゃんとアナゴがフリット衣の中で脱水調理され濃厚なアナゴの旨味と香りが広がる。 こんなに美味しいフリット頂いたことがない! ・サマーポルチーニのカツレツ コロコロポルチーニ、レモンを豪快に絞って頂く。 きめの細かいクラムで揚げてある為油っぽさは皆無、薄くしっかりとした衣に閉じ込められたポルチーニは、歯を立てるとお口の中で両手を広げたように香りを放つ。コリコリサクサクとした歯触りも一興、ワインの為に生まれてきたような一品。 次はお料理に合わせ南アフリカのピノ・ノワールを、初めて頂くワイン、クルーガー・ファミリーワイン、フワッと華やかな香り、ピノ・ノワールのコクや旨味はちゃんと、タンニンはやや少なめ、このお料理達には最高の相性! ・名物 炙りカチョカヴァロのブルスケッタ キッチンのグリルの上に吊るし、ユラユラと時間をかけてこんがりと焼いたもの、バゲットの上に載せてサーヴィスされる。 少しコゲた香りが堪らない、濃厚な旨味が赤ワインを誘う。 ラクレットのようでラクレットより軽いが風味が強くかなり好み。 ・黒毛和牛のハツ サックサクの歯応え、周りの焼かれた部位と内側の食感の違いがとても印象的、ニンニク醤油でするするいける。 ・豚の肩ロース 豚大好き! 肩ロースの赤身と脂身のバランスが最高! 噛むほどに肉汁と旨味が湧き出る、レモンとマスタードで十分に美味しい。 ・あか牛のイチボ 焼き方が素晴らしい、断面は真っ赤だが、肉汁が一切こぼれない、火入れがキチンとされている証拠、その代わり噛めばお口の中は肉汁パーティー! ・名物ミートソーススパゲッティ スパゲッティの上にドーンと炭で焼かれたハンバーグが乗って来る、それをテーブルの上で崩しソースを混ぜ合わせチーズを雪のように振りかけ、濃厚ウマウマの素晴らしいボロネーゼパスタに仕上げる。 このシズル感と振りまかれる香り、皆の歓声とともに素晴らしいプレゼンテーション、頂いて又、美味しい歓声! コレは必食! ・トマトのパスタ 濃厚なフルーツトマトがゴロゴロ入った文字通りトマトのパスタ。 フレッシュなトマトの香りと旨味、ほんのり甘酸っぱい香りが見事に〆を飾る。 長年コメントのやり取りはしていたが今回初対面の男前クンは相当なグルマン、お皿やワインのオーダーも抜群のセンスでサクサク決めて頂き、妙齢女子2人はかなり愉しめた。 美味しいお料理を囲み、楽しいお話しは進む。 そうそう、カツオのカルパッチョのガスパチョソース、クィーンは『あ、これガスパッチョ!』って…東京ガスの回し者か(⊙⊙)‼ いつも抜けまくりの可愛いかおりん、今回も楽しませてくれて有難う♥︎ そしてこの後、3人の大好きなとっておきのお店へGO! "炭ときどき薪" さすがTログ3.94、小箱でもあるが予約困難の理由が分かる。 お味と付かず離れずのホスピタリティの良さ、クセにならざるを得ない。 又、ご一緒致しましょう、次回8月の予約が待ち遠しい。 #肉イタリアン #中目黒 #予約困難店 #名物ミートソーススパゲッティ