千駄ヶ谷にある、昭和の香りが漂うカジュアルなステーキハウス。肉にかぶりつきたくなったら親しい人と4人以上で行くのがお約束。おすすめは1kgから受け付けるリブローフ塊肉ステーキ1万円。気分はもうギャートルズです。店内にある暖炉のような窯で、豪快に炭火焼きしてくれた後、テーブルの上に設置された簡易鉄板の上で好みで焼き増し。鉄製の皿も高温に熱せられており、三段構えで焼きたてを饗する配慮が素晴らしい。
ワインはこだわりは感じませんが、甲州勝沼産でさらっと飲みやすく、これはこれで良いな、と思わせるのが老舗の実力か。ライスを頼んで、鉄板に付け合わせとニンニクを合わせてぶち込めば、ガーリックライスに。常連はこれで〆るようです。ともかくシンプルで豪快。お店の方も品良くカジュアルでマイペース。面白いのは客層で、あくまで品の良いご家族連れか、男2人。もう軽く20年は通っていそうなご家族連れ6人は、妄想するに、高度成長期の商社マンが家族サービスで地元の高級ステーキハウスに連れて来て、それ以来家族の定番です、的な。男2人は近場でアパレル事業をしている若手社長と右腕専務といった風情。近しい同僚や部下、家族とわいわい楽しむのにうってつけのお店。名店です。 #いい肉