Chan_Tarai

Chan_Taraiさんの My best 2015

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1

東京都

居酒屋

Chan_Tarai

なぜか深夜23時過ぎに開店するカウンター6席のみの居酒屋。 町屋駅から徒歩十数分という辺境に建つあばら屋は、裸電球がふたつ灯るのみで看板は無し。 オマケに店内のお品書きには値段も無いという一見さんには異様にハードルの高い店だ。 この日はレモンハイを2杯と、出汁が効いて刻み玉ねぎがたくさん入った見てくれは悪いけど実に旨い玉子焼、〆に筋子のおにぎりをもらった。 店内に流れる「ラジオ深夜便」に耳を傾けながら頬張る握り飯の旨いこと! 〆て1400円。お代がいくらかはマスターの胸三寸。たいがい1500円なんだけど、時には2500円だったり、人によっても違うみたい。今日はなぜか100円安かったな。 レモンハイ2杯飲んで玉子焼食べておにぎりまで食べて1400円だかんね。 余所でしこたま飲んで来た〆についつい寄っちゃうんだよなぁ…

2

東京都

居酒屋

Chan_Tarai

小岩の住宅地にひっそり佇む「銚子屋」。 周りに飲食店なんか無いスタンドアローンな居酒屋なのに、なぜか年中無休、朝の7時から夜の10時まで営業してる。 トタン壁を茶色く塗装したシャビーな建て物はヤケに味がある。 カウンター8席、小上がりにテーブル席2つの小っちゃな店。土曜の3時半という中途半端な時間帯にも関わらずカウンターは4席が埋まっていた。 チューハイ(270円)を頼むと、おネエさんがカウンターの上に置いたジョッキに、なぜかサントリーの角瓶に入った焼酎とDRINK NIPPONの冷えた炭酸をドボドボと注いで、最後にレモンスライスを浮かべてくれた。 お通しの茹でたゲソをつまみにチューハイをグッと呑る。クゥ〜、昼酒は効きますな。氷無しなので薄まらないのもいい。 あじさしみ(400円)をもらう。脂が乗ってて旨い。量も充分だ。 テレビでは先日亡くなった原節子の追悼で「東京物語」が流れてる。 笠智衆も東山千栄子も杉村春子も山村聰も三宅邦子も大坂志郎もとうに亡くなった。主要キャストで存命なのは香川京子くらいか。 何度となく観てる映画だけど、銚子屋のカウンターで眺める東京物語、ヤケにハマってる。今がいつの時代か分からなくなる。 もう使われていない4本足のステレオセットやジュークボックスが小上がりの端に置かれている。ここは時が止まった酒場だ。 チューハイ2杯飲んだら、いい塩梅に酔いが回った。〆て940円。 さてと、自宅の町屋まで京成で帰ろう。

3

千葉県

定食

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船橋探訪3軒目、花生食堂。今回の船橋探訪最大の目的がコチラへの訪問。 いやぁ、この店構え、映画のセットのよう… 昼前、暖簾をくぐると、すでにジイさんバアさんでカウンターは満席。テーブル席でオッさんと相席。なんつーか地元爺婆のコミュニティなんですな。 酎ハイ(420円)と肉豆腐(350円)を注文。 みなさん書いておられるようにこの酎ハイ、まろやかで美味しい! さっきからお勝手でおかみさんが氷を砕く音が聞こえてたけど、このかち割り氷の姿がいいよね。 鳥肉、ネギ、豆腐に甘ジョッパイたれが染み込んだ肉豆腐も優しい味わいで、口がほろほろ喜んじゃう! あー、平日休みの昼酒っていいなぁ… 船橋、だいすき!

4

東京都

居酒屋

Chan_Tarai

高円寺・阿佐ヶ谷散歩1軒目。土曜朝10時。超ディープな朝飲みスポット「家庭料理 ふるさと」。 末枯れた一軒家の引き戸をそっと開けると、小上がりと思われる場所に、女将さんがこちらに背を向けて布団をかぶって寝ていた… 「あのぉ、やってますか?」。間を置いて遠慮がちに2度声をかけると「いま起きるから」。「じゃあ酒買ってきます!」。 ここはチャージ千円払うと、女将さんがテキトーに“家庭料理”を出してくれる。酒のメニューも一応あるみたいだが、持ち込みも自由。 近所のサンクスで酒を買って戻る。 布団の上にちょこんと座った寝起きの女将さんが話し相手をしてくれる。「寒い? 今エアコン付けるね」「テレビ見る?」。なんなんだこの生活感。 あ、そういうんじゃないからね。女将さんは昭和9年生まれの御ん齢80才。 今じゃ女将さんが寝泊まりしてる、この末枯れた小料理屋も40年前は連日連夜大いに賑わったそうだ。 「なんか出すから」。女将さん、厨房で作り置きの豚生姜焼き、れんこんとナスの炒め物を温め直して持ってきてくれた。 おいらの酒に、女将さんは急須で淹れたお茶で付き合ってくれる。 デザートに山梨から送ってきたという立派な柿を出してくれた。女将さんの真似をして皮ごとかぶりつくと、こいつは旨い! なんなんだろうな、この店。なんでおいら1時間前に知り合った親と同世代の女将さんと宅飲みしてんだろう… さて、そろそろお暇するか。「また来ます」。女将さんと約束して、建て付けの悪い引き戸を後ろ手でそっと閉めた。 【高円寺・阿佐ヶ谷散歩】 1軒目:家庭料理ふるさと

5

神奈川県

居酒屋

Chan_Tarai

横浜に来たら必ず立ち寄るのが「市民酒場みのかん」だ。 横浜と言っても場所は京急神奈川駅と仲木戸駅のあいだ、第一京浜をちょっと脇に入った殺風景なロケーション。 朝10時の開店直後に訪問。10席あるカウンターの一番手前に座る。 ウイスキーハイボール(260円)を。ここは酎ハイ(340円)よりもハイボールのほうが安い。 もちろん銘柄は国産の安酒(メルシャン OAK MASTER)なんだけど、デカめのタンブラーにたっぷり注がれてるのがウレシイ。炭酸キツめで旨いんだなぁこれが… ロハのおでんも気が利いてる。この日はガンモとじゃがいも。 花冷えでちょっと薄ら寒いのでゆどうふ(180円)をもらう。 湯豆腐って言っても温っためた奴ね。ネギとかつぶしが載っかってて、これに醤油をかけて食べる。絹豆腐の滑らかな食感がいいや。 ここの質素なつまみの数々、とても味わいがある。店を切り盛りするおやじさん、中を受け持つおかみさんの連携した動きも無駄がなく気持ちがいい。 〆て440円。ご夫婦の年齢を考えるといつまで続くか分からないけど、可能な限り足を運びたいお店だ。 (訪れた日のお品書き) トマト180円 きんぴら200円 メンマしなちく200円 ゆでたまご150円 ゆどうふ180円 おしんこ150円 ほたるいか300円 もつ煮300 かまぼこ220円

6

東京都

定食

Chan_Tarai

船橋で3軒行ったあと、京成で自宅の町屋に向かう途中、ドアが閉まる寸前に堀切菖蒲園で途中下車しちゃった。 駅前の「大衆食堂 一八(いっぱち)」。末枯れっぷりがハンパない。ココ、食べログ載ってません(笑)。 カウンター席に腰掛け、ボール(300円)としゆうまい(250円)を注文。 玉ねぎときゅうりにマヨをかけたサラダをサービスで出してくれる。 隣りに座ってた常連らしき姐さんと何の気なしに話してるうちに、浅草にあった日本酒の名店「松風」の思い出話に花が咲いた。 松風知ってるなんて、お主やるな!である。日本酒を三杯までしか呑ませない。ここできれいな酒の飲み方を覚えた人も多いだろう。 姐さんは59歳のヤンちゃん。町屋に住んでると言ったら、三河島育ちだと、ここでも意気投合。町屋の浜作もんじゃ会館でヤンちゃんの名前を出せばサービスしてくれると… ヤンちゃんとおしゃべりしてるとママが、あちらの方から、とみかんをくれた。 目をやると店の奥手に小上がりがある。「ごちそうさまです!」と声をかける。 あっ! これがMiyamuraさんが書いてた例の小上がりか! やけに小上がりの位置が高い。寝台車とか押し入れベッドとか高床式倉庫の趣き。笑うね! 〆て550円。ママさんも常連さんもなんかとってもいい感じ。 ゼッタイまた来よう!

7

神奈川県

その他

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鶴見線沿線ひとり旅の6軒目は、仲通商店街の「立花屋食堂」。今回一番印象に残った店だ。 年季の入った店構えがいい。気付いたら暖簾をくぐっていた。 中に入りキョロキョロ席を探してると、「初めて?」と声をかけてきたのは店の人じゃなく常連さん。 「はい」と答えると、「好きなモン、そこから取るといいよ」とおかずの並んだ冷凍ケースを指差す。 おー、色々あるじゃん! 煮物、炒め物、焼き魚… 赤ウインナーの小皿を取ってパイプ椅子に腰掛ける。「チューハイありますか?」とお店の人に声をかけると、「焼酎水割りしかないの。あとはビール」。「じゃあ焼酎水割りで」。 ほかの常連さんもみんな思い思いのつまみで一杯呑ってる。 それぞれ一人客のようだけど、仲良く世間話やライトな猥談に興じている。楽しそうだなぁ… いつの間にか話の輪に入れてもらってた。来週みんなでやるカラオケ大会の話になって、唯一お酒を飲んでいない中国人のオバちゃんから、お兄さんもよかったら来ないかと誘われた。 「町屋に住んでるんで無理かも…」と返事をすると「よかったらね、ホント楽しいんだから」と微笑んだ。 社交辞令でもなく、押し付けがましいワケでもなく、ナチュラルに誘ってくれて、とてもウレシかった。 お会計〆て600円。あー、あまりにいい気分! おいら今シアワセ! 【鶴見線沿線ひとり旅】 1軒目:浅野商店 2軒目:豊嶋屋酒店 3軒目:村田屋酒店 4軒目:上州屋酒店 5軒目:おきなわ亭 6軒目:立花屋食堂 #横浜を応援

8

東京都

カレー

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スカイツリーのふもとの居酒屋兼食堂「きくや」。 最寄りのタクシー会社のドライバーさん達が常連客ってことで、深夜2時半に開店する。 店の末枯れっぷりと背後のスカイツリーのコントラストがたまんない。 土曜の朝10時。牛乳ハイ(370円)とカレーライス(300円)を注文。 千住「大はし」のオヤジさんにも似た、老齢で細身のマスター。使い古しの白衣が妙に似合ってる。 隣りの大テーブルでは、たぶん地元の自営業のお仲間達が6人でメートルを上げてる。 向島の料亭を知ったかぶってしゃべる人、囃し立てる人、茶化す人、気の置けない仲間どうしのあ・うんのコンビネーション。 あとは競馬の話、借金の話… よしんばとか、高利貸しとか、録音機とか、いちいちワードが古い。聴いてるだけで楽しい。 カレー、めっちゃ旨い! 市販のカレールーを混ぜたものらしいけど、豚肉がゴロッゴロ入ってて、じんわり汗をかく程度の辛さがいい。付け合せのきゅうり漬けも合ってるね。 なんか小さい頃、ウチで食べたカレーを想い出す。 牛乳ハイで口を濯ぎながら、カレーを黙々と口に運ぶ。 そういや、カレーと牛乳の組合せって包丁人味平のミルクカレーみたいだなって分かる人にしか分かんないか。 この店、なんか安らぐなぁ。また近々寄らせてもらいます!

9

神奈川県

居酒屋

Chan_Tarai

ぶらり途中下車の旅〈京急編〉の8軒目 は、鶴見線「国道駅」のガード下トンネル内にある「やきとり 国道下」。 7軒目の「COFFEE PLAZA やまびこ」からは徒歩12分の距離だ。 16時開店ってことで、20分過ぎに行ってみたら、すでにカウンターの7席はいっぱい。壁際の小っちゃな2人掛けのテーブル席が空いていたので、丸椅子に腰掛ける。 キリンラガーの大瓶とやきとり(レバ、かわ、かしら〔こめかみ〕、つくねの4種)を注文。 値段分かんなかったんだけど、会計したら〆て700円だった。安ッ! ひさびさのラガー、やっぱうまいな。ここいら辺の飲み屋はやっぱキリンだよね。 店のアングラな感じもいいし、やきとりもなかなか旨い。 なにしろ昭和歌謡のBGMがいい。 街の灯り、もしかしてPart2、草原の輝き、わかれうた、春よ来い、YES・NO、氷雨… ♫飲ませて下さい もう少し 今夜は帰らない 帰りたくない(氷雨) これ以上居たらホント帰れなくなる気がしてお会計。 国道駅と国道下。こんな東京近郊なのに旅情があるよな。 【ぶらり途中下車の旅〈京急編〉】 日ノ出町駅下車 1軒目:高橋うどん店 2軒目:埼玉屋食堂 3軒目:大沢屋 黄金町駅乗車 神奈川駅下車 4軒目:みのかん 仲木戸駅乗車 京急鶴見駅下車 5軒目:中村屋酒店 6軒目:丸松屋商店 7軒目:COFFEE PLAZA やまびこ 8軒目:国道下

10

東京都

定食

Chan_Tarai

東京都指定民生食堂「下総屋食堂」。両国国技館の最寄り、旧安田庭園のほど近くにある。 年季の入った建物。下総屋食堂の「堂」の字が取れちゃってる。 サッシの引き戸を開け、暖簾をくぐる。 土曜のお昼前、客は居ない。オヤジさんが所在無げにテレビを見てる。 「ごはんですか?」の問いかけに、左手をあごの横でクイっとやって、「こっちで」。 瓶のサッポロ黒ラベル(600円)にポテトサラダ(200円)。 コップでビールちびちび呑りながら、ボリュームたっぷりのポテサラをつつく。食堂で昼酒、イイねー‼︎ ぜんまい(200円)を追加でもらう。味付けがイイ塩梅だ。 ここ、ひじきとか、おからとか、里芋とか、おひたしとか、たまんないな。みーんな200円だよ。 女性の2人客が入ってきた。惣菜をハーフ&ハーフにしてもらって、色んなおかずをテーブルに広げてごはんと味噌汁。うまそーだなぁ。 さて、こちとらそろそろ引き上げますか。ジャスト千円。ごちそうさま!