Koichiro Nagata
いかがわしい店が立ち並ぶソイ22の奥にある。 突然会食の代打を務めることになり、郊外での打合せから戻って来るが、お約束の渋滞。 クルマを降りて2キロ歩いて汗だくで30分遅れて合流。 先付は玉子豆腐ウニ乗せ。ちょっと塩辛いか。 八寸は5種盛り。揚げ物が一品あったが、遅れた私のためにも揚げ立てを用意してくれた。 ありがたい。 お造りでやっと他の3人に追いついた。 蓮の葉に載っている。 蓮、たまたまタイ語でbuaと発音するのを知っていて、うれしい気分になる。 マグロ赤身と中トロ。 真鯛の子持ち昆布巻き。 鯵と鱧。 梅干しは唯一苦手だが、我慢し鱧の梅肉乗せをいただく。 幸いにしてあまり気にならない。 刺身はどれも日本クオリティそのまま。 熟成させるので、キトキトでなくて日本から空輸してもハンデにならないのだろう。 つまのキュウリはカエルさん。 お椀はホタルイカの茶碗蒸し。 ダシの旨味と香りが素晴らしい。 目と嘴と背中の筋を丁寧に取り除いたホタルイカの肝の旨みまで際立っている: 焼き物はシマアジの塩焼き明太のせ。 ドライな鍋島とベストなマリアージュ。 添えられているそら豆もいい。 揚げ物は鮑のクリームコロッケ。 まずいわけがない。 そしてクライマックスの鯛めし。 イクラとカラスミも乗っていて、お代わりしそうになるが、持ち帰ることにした。 タイの出汁が素晴らしい。 デザートはメロン2種。 緑の方は峻烈な香り、オレンジの方は甘味がすごい。 と、堪能しました。 ごちそうさまでした。