Takuto Yamazaki
蒲田駅
ラーメン
JR蒲田駅から徒歩3分、京急蒲田駅からは10分ほどの距離にある家系ラーメンの人気店。以前からその評判は聞き及んでいましたが、なかなかタイミングが合わず今回念願の初訪問。 18時過ぎで5、6人の並び。店員さんの指示で順番に食券を買い、その場で食券を渡して味の好みを伝えてから列に戻ります。回転は早く、10分ほどで店内に案内されすぐにラーメンが提供されました。席はカウンターのみで8席。気の利いた小料理店のような明るく清潔な内装。 特製ラーメン1300円 (麺固め、味の濃さ普通、油の量普通) ライス100円 明るい色味のスープは見た目もとろみの感じも鶏白湯を想起させますが、一口含むとまろやかさの先にじんわりと奥行きのある旨みが広がり、家系とは思えない上品さにビックリ。瞬間、ふわりと香る鶏油が味を引き締めると、いや確かに家系だなと思い直します。麺は若干細めかつ短め。固めオーダーは正解で、スルスルと美味しく啜れます。 チャーシューは燻製が香る窯焼きの豚ももと、ほろほろに煮込まれた豚バラの二種類。どちらも薄く大きめで、上品なスープによく合います。ただチャーシューが美味しいのは想定内。見るからに旨そうですもん。 家系では定番トッピングの茹でほうれん草ですが、このお店では小松菜で代用されていました。軽めの食感でこれはこれでアリです。ただもう少し量があったら嬉しかった。 驚いたのが海苔と味玉です。海苔はスープに浸してご飯を包むと磯のいい香りが鼻に抜けます。味玉はねっとりと濃厚な黄身が美味しすぎました。味付けではなく、卵自体の味が濃いんです。見た目は普通なのに食べて思わずニヤニヤ。脇役とは思えないトッピングに大満足です。 食べ始めこそコンパクトで小綺麗なラーメンに見え、中盛りでもよかったかな?と思いましたが、夢中になって食べ終える頃にはどっしりと家系らしい満腹感に満たされていました。思わず完飲です。 ニンニクどっさりの塩っぱいスープで無限ライスを食べたいメンズは肩透かしを喰らいそうですが、家系の文法は守りつつ、高いレベルで個性的な一杯にまとめ上げられており、これは人気が出るのも頷けます。家系の新しい進化を見せられた気分です。 醤油や塩、坦々麺なんかは小洒落たお店も珍しくないですが、家系でここまで上品なお店は初めてでした。カップルや女性のおひとり様も見かけましたし、普段ラーメンとは縁の薄い人にも自信を持っておすすめできます。テキパキとした感じのよい店員さん達も印象的でした。 とにかく美味しかった…また来よう…。