ジビエの王様 ベカス!!!!! 血の滴るような赤身肉の独特な香りと旨みに酔いしれる夜… 今宵のブルギニオン、前回のグルースに引き続き、野趣溢れるアラカルトを堪能しました!! シェフからの贈り物 「蜜柑のシャンパン」 に続き、グジェール♪ ほんのり温かなグジェール…いつもこの一口で益々食欲をかきたてられます 「ブレス産仔鳩のバロティーヌとフォアグラ シュークルート添え」 野性味溢れる仔鳩の香りをそのまま閉じ込めたバロティーヌ♪ この旨味と香りにシュークルートの軽い酸味が又合う サクサクのパイ生地にのった濃厚なフォアグラのテリーヌは生黒胡椒を加えたはちみつと共に… 一皿に共存する旨さの駆け引きを楽しむ 「ブータン ノワールのテリーヌ仕立て 林檎のサラダ添え」 菊地シェフのスペシャリテでもあり… 私が此方へ通いづめになるきっかけと為った思い出の記念すべき一皿でもある この口の中で儚く溶けていきながらも 濃密な旨味を引きずるブータン ノワ ールの虜に成り… フレンチの奥深さを此処から知り始めた 今回の林檎のサラダには、カリッと煎ったひよこ豆が入ってました 「真鯛のポワレ モンサンミッシェルのムール貝 クリーム仕立て サフランリゾット」 ふわりと仕上げた真鯛、小粒ながらもギュッと濃味のムール貝を優しくミルキーなクリームが包み込む 万願寺唐辛子…葱と人参…セロリ… 最後に高貴なサフラン… 後から後から色んな香りが追ってくる 途中…ローストしたベカスを見せて頂いていたので、仕上がりをドキドキしながらギャルソンと会話しながら待っていると… 登場です(^o^)v ジビエの王様…ベカス!!山鴫!!! 「ベカスのロティ」 腿肉…胸肉…脳みそが旨いという頭… 内臓のペーストのブルスケッタ… 初のベカスは、思っていたよりも臭みは全く無く、その肉質自体がレバーの様な旨味と秋刀魚の肝のような香り… 聞くと…山鴫は渡り鳥なので魚も食していると言う ベカスからのフォンのサルミソースの濃厚な旨さも格別で、其れを纏った蕪も旨い!! 長く尖った嘴も芳ばしい!! 秀逸だったのは、内臓のペーストのブルスケッタ♪ 瓶詰めでお持ち帰りしたいくらいの後引く美味しさ!! 気が付くと、人目も気にせずに手掴みで全てにしゃぶりついていました いや…此れが山鴫を頂く作法なのかもしれない… 最後は犬になってお皿をなめたいくらいでした(笑) 感動をそのままに…デザートは 「チョコレート プラリネ キャラメル マスカルポーネ」 チョコレートのムースにほろ苦いキャラメルのアイスクリーム その上からマスカルポーネのエスプーマ ハーブティーと共にまったりと… 流石の王様ベカスにノックアウトの夜でした!! このベカスもかなりの希少価値のあるジビエですが… 更に上をいくのが女王、リエーヴル!! 野うさぎだそう!! この時期、動物園となるル ブルギニオンでも、リエーヴルはなかなか入荷せず、入っても2羽程だそう なので、ありつけるのは、運次第!! 2月!!運に任せよう(^o^)/ 今夜も屈託のないいつもの笑顔の菊地シェフと色々と様々な会話で楽しませてくれるギャルソン達の優しさに癒され、極上の一皿達に感動が止まず、イルミネーション輝く六本木の夜道を歩きました