Koichi Toshioka

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1969年にJazzBarMeursaultを開業、現在に至る。

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好きなジャンル

  • 和食
  • 寿司
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Koichi Toshioka

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excellent

北新地駅

割烹・小料理屋

夏頃だったか梅新の交差点横の「マルビル」一階の店舗が大々的に内装工事をしていたので何が出来るのかを楽しみにしていた。一月くらい後で通ると北新地の老舗割烹店「小嘉津」の暖簾が掛かっていたので驚いたのであった。あとで分かったが北新地のビル所有者が変わり家賃が大幅に上がったため閉店し、移転を決意したのだとの話、其れにしても新地を離れるとは!大変な勇気がいることに違いあるまい。 それで今日偶々時間があったので予約もせずに訪れてみた訳である。いきなりの訪問にも拘らずご主人は丁寧に応対して下さり入店を許可、テーブルに案内して頂いた次第、有難い話であった。  料理は「お任せ」のみ、酒は週替わりでレアな日本酒が7種類用意されている。一枚板のカウンターは長年使った北新地店のものをそのまま移築したそうだが新たに表面を削ってあるからピカピカの白木である。テーブルや柱も無垢のサクラ材で美しい内装に仕上がっていて食事の空気感を思い切り高めてくれる。  今夜のコースは温かい「胡麻豆腐」に始まり、「八寸」、「お造り」と進む。「八寸」は秋を十二分に感じさせる構成、「お造り」はレアな部位を盛り込んだクエと皮目を炙った和歌山のカマスであった。碗物は「鰤大根」の応用編、北海道の13キロ越えの鰤は良い脂のノリであった。酢の物は詰め物をしたサゴシに香ばしく瀬戸内産海苔を巻いた逸品、酢に独自の工夫があると感じた。油物はいち早く「河豚の天婦羅」、上身とトウトミは今季初めてで季節の先取り感があった。酒は栃木「仙禽無垢」、秋田「ゆきの美人」、秋田「山本」、岐阜「津島屋」と飲み進めた。後は食事とデザート、トロトロの穴子飯を堪能した後、フルーツの盛り合わせに自家製きんつばが来てフィニッシュと相成った。  料理の組み立ても最高だし使う器も素晴らしい。久々に良い日本料理を頂いた思いがした。料理長にして今やご主人となられた早川さんのご精進が実った印象の「御馳走」であった。お会計はなんと12100円也でとてもリーズナブル、今どきこんなおもてなしを受けてこのお値段はとてもあるまい。是非また近々に再訪したいと思っている。

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京橋(大阪)駅

寿司

予想通りなかなか良い鮨屋であった。素材といい技術、組み立てといい京橋エリアでは其れ程なかろうと思われる高いレベルであった。カウンターだけの8席、おもてなしのハートを持ったご主人の姿勢も好感が持てた。鮨おまかせコースで12000円、あとは飲み物代が付くだけだから良心的、リーズナブルと言えるお値段である。  小生的に物申せばシャリの酢加減がやや弱いように感じたのとのインド鮪のとろの味わいと口に広がる余韻が少し不足しているように感じた。それくらいである。次回の再訪はアリだろう。

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good

大阪天満宮駅

寿司

「天ぷら 川原崎」の西天満移転のあとに入ったお鮨屋さんである。内装が同じだから直ぐに分かった。ご主人は40前位の程々に真剣、良い程度にくだけた冗談の通じるお方、だから合えば楽しい店の筈だ。合わない方は直ちにお引き取り願いたい、うだうだしてくれると周囲の迷惑だ。お好みで注文することも出来るがお任せコースで5000円だからこれを頼んだ方が得策であろう。突き出し、刺身盛り、焼き物、蒸し物がひとしきり来てから鮨の握りとなる。所謂鮨懐石の流れである。握りはシャリ小、軽く赤酢を加えた米は固めに炊かれて粒立ちがよく小生好みである。口の中でぱらっと解ける感じもベストに近い。握りは10貫程がメリハリを付けて供される。価格から申せば大満足だと言えるだろう。酒好きにも対応できるよう日本酒も程々に揃えてある。小生的にはオススメしたい店だ。

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北新地駅

寿司

[すし たな町] 小生が長らく使わせて頂いてきた「すし 古径」が遂に閉店した。「乾山」「写楽」と共に栄華を極めてきた「寿司田」グループにもなにやら変化が起こってきているようだ。で、「古径」の店長を張っていた棚町さんが独立して先頃新開店したのが「すし たな町」である。内装の贅を尽くした「古径」ほど素敵とは言い難いスペースではないがこじんまりと纏まった白木のカウンターや奥のテーブル席などは新地で使える最低限の内装はキープしている。むしろリラックスできるカジュアル感が魅力となるかも知れない。 アテから鮨の流れは健在で「古径」時代と変わらない。小気味よくテンポよく工夫を凝らしたツマミが次々と出されるがこのスピード感が東京の鮨屋の流れを汲んでいて小生好みなのである。お任せコースは1万円と1万2千円のツーパターン、どちらにしろ食べ終わった後リーズナブルだったと感じ得る内容である。鮨は小振りなシャリ小、流行りの赤酢でないところが返って好感がもてる。口の中でホロリと解ける力加減が相変わらず素晴らしい。勿論「お好み」でも注文出来るが店主のメリハリのある組み立て方が絶妙なのでコースの方をオススメしたい。 高級鮨の店主に相応しい立ち居振る舞いを習得した棚橋さんの粋な会話も楽しまないと損であろう。下世話なジョークまで交わしながら良いテンポで一級品の鮨を頂けるのは北新地の鮨屋しか無い贅沢感かも知れない。だから小生なら「久保」か「たな町」と言うことになるのであろう。

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excellent

福島(大阪)駅

寿司

初めての店で食事するのはワクワクするものだ。先日見つけた福島「肴と鮨 ほしつき」さん、二階に上がってドアを開けると6席のカウンターとテーブルが2卓、こじんまりとした鮨屋さんだ。鮨懐石コースが6千円、8千円、1万円、勿論鮨だけやアラカルトもOKだ。イケメンの若きご主人が笑顔で握ってくれる。魚はピカピカ新鮮、工夫を凝らしたアテは中々グーだ。一貫づつ握ってくれる鮨はそれぞれ細かな仕事が施されている。シャリは赤酢だが尖り過ぎないところが良く口の中ですぐに解ける力加減が絶妙だ。酒の種類は少ないが常時5,6種類は置いてあるので鮨屋とすれば十分だろう。かなり飲んで支払いトータル¥12000であった。リーズナブルだと思う。気を張らずにオススメできる良店だ。