ランチ訪問。
地下1階のお店には少々急な階段を下りる。
初回なので5,000、8,000、10,000円のコースのうち真ん中の8,000円コースでオーダー。
店内は明るい木目で、カウンター7席、個室2室。私的には丁度いい広さ。ちなみに満席でした。
板場には料理長を含み2人の板前さんがいて、目の前で調理してくれます。
料理は、まず八寸から。うすい豆とフルーツトマトの摺り流し、うどの明太クリーム和え、とこぶしのだしジュレがけ、じゃがいもの酒盗バター焼き、ホタルイカのあられ揚げ、きびなご。
まずは焼きたてのきびなご。季節的に鯉のぼりをイメージしているそうで、目にも楽しい心遣い。ホタルイカのあられ揚げは香ばしいあられと大ぶりなのに旨味の凝縮したホタルイカでカリッジュワッからの香りがふわっと鼻へかけ上ります。摺り流しは豆の香りが高く、フルーツトマトも甘味がしっかりしていて、初夏にはぴったり。とこぶしにかけられたジュレはお出汁に優しくお酢が効いて思わず目を閉じて体に染み込むのを味わう程の絶品。うどのしゃきしゃきとした歯応えも、じゃがいもに乗った酒盗も、これでもか!というくらいに食欲を刺激。
次のお椀は、アイナメのお吸い物。美しいお椀の中には、澄んだお出汁に、ふわっふわに丁寧に下ごしらえされたアイナメと、揚げ出しごま豆腐のとろとろ感、さらにネギのいい香り。
続いて、よし澤さんの名物、さわらの藁やき。薄くスライスされたにんにく、香り高いおろしたてのわさび、粗めのお塩をつけて頂きます。香りよく、さっぱりしていて、これはもう、食べなきゃ損です!
さらに、お造りは太刀魚の炙りはごまだれで、鯛はあん肝醤油でいただきました。どちらも淡白かと思いきや、太刀魚は昆布締めした上に丁寧な飾り包丁が入り、炙った瞬間綺麗に反り、口にいれると全ての下ごしらえの丁寧さを感じます。鯛のあん肝醤油は臭みはなく、たっぷりつけてもまろやかで旨味が強く、醤油の角を感じませんでした。
さらに料理は続き、ノドグロの一夜干し。頭までカリッと焼き上げられていて、身はふっくらとジューシー。周りのお客さんはみんな頭まで完食していました。
ここで、〆のご飯登場。今日はゆめぴりかでした。土鍋で炊き上げるご飯は、なんと4段階で提供されます。
まずは、アルデンテ。芯は残った状態ですが、噛み締めるとお米の香りを強く感じられます。
2段階は炊き上がり直後。この時、ちりめんじゃこやお漬物、赤だしが添えられます。キュウリのお新香一つとっても、細やかな飾り包丁が入っていて抜け目がないです。
3段階は蒸らしたご飯。ふっくらと炊き上がり、じゃこやお新香に背中を押され、いくらでも食べれてしまいそうな程おいしい艶々ご飯です。
最後はおこげ。焦げ付く事なく、見事なおこげ。醤油を少し垂らして頂きます。香ばしく、食感を楽しみました。
ご飯を食べきったあとはデザート。わらび餅かイチジクのアイス。一つずつオーダー。
わらび餅は自家製で、モチモチのプルプルで香ばしいきな粉に黒蜜が絡まり、お腹いっぱいでもびっくりするほど美味しい。イチジクのアイスにはイチジクの実が添えられ、白ワインのジュレがかかっていました。ワインの香りがしっかりあり、イチジクの濃厚なアイスと相性抜群でした。
お腹いっぱい、大満足でした。さすがの名店です。
また、ぜひ再訪したいお店です。