Shizuko Hoshiba
新宿三丁目駅
イタリア料理
厳しい冬と春の訪れの巡間の閏日の夜 Convivio@北参道~驚きと感動を分かち合う 各々の素材を生かしながらも、一捻り、二捻り加えた独創性が垣間見れた2月のConvivio 始まりの「富山産鰆」は、背中側、腹側の味わいの違いを感じながら。 上にのるとんぶりを絡めた槍烏賊と青柳のタルタルがねっとりと口にまとわり、根セロリピュレの香りがふぅっと鼻から抜ける。 春を感じる一皿 定番の「トリッパ」には驚きのアクセント!! 敷かれたすりおろし蓮根を焼いたタルトがむちっとトリッパとは異なる楽しい食感をプラスし、其処に芳醇に香る黒トリュフで美味しさに勢いが増していく。 イタリア国旗の様な彩りの一皿は、紅く輝く「金目鯛」と紅心大根、蒼い菜花 滋味溢れる純白の蜆クリームと共に… 言わずと知れたスペシャリテ「カーチョ エ ペペ」 いつ食べてもその美味しさに頷ける 「カネロニ」には、味わい深き蛸のラグーをつめて。 甘い芽キャベツピュレに竹炭パン粉を散らされている。併せたのは何ともユーモア溢れるエチケットの出雲の純米吟醸酒♪ そしてメインは予想もしなかったフランス産鳩!! 運ばれた瞬間の見た目で分かる抜群の火入れ 胸肉と手前はササミ 噛むごとに旨味が溢れ、気がつくと甘い人参ピュレとトリュフ香るポルト酒仕込みのソースと共にまったりと溶けていく。 次はドルチェのはずが、何故フォークがテーブルに残っているのか!?と思っていたら… トドメの逸皿!! なかなか今迄、ベストなタイミングで提供が難しいとのシェフの思いで並ばなかった渾身の「リゾット」 それも、先程の鳩の出汁を使って!! 最高の仕上がりのカルナローリ米リゾットの上に、様々なハーブ、香辛料で香り付けし手間をかけた鳩のレバーパテ!! 全てを混ぜ口に運ぶと、幸せ感に包まれ、笑みと運ぶ手が止まらない。 プレドルチェは「きよみ」をペルノー香るゼリーで。 ラストのドルチェは口内調理して懐かしいあの味を彷彿させる一皿 先ずは、プンプンと甘い苺の香り… 濃縮ミルクとココナツパウダー さぁ~!!全部を口にすると… そう!!牛乳の中で苺を潰して食べたあの「苺ミルク」 最後は手打ちパスタにも使用されている力まるくんの登場 「濃厚プリン、アルケルメスゼリー、フロランタン」 同席した方も驚いていたCPの良さと温もりあるサービス そして何より、華美ではないのに何かが根付いている美味しさ。 二人で確信した。 間違いなく☆を取るであろう…いや、其れに値する以上に注目度満点の若きシェフの城”Convivio”からやはり眼がはなせない!!